近年話題のゲストハウスを開業しよう!内装のコツや注意点など

ゲストハウスの開業にむけて、内装はどのように決めようかと考えることが多いのではないでしょうか。日本を訪れる外国人に利用の多いゲストハウスですが、国内でも利用者は増えています。

まずは、開業に向けて宿泊者のターゲット層の選択が必要です。ターゲット層が決まれば、内装のイメージやコンセプトも決まります。この記事では、ゲストハウスの開業に向けて、内装のコツや注意点についてご紹介します。

・ゲストハウスとは
・ゲストハウスの内装にこだわるメリット
・ゲストハウスの内装づくりのポイント

ゲストハウスに宿泊するのが初めての方にも、泊まってみたいと思えるような素敵なゲストハウスを開業しましょう。

ゲストハウスとは

ゲストハウスとは、部屋と設備を共有することで宿泊費がリーズナブルに抑えられる施設です。ゲストハウスには、以下の特徴があります。

・部屋はカプセルタイプ、またはドミトリーと呼ばれる相部屋の2段ベッド
・トイレ・シャワー室・キッチンは共有
・個室はなく、共有スペースが用意されている
・素泊まりが基本
・自炊は可能

ゲストハウスとほかの宿泊施設との違いは、以下で詳しく解説します。

他宿泊施設との違い

ほかの宿泊施設との主な違いは、個室は無く、トイレなどの設備は共有、寝室は相部屋を利用するところです。立地場所もホテルのように、駅に近い場所にあるとも限りません。

また、サービスも必要最低限の提供です。歯ブラシやシャンプーといったアメニティとタオルや室内着は有料か、設置されていません。そのぶん、宿泊費は低めの設定になっています。

布団やシーツなどの就寝具も宿泊者が敷く施設もあり、連泊される場合のベッドメイキングも各自で行うのが一般的です。

なお、女性宿泊者は女性専用のドミトリーがある施設を選ぶか、なければ女性のみの部屋を用意してもらえるので、安全面への考慮はされています。

ホテルのように個室ではないので、周りの方への配慮は必要です。共有スペースで初対面の人と交流ができるのは、ゲストハウスならではの楽しみ方でしょう。

ゲストハウスの内装にこだわるメリット

ゲストハウスの内装にこだわるメリットについては、さまざまな理由があげられます。

・他店と差別化を図れる
・その場所に行かないと体験できないお得感がある
・SNSで投稿されると口コミで認知度があがる
・リピーターや初めての方の集客につながる
・宿泊先をネットで検索している人の目に留まりやすい

インテリアや内装にこだわれば、宿泊者の満足度があがります。また、SNSの投稿をご覧になった方が、泊まってみたいと思ってくれると集客にも繋がるので、内装の雰囲気は大切です。

ゲストへのお得感を演出できる

宿泊者のお得感を高めるためには、素泊まりのシンプルなイメージを変える必要があるでしょう。ゲストハウスは部屋と設備を共有するので、汚れやすいイメージがありますが、清潔感のある場面も演出できれば、そうしたイメージを払拭できます。

さらに、内装やインテリアで個性や特徴をだせば、宿泊先を探している方の目にも止まりやすくなります。ワクワクするインテリアや、落ち着いて過ごせるインテリアなど、コンセプトによりイメージも変わるので、宿泊者にとっては選択する楽しみが増えます。

そこに行かないと体験できない雰囲気も演出できれば期待値も上がり、どこの地域にあっても訪れたくなります。ただ宿泊するだけの場所から、室内でも居心地のよい楽しめる素敵な場所に変わっていくはずです。

内装が素敵だとSNSや口コミで広めてもらえるので、泊まったことがない方へのアピールになり、室内の独自の雰囲気もつかんでもらえるはずです。リピーターの獲得や、新たな客層につながる可能性もあるので、収入アップにも期待できるでしょう。

宿泊費を抑えてほかのレジャーを楽しみつつ、おしゃれな部屋にもリーズナブルに泊まりたい人の欲求を満たせるゲストハウスづくりが成功のカギです。

競合他店との差別化が図れる

他店との差別化を図るためには、設備が綺麗なものや、室内の居心地のよさも考慮します。また、他店にはないサービスを考えることも必要でしょう。

ターゲットが若者と年配の方とでは、選ぶインテリアも内装も変えないといけません。また、地域の特色を表した内装にしたい場合や、都会か田舎にある場合でも、インテリアの工夫しだいで差別化はできます。

