美容室の内装のポイント3選!おしゃれなデザインや費用も解説|テナント工房

  • 2022.10.3

  • 最終更新日:


美容室の内装は比較的自由度が高く、オーナーの世界観を反映しやすい業種です。一方で自由度が高い分、かえって内装を決めるのが難しいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは、おしゃれな美容室に近づけるために、意識すべきポイントと、代表的な内装コンセプトをご紹介します。




おしゃれな美容室の内装を実現するためのポイント6選

どのようなデザインスタイルを選ぶにしても、空間をおしゃれで魅力的に見せるためには、共通するいくつかのポイントが存在します。

ここでは、ワンランク上の内装を実現するために押さえておきたいポイントを解説します。これらの要素を意識することで、デザインの完成度は格段に向上します。


機能的で美しい動線を設計する

お客様とスタッフが店内をスムーズに移動できる「動線」の設計は、快適なサロン運営に不可欠です。

お客様同士がすれ違う際に窮屈さを感じない通路幅を確保したり、受付から席、シャンプースペースへの移動が分かりやすく設計されたりしていることは、顧客満足度に直結します。

スタッフにとっても、バックヤードとの連携がしやすく、無駄な動きなく作業できる動線は、生産性の向上につながります。


コンセプトの明確化

美容室は、客層がそれぞれ異なります。男女・年齢層・価格帯など、さまざまな要素で狙うべきターゲット層は変わります。ターゲット層にあわせた内装を作るには、コンセプトの明確化が重要です。

たとえば、若い男性向けの美容室なのに、ラグジュアリーで女性的な雰囲気の内装を作ってしまうと、集客は難しいでしょう。若い男性向けの美容室であれば、若い男性が好むようなデザインを意識する必要があります。

また、コンセプトを決めずに内装を作ると、中のデザインがバラバラになります。入り口はラグジュアリーなのに、カットやシャンプーをする場所はポップなデザインのように、ちぐはぐな状態だと、来店客は落ち着いて施術を受けられません。

内装業者に発注するときも、コンセプトが決まっていないとスムーズに依頼できなくなります。美容室の内装を作るときは、コンセプトをある程度決めてから依頼しましょう。


空間全体の色と素材に統一感を出す

おしゃれな空間の基本は「統一感」です。まず、ベースカラー(壁や床など面積の広い部分)、メインカラー(ソファや什器)、アクセントカラー(小物や一部の壁)の3色を決め、全体の色彩をコントロールします。

また、木材、金属、石材、ファブリックなど、使用する素材のテイストを揃えることも重要です。色と素材に一貫性を持たせることで、空間全体がまとまり、洗練された印象になります。


非日常感が演出されている

美容室を訪れる来店客の多くは髪を切るだけでなく、普段とは違う雰囲気を楽しむことで、気分を変えたいと考えています。人気ある美容室は、こういった来店客の気持ちを踏まえた内装を作っています。

自宅はもちろん、飲食店など生活の中に組み込まれがちな店舗とはちょっと違うデザインを意識しましょう。参考資料としては、美術館やホテルなどがあげられます。機能性を維持しながら非日常感を演出するのは少々難しいですが、資料をもとに内装業者と考えればよいデザインを作り出せるでしょう。


リラックスできる空間となっている

美容室は髪を切る・カラーやパーマをするだけでなく、ヘッドスパやマッサージなど、リラクゼーションも求められる施設です。店内の内装も、リラクゼーションを意識して考える必要があります。

柔らかい灯りの照明や、観葉植物などを置くのが有効です。アロマオイルを使うなど、目に見えない演出を取り入れるのもよいでしょう。また、施術を行う場所をカットやシャンプーをする場所・部屋と分けているところも多いです。リラックスできる環境づくりも、人気を集める要素といえます。


SNS映えするような雰囲気がある

人気の美容室の広告やホームページを見ると、いずれもおしゃれな印象を受けます。SNSに投稿すれば注目してもらえそうな雰囲気を作れば、集客効果を期待できるでしょう。

最近ではカフェを併設する・施術後の写真を撮るスペースを作るなど、SNSに役立つ設備を作っている美容室も多いです。

顧客が自ら宣伝してくれれば、店側は宣伝活動をする必要がありません。人気ある美容室は店内をおしゃれに作ることで、顧客に集客を手伝ってもらえる状態を作り出しています。

現在の流行を取り入れ、顧客が発信しやすい要素を取り入れることも、内装作りにおける重要な要素といえるでしょう。

美容室の内装を作る際は、内装の例や参考資料だけでなく、SNSのチェックもおすすめします。SNSは年齢層によって利用するツールが違うため、ターゲット層が利用しているツールもあわせて調査しておきましょう。



