トリミングサロンの開業費用はいくら?内訳や資金を抑えるコツを解説|テナント工房
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2026.8.29
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最終更新日:
「そろそろ自分のトリミングサロンを開きたい」と考え始めたとき、最初に立ちはだかるのが資金の問題ではないでしょうか?物件取得費や内装工事費、専門機材の購入費など必要なお金の全体像が見えず、手元の貯金で足りるのか不安に感じる方も多いはずです。
本記事では、自宅開業と賃貸テナントそれぞれの費用相場から、初期費用の内訳、開業後に求められる運転資金の目安までをわかりやすく整理します。
あわせて、居抜き物件の活用や設備のリース契約でコストを抑えるコツ、日本政策金融公庫の融資といった資金調達の方法も紹介します。
この記事の要約
- テナントを借りる場合は約300万円、自宅開業は約100万円からが費用の目安
- 初期費用は物件取得費や内装工事費などに分かれ、特に内装工事費の比重が大きい
- 開業直後の経営を安定させるため、最低でも3ヶ月分の店舗経費と生活費を確保しておくのがおすすめ
- 居抜き物件の活用や設備のリース契約により、初期費用を削減できる
- 資金不足時は日本政策金融公庫を利用し、開業前には第一種動物取扱業の登録を行うこと
目次
トリミングサロンの開業費用の相場トリミングサロンの開業にかかる初期費用の内訳
トリミングサロンの開業後に必要な運転資金とは?
開業資金を安く抑えるコツ
自己資金の不足を補う調達方法
トリミングサロンの開業に必要な資格や許可
まとめ
トリミングサロンの開業費用の相場
開業資金の目安は、店舗の出店形態によって大きく変動します。
| 開業形態 | 費用の目安 |
|---|---|
| 自宅開業 | 約100万円から |
| 賃貸テナント | 約300万円から |
【関連記事】初めてのトリミングサロン開業!店舗設計のコツや費用についても解説|テナント工房
自宅開業なら約100万円からが目安になる
自宅の一部を改装してサロンを開業する場合、約100万円からが初期費用の目安です。物件を新たに借りるための保証金や前家賃などの物件取得費がかからないため、コストを抑えられます。
ただし、居住空間と店舗を完全に区切る改装工事や、ペット用のシンクを設置する水回り工事に費用がかさむケースも存在します。また、立地を選べないため、近隣住民への配慮や集客面での工夫がより求められます。
参考:環境省_第一種動物取扱業者の規制 [動物の愛護と適切な管理]
賃貸テナントなら約300万円からが目安になる
新たにテナントを借りて開業する場合、少なくとも300万円程度の資金が必要になるのが一般的です。家賃の数ヶ月分に相当する物件取得費に加え、スケルトン状態から内装を作る場合は工事費が大きく膨らむ傾向にあります。
初期費用は高額になる反面、ターゲット層に合わせて好立地を選びやすく、店舗のレイアウトも自由に設計できる点が強みと言えるでしょう。
トリミングサロンの開業にかかる初期費用の内訳
初期費用は、一般的には4つの項目に分けられます。それぞれの相場を把握しておくことが予算計画の第一歩となるでしょう。
| 費用の種類 | 概要 |
|---|---|
| 物件取得費 | 保証金、礼金、仲介手数料、前家賃など |
| 内装工事費 | 水回り、空調、壁紙、床材などの施工費用 |
| 設備・機材費 | ドッグバス、トリミングテーブル、ドライヤーなど |
| 広告宣伝費 | ホームページ作成、チラシ、看板制作など |
【物件取得費】家賃数ヶ月分を見込む
テナントを契約する際にかかる物件取得費は、月額家賃の6ヶ月から10ヶ月分を見込んでおきましょう。
ここには、退去時に一部返還される保証金をはじめ、礼金、不動産会社への仲介手数料、翌月分の前家賃などが含まれます。例えば家賃15万円の物件を借りる場合、物件取得費だけで100万円から150万円程度が必要になる計算です。
【内装工事費】坪単価で予算を組む
店舗のデザインや施工にかかる内装工事費は、坪単価30万円から50万円程度が予算の目安となります。トリミングサロンは水とお湯を多く使うため、防水処理や給排水管の配管工事にコストがかさむことが一般的です。さらに、ドライヤーの音や犬の鳴き声が外に漏れないよう、防音対策や強力な換気設備の導入も検討しましょう。
【関連記事】トリミングサロンの内装で失敗しないポイントは?おしゃれな店舗作りのコツを解説
【設備・機材費】トリミング環境を揃える
業務に影響する専門設備や機材の購入には、おおよそ50万円から100万円の資金を割り当てましょう。必要となるのは、サイズの異なる犬種に対応できるドッグバスや高さ調整が可能なトリミングテーブル、スタンド型の業務用ドライヤーなどです。
これに加えて、バリカンやシザーといった細かな道具、シャンプー剤などの消耗品、顧客管理用のレジシステムも揃える必要があります。
【広告宣伝費】集客の土台をつくる
オープンを知らせて新規顧客を獲得するための広告宣伝費として、20万円から30万円程度を準備します。
店舗の顔となる看板の設置費用をはじめ、近隣エリアに配布するチラシの印刷代、お店のホームページ制作費などが主な内訳です。開業直後から予約を埋めるためには、オープン前から計画的に認知を広げていく施策が求められます。
トリミングサロンの開業後に必要な運転資金とは?
