民泊の内装で稼働率アップ!おしゃれな空間作りのポイントや費用相場を解説|テナント工房

  • 2025.11.28

  • 最終更新日:

民泊事業を成功させる上で、物件の立地や料金設定と同じくらい重要なのが「内装」です。魅力的で快適な内装は、数多くの競合施設の中から宿泊者に選んでもらうための強力な武器となります。

しかし、どこから手をつければ良いのか、費用はどのくらいかかるのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、民泊の内装で稼働率を上げるための具体的なポイントから費用相場、注意すべき法律まで、成功に必要な知識を分かりやすく解説します。




民泊で内装デザインが重要視される理由

民泊運営において、内装デザインは単なる飾りではありません。集客力や顧客満足度を大きく左右し、事業の収益性に直結する重要な要素です。

なぜ内装がそれほどまでに重要なのか、その理由を3つのポイントから解説します。

項目 内装が与える影響 具体例
集客力 予約サイトでのクリック率向上 おしゃれな内装写真でユーザーの興味を引く
満足度 快適な滞在体験の提供 清潔な設備、使いやすいレイアウト、リラックスできる空間
差別化 独自の魅力と個性の創出 和モダン、デザイナーズ風など特定のコンセプトで他施設と差をつける

予約サイトでの第一印象が決まる

多くの宿泊者は、予約サイトに掲載された写真を見て宿泊先を決めます。無数にあるリスティングの中で、まず目に留まり、クリックしてもらうためには、魅力的な写真が不可欠です。

おしゃれで清潔感のある内装は、写真の見栄えを良くし、「ここに泊まってみたい」という宿泊意欲を掻き立てる最初のステップになります。つまり、内装はオンラインでの集客における最も重要な「顔」と言えるのです。


宿泊者の満足度と高評価レビューにつながる

実際に宿泊したゲストが快適に過ごせるかどうかは、内装の質にかかっています。デザイン性の高さはもちろん、使いやすい動線、リラックスできる家具、清潔な水回りなど、細部へのこだわりが満足度を大きく向上させます。

高い満足度は、高評価のレビューにつながり、また新たな予約を呼び込む好循環を生み出します。逆に見栄えが良くても使い勝手が悪い内装は、低評価の原因となりかねません。


競合施設との差別化を図れる

民泊市場は年々競争が激化しており、ありきたりな内装では他の施設に埋もれてしまいます。「和」のコンセプトを追求する、「北欧風」で統一するなど、明確なテーマを持った内装は、施設に独自の個性を与え、競合との強力な差別化要因となります。

ターゲットとする客層の心に響くユニークな空間を提供することで、「あなただけの民泊」として選ばれる可能性が高まります。



民泊の内装を成功させるための重要ポイント

魅力的で収益性の高い民泊施設を作るためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

ここでは、内装を成功に導くための5つの具体的なポイントを解説します。

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ポイント1:ターゲットとコンセプトを明確にする

まず、「誰に泊まってほしいのか」というターゲットを明確に設定しましょう。例えば、外国人観光客、ビジネス出張者、ファミリー層など、ターゲットによって求められる内装は大きく異なります。

ターゲットが決まったら、その層に響く「コンセプト」を設計します。「都会の隠れ家」「日本の伝統を体験できる宿」など、一貫したコンセプトに基づいて内装をデザインすることで、統一感のある魅力的な空間が生まれます。


ポイント2:「非日常感」と「清潔感」を両立させる

旅行者は宿泊施設に、日常から離れた特別な体験を求めています。自宅とは少し違う「非日常感」を演出することが大切です。デザイン性の高い家具や照明、アートなどを取り入れると良いでしょう。

それ以上に重要なのが「清潔感」です。特にベッドリネンや水回り(キッチン、バスルーム、トイレ)が清潔であることは、快適な滞在の絶対条件です。どんなにおしゃれでも、清潔感がなければゲストの満足度は得られません。


ポイント3:SNS映えを意識してフォトジェニックに空間を作る

現代の旅行において、SNSでの情報発信は非常に大きな影響力を持っています。宿泊者が思わず写真を撮って投稿したくなるような「SNS映え」する空間を作ることは、効果的な宣伝戦略となります。

例えば、デザイン性の高い壁紙の一角、個性的なアート、おしゃれな照明など、印象的なフォトスポットを用意しておくと、宿泊者による拡散が期待でき、新たな顧客獲得につながる可能性があります。