美容室の代表的な内装デザイン

内装作りに必要な要素を押さえても、デザイン例がない状態ではどう決めたらいいかわからない方も多いかと思います。そこで、美容室に採用されることが多い代表的な内装デザインをご紹介します。


アンティークな内装

若い人向けから高級志向まで多く取り入れられているのが、アンティークな内装です。落ち着いた木目調やカラーを取り入れた内装は、大人向けの雰囲気を演出してくれます。店内の備品や雑貨もこだわって配置すれば、よりクラシックな雰囲気を演出できるでしょう。

同じアンティークな内装でも、重厚さを重視すれば男性や高級志向向けに、かわいらしいデザインや白や淡いくすみカラーを取り入れれば、女性向けのイメージを与えられます。イメージの参考元には、ヨーロッパの古典作品がおすすめです。

アンティーク調の内装では、漆喰や珪藻土が活用できます。漆喰や珪藻土は消臭・調湿効果があり、美容室と相性がよい素材です。客層に幅広く対応でき、取り入れやすいことも考えると、アンティーク調は美容室向けの内装といえるでしょう。


ポップな内装

若い人や小さい子ども連れでも訪れやすいのが、ポップ系の内装です。明るめの木材やレンガ・タイル材を取り入れると、落ち着いた雰囲気も演出できるため、幅広い客層を見込めます。ファミリー向けの美容室を作りたい場合にもおすすめです。

照明や座席に明るい色や丸みのあるデザインを採用すると、ポップ感を演出できます。ツヤツヤした素材なども採用しやすいため、機能性を重視した美容室を作りたい方にもおすすめです。

また、あえてビンテージ風の雑貨をおくなど、ポップさに個性をプラスすることもできます。自由度が高い分、こだわりを反映しやすいデザインといえるでしょう。


モダンな内装

直線的なデザインや、アールヌーボーを取り入れたモダン風も、美容室には多いデザインです。シンプルなデザインが取り入れやすいため、清潔感のあるおしゃれな雰囲気を演出できます。

モダン風のデザインは、高級感を売りにした美容室や、カラーやパーマなどの技術力を売りにした美容室などによく採用されています。シンプルなデザインやカラーで統一するのが、内装作りのポイントです。


ラグジュアリーな内装

高級志向の美容室でよく採用されているのが、ラグジュアリーなデザインです。ラグジュアリーなデザインにはさまざまなものがありますが、近年はモダンデザインにクラシック系の落ち着いたカラーを採用したデザインが人気を集めています。

大きめの家具などに落ち着いたカラーや照明を採用すれば、高級感ある雰囲気を演出できるでしょう。雑貨などを乱雑に置かず、シンプルかつ高品質な備品で構成するのを構成してください。

非日常感を演出しつつ、居心地よい空間の演出を心がけると、ラグジュアリーな内装を構成できます。




おしゃれと機能性を両立!内装の重要アイテム

美容室の内装は、デザイン性だけでなく、スタッフの働きやすさやお客様の快適性を考慮した「機能性」も同様に重要です。

ここでは、サロンの印象を決定づけ、機能面でも重要な役割を果たすアイテムについて解説します。


サロンの顔となるセット椅子

お客様が最も長く過ごす場所であるセット椅子は、デザイン性と座り心地の両方にこだわる必要があります。

サロンのコンセプトに合ったデザインであることはもちろん、長時間の施術でも疲れにくいクッション性や、フットレストの有無などを考慮して選びましょう。椅子は空間に占める面積も大きいため、全体のバランスを見て色や素材を決めることが大切です。


リラックスを左右するシャンプー台

シャンプーの時間は、お客様にとって最もリラックスできるひと時です。そのため、シャンプー台は寝心地や首への負担が少ないものを選びたいものです。

首が完全にフラットになる「フルフラット型」はリラクゼーション効果が高いですが、設置スペースを広く必要とします。サロンのメニュー(ヘッドスパなど)やスペースに合わせて最適なタイプを選びましょう。


空間を演出する照明計画

照明は、空間の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。 全体を明るく照らすだけでなく、間接照明などを効果的に使うことで、奥行きや立体感のある、落ち着いた空間を演出できます。