お店を維持して生活を成り立たせるためには、初期費用とは別に運転資金の準備が求められます。
| 資金の用途 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 店舗の経費確保 | 最低3ヶ月分の固定費・変動費 |
| 経費の把握 | 家賃、光熱費、シャンプー代など |
| 生活費の確保 | 自身の当面の生活を支える資金 |
参考:起業に必要な資金 | 起業支援 | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
最低でも3ヶ月分の経費を確保する
開業直後は売上が安定しないことが多いため、最低でも3ヶ月分、理想は半年分の経費を運転資金として確保するのがおすすめです。赤字の月が続いてもお店を存続できるよう、手元に現金を残しておく余裕を持った資金計画を立てましょう。
赤字の月が続いてもお店を存続できるよう、手元に現金を残しておく余裕を持った資金計画を立てる必要があります。
参考:運転資金の考え方 | 起業支援 | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
毎月の固定費と変動費を把握する
運転資金を正確に計算するために、毎月必ず発生する固定費と、売上に応じて増減する変動費を洗い出しましょう。固定費の代表例はテナント家賃、水道光熱費、インターネット通信費などが該当します。
一方の変動費は、シャンプーやリンスなどの仕入れ代、クレジットカードの決済手数料などです。これらを合算した金額がお店を維持する最低ラインと考えられます。
自身の当面の生活費も計算に入れる
店舗の経費だけでなく、経営者自身の当面の生活費も運転資金の計算に含めることが大切です。
店舗の利益から十分な給与を取れるようになるまでは、貯金を切り崩して生活する期間が発生する可能性があります。毎月の家賃や食費など、私生活でかかるお金を把握し、最低でも半年間は困らないだけの蓄えを準備しておきましょう。
開業資金を安く抑えるコツ
初期費用の中で大部分を占める内装費や設備費は、工夫次第でコストカットできるとされます。
| 削減する項目 | コストを抑える具体的な手法 |
|---|---|
| 内装工事費 | 居抜き物件を契約し既存設備を再利用する |
| 設備・機材費 | 高額な専用機材は中古品やリースを選ぶ |
| 広告宣伝費 | 無料のSNSツールを活用して発信する |
参考:開業資金の考え方 | 起業支援 | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
居抜き物件を活用し内装費を削る
以前もトリミングサロンや美容室として使われていた居抜き物件を選ぶことで、内装工事費を抑えられる可能性が高いです。水回りの配管や空調設備、壁や床の基礎部分をそのまま流用できることが多いため、スケルトン物件と比較して数百万円単位のコストダウンにつながることもあるでしょう。
ただし、設備が古くて使い物にならないリスクもあるため、契約前の入念な動作確認を徹底しましょう。
参考:店舗物件の選び方 | 起業支援 | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
【関連記事】10坪店舗の費用はいくら?内装工事の相場と開業資金を抑えるコツを解説します!