ポイント4:日本文化や地域の特色を取り入れる

特に外国人観光客をターゲットにする場合、日本の文化やその土地ならではの特色を内装に取り入れると喜ばれます。畳のスペースを設けたり、和紙を使った照明を取り入れたりする「和モダン」なデザインは人気が高いです。

地域の伝統工芸品を飾るなど、その土地ならではの魅力を伝える工夫も、宿泊体験の価値を高める上で効果的です。


ポイント5:機能性と快適性を高める設備を選ぶ

デザイン性だけでなく、宿泊者にとっての機能性や快適性も十分に考慮する必要があります。Wi-Fi環境の整備は必須であり、ビジネス利用者を想定するならワークスペースを設けるのも良いでしょう。

長期滞在者向けにキッチン設備や洗濯機を充実させるなど、ターゲットのニーズに合わせた設備投資が満足度向上につながります。

家具はデザインだけでなく、耐久性や清掃のしやすさも考慮して選ぶことが、長期的な運営において重要になるのです。



参考にしたい民泊やゲストハウスの内装デザイン例

コンセプトに基づいた内装デザインは、民泊の個性を際立たせます。ここでは、特に人気が高く、様々なターゲットにアピールできる4つのデザインスタイルをご紹介します。


落ち着いた色合いで癒しを演出するモダンホテル

落ち着いた色合いで癒しを演出するモダンホテル

京都市下京区にあるWAYFARER HOTEL KYOTO SHIJYOは、大切な人と向き合える癒しの空間を実現した事例です。

モダンなデザインに落ち着いた色合いを採用し、施工期間約2ヶ月半で完成させています。現代的な設えながら穏やかな雰囲気を生み出し、宿泊客がリラックスできる環境を整えました。

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町屋の趣を活かした重厚感あるゲストハウス

香柏 西京極は、町屋の雰囲気を感じられるゲストハウスとなっています。

木材を活かした伝統的和風要素を取り入れた内装が特徴で、重厚感のあるデザインが空間全体に落ち着きをもたらしています。古民家風の趣を大切にしながら、ゲストが快適に過ごせる工夫が施されています。

【関連記事】町屋の雰囲気があるゲストハウスです。|テナント工房|滋賀・京都のテナント探し・店舗デザイン施工をワンストップ対応


レトロとモダンが融合した和の空間

京都市の二条城ゲストハウスでは、レトロモダンな和の空間を実現しました。伝統的な和の素材とモダンな色調を組み合わせることで、懐かしさと新しさが共存する独特の雰囲気を演出しています。

レトロとモダンの融合により、幅広い世代のゲストに支持される空間づくりに成功しています。

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民泊の内装工事にかかる費用相場

民泊の内装工事にかかる費用は、物件の状態や広さ、工事の範囲によって大きく変動します。ここでは、費用の目安とコストを抑えるためのコツをご紹介します。


工事内容別の費用目安

内装工事は様々な作業の組み合わせで構成されます。以下は、主な工事内容ごとのおおよその費用相場です。物件の状況により費用は変動するため、あくまで参考としてください。

項目 費用目安
壁紙・クロスの張り替え 畳あたり4万円~7万円
床材の張り替え 6畳あたり5万円~15万円(素材による)
キッチン設備の交換 50万円~150万円
ユニットバスの交換 60万円~150万円
トイレの交換 15万円~40万円

物件規模(平米数)ごとの費用相場

物件全体の改装を行う場合の費用相場は、坪単価で20万円~50万円程度が目安となります。より具体的には、物件の広さに応じて以下のような費用感となります。

物件規模 費用相場
ワンルーム(約20㎡) 50万円~150万円
1LDK~2LDK(約40~60㎡) 150万円~400万円
一軒家(戸建て) 300万円~800万円以上

設計デザイン費、内装工事費、設備費などが含まれますが、家具や家電の購入費用は別途必要になる場合が多いです。


内装工事の費用を抑える3つのコツ

予算内で理想の内装を実現するためには、コストを意識した計画が重要です。

費用を抑えるための3つの効果的な方法を紹介します。

  • 相見積もりを取る:複数の内装業者から見積もりを取り、内容と金額を比較検討しましょう。適正な価格を把握し、無駄な費用を削減できます。
  • DIYを取り入れる:壁の塗装や簡単な家具の組み立てなど、専門技術を要しない作業を自分たちで行う(DIY)ことで、人件費を節約できます。
  • 補助金や助成金を活用する:自治体によっては、空き家の改修や観光振興を目的とした補助金制度が用意されている場合があります。開業前に利用できる制度がないか確認してみましょう。