このゲストハウスでないと体験できない雰囲気と内装にすることにより、口コミでも広がり、リピーターも増えていくはずです。

とくに女性客はリピーターになりやすいので、清潔感と明るい内装であることは好まれやすいといえます。

ゲストハウスの内装づくりのポイント

ここに泊まりたいと思ってもらえる内装づくりのポイントを解説します。

・利用者層の需要に合わせる
・コンセプトを明確にする
・インテリアとのバランスを考える
・競合他店と異なる特徴を持たせる
・滞在しやすさを第一にする

満足してもらえるゲストハウスをつくるために、内装は大切なポイントです。

内装づくりは、予算との兼ね合いも重要です。内装工事の勘定項目について、こちらをご覧ください。

利用者層の需要に合わせる

ゲストハウスを利用してもらいたいターゲットを決めます。都会か田舎にあるのかによる立地条件によっても、ターゲット層や内装の雰囲気も変わるでしょう。

日本らしい和の内装にすると、外国からの旅行者には喜んでもらえます。おしゃれなデザインであれば、SNSで若い人たちの目に止まり、利用してもらえるでしょう。

また、どのターゲット層でも共通するのは、清潔さと安全性、快適に過ごせる空間です。これらを満たせれば、宿泊者の満足度は上がります。

コンセプトを明確にする

オーナーがどのようなゲストハウスをつくりたいのか、コンセプトを明確にします。ターゲット層を決定できたら、提供できるコンセプトを決めます。

・ターゲットに合わせたイメージ
・強みになるもの
・宿泊者との交流方法など提供できるもの
・将来像も見据える

独自のコンセプトを作ることにより、どのような場所にしたいのか明確になります。特別に提供できるサービスがあれば、他店との差別化にもなるでしょう。

訪れた宿泊者の満足度が上がると、よい口コミを広めてくれる可能性が上がるだけでなく、リピーターとしても戻ってきてくれるはずです。

インテリアとのバランスを考える

開業したいゲストハウスのイメージとターゲット層を合わせて、内装とインテリアのバランスを考えます。壁・床・家具・カーテンの色や素材は、バラバラにならないように統一感を出すとよいでしょう。また、照明も雰囲気づくりにとっては大事な要素です。

ゲストが長く過ごす共有スペースは、ものが多すぎても居心地がよくありません。ほどよいスペースも確保しながら、インテリアとのバランスを取れば利便性もアップします。

また、立地場所が山に囲まれているなら海のイメージは合わないように、エリアの環境や特色との調和が取れたインテリアを考慮すべきでしょう。

競合他店と異なる特長を持たせる

料金の安さだけではない、他店とは一線をひいた特長やサービスに、プラスアルファを求めて訪れる宿泊者もいるのではないでしょうか。

なかには、オーナーの人柄にひかれて訪れる方もいらっしゃいます。立地場所にも合う雰囲気や、ここにしかない特長があれば、もう一度泊まりたくなるゲストハウスが完成します。

滞在しやすさを第一にする

ゲストはさまざまな方と共有スペースで過ごし、なかには長期滞在される方もいらっしゃるでしょう。

個室がないため、共有スペースの居心地のよさは大切です。不特定多数の方が利用するので、設備や共有スペースは常に清潔を心がけると、安心感と信頼度も上がります。とくに女性客にはイメージがよくなるはずです。

知人同士のグループで集まりたい場合と、さまざまな方とコミュニケーションを取りたい場合では、居場所も変わってきます。居心地のよいインテリアの配置に変えると、滞在日数を延ばしたくなるでしょう。

まとめ

内装にこだわるメリットをまとめました。

・他店と差別化を図れる
・その場所に行かないと体験できないお得感がある
・SNSで投稿されると口コミで認知度があがる
・リピーターや初めての方の集客につながる
・宿泊先をネットで検索している人の目に留まりやすい

ゲストハウスを選ぶ一番の条件は、ほとんどの方がリーズナブルな宿泊費用です。しかし内装やインテリアにこだわると、SNSにも投稿されやすく、初めての方にも室内の魅力が伝わり、ここのゲストハウスに泊まってみたいと思われるでしょう。

また、内装やインテリアのバランスが整っていると、雰囲気もよくなるので、綺麗なだけではなく安心感を与えてくれます。とくにゲストハウスを利用したことがない方へ、低価格な料金以外でもアピールできるでしょう。