10坪店舗の費用はいくら?内装工事の相場と開業資金を抑えるコツを解説します!|テナント工房
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2025.8.28
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10坪ほどのコンパクトな店舗で、自分の夢を形にしたいとお考えの方にとって、開業にどれくらいの費用がかかるのかは最も気になる点の一つではないでしょうか。特に、店舗の顔となる内装工事の費用は、全体の予算を大きく左右する重要な要素です。
この記事では、10坪店舗の内装工事にかかる費用の相場から、業種別の違い、費用を賢く抑えるための具体的なコツまで、詳しく解説していきます。しっかりとした資金計画を立て、理想の店舗実現への第一歩を踏み出しましょう。
10坪店舗の内装工事にかかる費用の全体像
内装工事費用の相場は200万円から800万円
費用を大きく左右する「スケルトン」と「居抜き」の違い
内装工事費用の主な内訳
【業種別】10坪店舗の内装工事費用相場
飲食店(カフェ・レストランなど)の費用相場
美容室・サロン系の費用相場
物販(アパレル・雑貨店など)の費用相場
オフィス・事務所の費用相場
内装工事費用を賢く抑える5つのコツ
理想の居抜き物件を探す
複数の内装業者から相見積もりを取る
中古の厨房機器や什器・リース品を活用する
DIYでできる部分は自分で行う
補助金や助成金を活用する
10坪店舗の内装工事で失敗しないための注意点
店舗のコンセプトを明確にする
お客様とスタッフの動線を考慮したレイアウトにする
信頼できる内装業者を選ぶ
内装工事以外にも必要!開業資金の全体像
物件取得費(保証金・礼金など)
運転資金(仕入れ費・人件費など)
まとめ
10坪店舗の内装工事にかかる費用の全体像
10坪店舗の内装工事費用は、物件の状態や業種、デザインのこだわり具合によって大きく変動しますが、まずは全体像を掴むことが大切です。ここでは、費用の相場感と、価格を左右する基本的な要素について解説します。
内装工事費用の相場は200万円から800万円
10坪店舗の内装工事にかかる費用は、一般的に200万円~800万円が相場とされています。 このように価格に幅があるのは、後述する物件の種類(スケルトンか居抜きか)や、開業する業種によって必要な設備や工事内容が大きく異なるためです。
例えば、大掛かりな厨房設備が必要な飲食店や、専門機材を導入する美容室などは費用が高くなる傾向にあります。一方で、シンプルな内装で済むことが多いオフィスや雑貨店などは、比較的費用を抑えることが可能です。
費用を大きく左右する「スケルトン」と「居抜き」の違い
内装工事の費用を考える上で最も重要なのが、借りる物件が「スケルトン物件」か「居抜き物件」かという点です。それぞれの特徴と費用の違いを理解しておきましょう。
| 物件の種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 費用相場(坪単価) |
| スケルトン物件 | 天井や壁、床がコンクリート打ちっぱなしの状態で、内装が何もない物件。 | デザインの自由度が高く、ゼロから理想の空間を作れる。 | 内装工事が大規模になり、費用と時間がかかる。 | 約30万円~100万円 |
| 居抜き物件 | 前のテナントが使用していた内装や設備が残っている物件。 | 既存の設備を流用できるため、初期費用を大幅に抑えられる。工事期間も短縮できる。 | デザインの自由度が低い。設備の劣化や故障のリスクがある。 | 約15万円~70万円 |
スケルトン物件は内装を自由に設計できる魅力がありますが、その分費用は高額になります。
一方、居抜き物件は初期費用を抑えられますが、希望通りのレイアウトやデザインを実現できない可能性もあります。開業する業種やコンセプト、予算に合わせて慎重に選ぶことが重要です。
内装工事費用の主な内訳
内装工事費用と一言で言っても、その中には様々な費用が含まれています。見積もりを正しく理解するためにも、主な内訳を把握しておきましょう。
- 設計デザイン費:店舗のコンセプトに基づいた内装デザインを設計するための費用です。
- 内装工事費:壁、床、天井の仕上げや、間仕切りの設置など、空間を作り上げるための工事費用です。
- 設備工事費:電気、ガス、水道、空調、換気などのライフラインを整備するための工事費用です。特に飲食店や美容室では高額になる傾向があります。
- 什器・家具費:テーブル、椅子、棚、レジカウンターなど、店舗運営に必要な備品を購入・設置する費用です。
- 諸経費:上記以外の、現場管理費や廃材処分費などが含まれます。
【業種別】10坪店舗の内装工事費用相場
内装工事費用は、業種によって必要な設備が異なるため、相場も大きく変わります。ここでは代表的な4つの業種について、それぞれの費用相場と特徴を解説します。
飲食店(カフェ・レストランなど)の費用相場