ただし、カットやカラーを行うセット面の照明は、髪の色が正確に見えるように、演色性の高い昼白色のライトを選ぶことが必須です。


印象を決める壁や床の素材

壁や床は、内装の面積の大部分を占めるため、サロン全体の印象を決定づけます。

壁は塗装、壁紙、タイル、木材など様々な選択肢があり、アクセントウォールとして一面だけ色や素材を変えるのも効果的です。

床材はデザイン性に加え、髪の毛が掃除しやすいか、薬剤に強いか、滑りにくいかといった機能面も重視して選ぶ必要があります。



美容室の内装工事にかかる費用

美容室の内装にはさまざまなポイントがありますが、実際に施工するとどれくらいの費用が必要なのでしょうか。

費用相場として、内装工事は25~60万円ほどが必要になります。洗髪台が1台30~80万円・カットチェアが1台7~15万円・鏡やドレッサーは5~10万ほどです。すべてそろえるとなると、かなりの金額が必要になります。

こちらの金額はあくまでも相場です。よりこだわった内装にしようとすれば、費用はその分かさみます。内装だけでも100~400万円はかかるとみてよいでしょう。これでもかなり安く抑えられた金額です。加えて設備料金もかかるため、トータルはさらに必要です。

一からこだわった空間を作りたいなら、内装の配線や配管から作らなくてはなりません。当然、費用はかさみます。費用を押さえたい場合は、居ぬき物件を使う・こだわる部分をひとつに絞る・設備を中古で購入するなどの工夫が必要です。

また、内装業者の種類にも注目しましょう。内装業者は、デザイン設計のみ行っているところと、施工まで一貫して行っているところがあります。

デザインのみの場合、設計後は別の施工会社へ依頼するため費用がかかります。また、引継ぎ分工期も伸びる分、費用もかかる傾向にあり、費用を抑えるのが難しい業者が多いです。

一貫してできる業者なら、デザイン料も込みでできるところがあるため費用の節約ができます。引継ぎがない分工期も短くできるため、かなりお得です。費用を抑えつつ、内装にこだわりたいなら、業者選びの時点から比較・検討しましょう。



失敗しない美容室内装業者の選び方

理想の内装デザインを実現するためには、信頼できるパートナー、つまり優れた内装業者を選ぶことが成功の絶対条件です。

しかし、数多く存在する業者の中から、どこに依頼すれば良いのか見極めるのは簡単ではありません。ここでは、後悔しない業者選びのために、必ずチェックすべき3つのポイントをご紹介します。

【関連記事】失敗しない店舗の内装業者の探し方と選び方のコツを解説|テナント工房


美容室の施工実績が豊富か確認する

まず最も重要なのが、美容室の内装工事に関する専門知識と豊富な実績があるかどうかです。

美容室には、シャンプー台のための複雑な給排水設備や、多くのドライヤーを同時に使用するための電気容量、保健所の定める衛生基準など、特有の専門的な要件が多く存在します。

これらの知識がない業者に依頼すると、後から追加工事が発生したり、最悪の場合、営業許可が下りないといったトラブルにもなったりしかねません。業者のウェブサイトで、過去の施工事例を必ず確認しましょう。


デザインの提案力とコミュニケーション能力を見極める

優れた業者は、こちらの要望をただ形にするだけではありません。こちらの漠然としたイメージを汲み取り、プロの視点からさらに良いデザインを提案してくれます。

また、予算や機能性とのバランスを考慮した現実的なアドバイスをくれるかも重要です。初回の打ち合わせなどで、担当者が親身に話を聞いてくれるか、質問に対して的確に答えてくれるかなど、円滑なコミュニケーションが取れる相手かどうかをしっかりと見極めましょう。


複数の業者から相見積もりを取得す

契約を結ぶ前に、必ず2〜3社の業者から見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。これ(相見積もり)により、工事内容に対する適正な費用相場を把握することができます。

ただし、単に金額の安さだけで判断するのは危険です。見積もりの内訳が詳細に記載されているか、追加工事が発生する場合の条件は明確かなど、内容を細かくチェックすることが大切です。

安すぎる見積もりは、後から追加費用を請求されたり、工事の質が低い可能性もあるため注意が必要です。



まとめ

美容室の内装は、集客にも大きく影響が出る要素です。効率よく働ける環境を作りつつ、顧客が心地よく施術を受けられるようにしなくてはなりません。大変ですが、そのためのポイントを押さえて内装を作れば、よい空間を作り出せるでしょう。

内装作りは、内装業者と相談しながら慎重に進めていく必要があります。費用も大幅にかかるため、信用できる業者選びが重要です。業者選びを検討されている方は、美容室のコンセプトを決める段階から取りかかりましょう。