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民泊の内装工事を進める流れと業者の選び方

民泊の内装工事をスムーズに進めるためには、計画的な段取りと信頼できるパートナー選びが不可欠です。

ここでは、工事完了までの基本的な流れと、失敗しない業者選びのポイントを解説します。


STEP1:コンセプト設計と情報収集

まず、どのような民泊にしたいのか、ターゲットやコンセプトを固めます。理想のイメージに近い内装事例の写真などを集めておくと、後の業者との打ち合わせがスムーズに進みます。

この段階で、予算のおおよその上限も決めておきましょう。


STEP2:内装業者への相談と相見積もり

コンセプトと予算が決まったら、複数の内装業者に相談し、見積もりを依頼します。この時、民泊施設の内装工事実績が豊富な業者を選びましょう。

見積もりでは、金額だけでなく、提案内容や担当者の対応なども比較検討します。


STEP3:設計・デザインの確定と契約

見積もり内容に納得できる業者が見つかったら、より詳細な設計やデザインの打ち合わせを進めます。

内装材のサンプルなどを確認しながら最終的な仕様を決定し、工事内容、工期、金額が明記された契約書を交わします。


STEP4:施工と完了確認

契約内容に基づき、内装工事が開始されます。工事期間中は、定期的に現場に足を運び、進捗状況を確認すると安心です。

工事が完了したら、契約通りに仕上がっているか、傷や不具合がないかを業者立ち会いのもとで細かくチェックし、問題がなければ引き渡しとなります。


信頼できる内装業者の見極め方

良い業者を選ぶことは、内装工事の成功を大きく左右します。

以下のポイントをチェックして、信頼できるパートナーを見つけましょう。

チェックポイント 確認事項
実績 民泊や宿泊施設の施工実績が豊富か。
専門知識 民泊新法や消防法などの関連法規に精通しているか。
提案力 こちらの要望を汲み取り、専門的な視点からプラスアルファの提案をしてくれるか。
対応 コミュニケーションがスムーズで、質問に対して誠実に回答してくれるか。
見積もり 見積書の内訳が明確で、不自然な項目がないか。

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民泊の内装で注意すべき法律・規制

民泊の内装は、デザイン性だけでなく、法律や条例で定められた基準を満たす必要があります。

安全な施設運営のために、特に注意すべき3つの法律について解説します。

法規制 主な要件 具体的な対策
消防法 防炎物品の使用
消防用設備の設置
防炎ラベル付きのカーテンやじゅうたんを選ぶ
火災報知器・消火器を設置する
住宅宿泊事業法 安全確保措置(避難経路の明示など) 避難経路図を掲示する
非常用照明器具を設置する
建築基準法 内装仕上げの制限 燃えにくい内装材(準不燃材料など)を使用する
専門業者に確認を依頼する

消防法に基づく防炎物品の使用義務

民泊は消防法上「特定防火対象物」に該当し、火災予防に関する厳しい規制が適用されます。

具体的には、カーテン、じゅうたん、布製のブラインドなどは、燃えにくい性能を持つ「防炎物品」を使用することが義務付けられています。防炎ラベルの付いた製品を選ぶようにしましょう。また、火災報知器や消火器の設置も必須です。

参考:消防法 | e-Gov 法令検索


住宅宿泊事業法(民泊新法)に関する要件

住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づいて民泊を運営する場合、宿泊者の安全確保のための措置が求められます。

具体的には、非常用照明器具の設置や、避難経路の確保と明示が必要です。内装デザインを考える際には、設備を設置するスペースや、避難の妨げにならない家具配置を考慮する必要があります。

参考:住宅宿泊事業法(民泊新法)とは? | 民泊制度ポータルサイト「minpaku」


建築基準法上の内装制限

建築基準法では、火災時に煙や有毒ガスの発生を抑え、安全な避難時間を確保するために、壁や天井に使用できる内装材に制限が設けられています。

特に、燃えやすい木材などを内装に使用する場合は注意が必要です。内装工事を依頼する際は、建築基準法を遵守した設計・施工ができる専門業者に依頼することが不可欠です。

参考:建築基準法 | e-Gov 法令検索



まとめ

民泊の内装は、集客力と宿泊者の満足度を高め、事業を成功に導くための重要な投資です。成功のためには、明確なターゲット設定とコンセプト設計から始め、デザイン性と機能性を両立させた空間作りを心掛けることが大切です。

また、内装工事には専門的な知識が必要であり、消防法などの法律も遵守しなければなりません。

この記事で紹介したポイントを参考に、信頼できるパートナーとなる内装業者を見つけ、宿泊者に選ばれ続ける魅力的な民泊施設を実現してください。