設備は中古品やリースを活用する
高額な専用機材をすべて新品で揃える必要はなく、中古品やリース契約をうまく活用して初期投資を減らすことも可能です。ドッグバスやトリミングテーブルなどは、中古市場でも状態の良い品が定価より安く見つかることもあるでしょう。
また、月額払いで最新機材を導入できる「リース契約」は、初期費用を大幅に抑えられるため、手元の資金を残したい場合におすすめの選択肢です。
無料のSNS集客で広告費を抑える
写真投稿アプリやコミュニケーションアプリなどの無料SNSツールを運用することで、高額な広告費をかけずに集客の土台を作れることも多いです。カット前後のビフォーアフター写真や店内の雰囲気を日常的に投稿すれば、近隣の飼い主に直接アピール可能です。
ホームページも昨今は無料の作成ツールを使えば自身で作れるため、制作会社に依頼する費用を削減できるでしょう。
参考:SNSでの集客方法 | 起業支援 | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
自己資金の不足を補う調達方法
自己資金だけで開業費用を賄えない場合は、外部からの資金調達を検討しましょう。
| 調達の選択肢 | 制度の概要 |
|---|---|
| 融資 | 日本政策金融公庫の新規開業資金など |
| 補助金・助成金 | 小規模事業者持続化補助金などの資金 |
日本政策金融公庫の融資を利用する
初めて独立するトリマーの多くが、政府系金融機関である日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金(旧:新規開業資金)」を利用していると考えられます。
民間の銀行に比べて金利が低く設定されており、実績のない新規開業者でも融資の審査に通りやすいと言われています。審査を通過するには、実現性の高い事業計画書を作成し、自己資金を計画的に貯めてきた実績をアピールすることが求められます。
補助金や助成金制度を活用する
要件を満たせば返済が不要になる、国や自治体の補助金・助成金制度も開業時の強い味方になり得ます。代表的なものに、販路開拓や店舗改装に使える小規模事業者持続化補助金や、ITツールの導入を支援するIT導入補助金などがあります。
ただし、原則として経費を支払った後の後払いになるため、当面の立替資金は自分で用意しておかなければなりません。
トリミングサロンの開業に必要な資格や許可
トリミングサロンを無許可で営業することはできず、適切な手続きを経て要件を満たす必要があります。
| 必要な手続き | 詳細 |
|---|---|
| 第一種動物取扱業 | 事業所を管轄する自治体への登録申請 |
| 動物取扱責任者 | 店舗ごとに1名以上の選任が義務付けられる |
参考:環境省_第一種動物取扱業者の規制 [動物の愛護と適切な管理]
【関連記事】ドッグカフェの開業方法を解説!必要な資格や資金、失敗しないポイントとは?
第一種動物取扱業の登録を済ませる
トリミングサロンを開業するには、営業開始までに第一種動物取扱業の登録申請を済ませる必要があります。
管轄の保健所や動物愛護センターに申請書類を提出し、店舗の設備が基準を満たしているかの立ち入り検査を受けなければなりません。この登録を受けずに営業すると罰則の対象となるため、内装工事の設計段階から施設の要件を確認しておくのがおすすめです。
動物取扱責任者の要件を満たす
第一種動物取扱業を登録する前提として、店舗ごとに必ず1名以上の動物取扱責任者を選任する必要があります。獣医師や愛玩動物看護師の免許を持っているか、半年以上の実務経験に加えて所定の教育機関の卒業、もしくは資格試験の合格といった厳しい要件が定められています。
オーナー自身が要件を満たさない場合は、条件をクリアしたスタッフを雇用して責任者になってもらえば開業が可能です。
まとめ
トリミングサロンの開業には、テナント契約や内装工事、専門設備の導入などに数百万円規模の資金が必要です。物件選びを間違えると想定外の給排水工事費が発生し、開業前の段階で手元の資金がショートしてしまうリスクもゼロではありません。
事業用テナントの中でも大量の水を扱う業態を許可する物件は限られており、さらにワンちゃんの鳴き声への防音対策や、施術効率を左右する動線設計まで両立させなければならず、独力での物件探しと内装プランニングには相応の難しさが伴います。
トリミングサロンの開業では、物件選びや内装工事だけでなく、水回り・防音といった専門施工への対応や、開業後の集客まで見据えた準備が成功のカギを握ります。
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