飲食店の内装工事費用は、200万円~700万円程度が目安です。
特に、厨房設備(コンロ、シンク、換気ダクトなど)や、給排水・ガス工事に費用がかかります。ラーメン店や焼肉店のように大規模な排煙・換気設備が必要な場合は、費用が高くなる傾向にあります。
一方、ドリンク提供が中心のカフェやバーであれば、設備が比較的軽微で済むため、費用を抑えやすいです。
【関連記事】小さなカフェの内装づくりのコツは?費用についても解説
美容室・サロン系の費用相場
美容室やエステサロンなどの費用相場は、300万円~800万円程度です。
シャンプー台の設置に伴う給排水工事や、多くの専門機材を使用するための電気工事が必要になるため、費用は高めになる傾向があります。
また、お客様にリラックスして過ごしてもらうための空間デザインにこだわる場合も多く、内装材や照明、家具の費用も高くなりがちです。
物販(アパレル・雑貨店など)の費用相場

アパレルショップや雑貨店などの物販店の費用相場は、200万円~650万円程度です。
飲食店や美容室のような大掛かりな設備工事が不要なため、比較的費用を抑えることが可能です。ただし、ブランドイメージを表現するための内装デザインや、商品を魅力的に見せるための陳列棚、照明などにこだわることで費用は変動します。
オフィス・事務所の費用相場
オフィスや事務所の費用相場は、100万円~300万円程度と、他の業種に比べて最も安く抑えられる傾向にあります。
業務に必要な最低限のデスクや椅子、インターネット回線などを整えるシンプルな内装で済むことが多いためです。来客スペースのデザインにこだわる場合や、間仕切りを多く設置する場合には、費用が追加で発生します。
内装工事費用を賢く抑える5つのコツ
開業資金は限られています。少しでも内装費用を抑え、運転資金などに充当したいと考えるのは当然のことです。ここでは、費用を賢く抑えるための5つのコツをご紹介します。
1. 理想の居抜き物件を探す
最も効果的な節約方法は、開業したい業種と同じ、または近い業種の居抜き物件を見つけることです。 厨房設備や空調、トイレなどがそのまま使える状態であれば、数百万円単位でのコスト削減が期待できます。
ただし、設備の劣化状況は必ず確認し、修繕費用がかえって高くつかないか注意が必要です。
2. 複数の内装業者から相見積もりを取る
内装業者によって、得意なデザインや工事内容、そして見積金額は異なります。必ず複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。
単純な金額の安さだけでなく、工事内容の詳細や担当者の対応の丁寧さなども含めて、信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵です。
3. 中古の厨房機器や什器・リース品を活用する
テーブルや椅子、厨房機器などをすべて新品で揃える必要はありません。中古品やリース品をうまく活用することで、初期投資を大幅に削減できます。
特に、高額な厨房機器は中古市場も充実しています。品質や保証内容をしっかりと確認した上で、賢く取り入れましょう。
4. DIYでできる部分は自分で行う
専門的な技術が必要な工事はプロに任せるべきですが、壁の塗装や簡単な棚の組み立てなど、自分たちでできる作業(DIY)を取り入れるのも一つの方法です。
コスト削減になるだけでなく、自分たちの手で店を作ることで、より愛着のわく空間になるでしょう。
5. 補助金や助成金を活用する
国や地方自治体は、創業者を支援するための様々な補助金や助成金制度を用意しています。例えば、事業計画の策定支援や、店舗改装費用の一部を補助してくれる制度などがあります。
返済不要のものが多いため、積極的に情報を収集し、活用を検討しましょう。詳しくは、商工会議所や自治体の担当窓口に相談してみてください。
10坪店舗の内装工事で失敗しないための注意点

費用を抑えることばかりに気を取られ、店舗運営に支障が出てしまっては本末転倒です。ここでは、内装工事を進める上で失敗しないための重要なポイントを3つご紹介します。
1. 店舗のコンセプトを明確にする
「誰に、何を、どのように提供したいのか」という店舗のコンセプトを、内装工事を始める前に具体的に固めておくことが非常に重要です。
ターゲットとなる客層や提供するサービス、ブランドイメージが明確であれば、内装のデザインやレイアウトの方向性も自ずと決まり、業者との打ち合わせもスムーズに進みます。
2. お客様とスタッフの動線を考慮したレイアウトにする
10坪という限られたスペースを有効活用するためには、動線の設計が極めて重要です。 お客様が快適に過ごせる席の配置や通路の幅はもちろん、スタッフが効率的に作業できるバックヤードの設計も忘れてはいけません。
実際に営業している場面を何度もシミュレーションし、最適なレイアウトを考えましょう。
3. 信頼できる内装業者を選ぶ
内装工事の成功は、良い業者と出会えるかどうかにかかっています。過去の施工実績、特に自分と近い業種や規模の店舗を手がけた経験が豊富かを確認しましょう。
また、こちらの要望を丁寧にヒアリングし、専門的な視点から的確なアドバイスをくれる業者を選ぶことが、理想の店舗を実現するための近道です。
内装工事以外にも必要!開業資金の全体像

店舗を開業するためには、内装工事費以外にも様々な資金が必要です。資金ショートを起こさないためにも、開業資金の全体像を把握しておきましょう。
物件取得費(保証金・礼金など)
物件を契約する際に必要となる費用で、一般的に家賃の6ヶ月~10ヶ月分が目安とされています。
内訳は、保証金(敷金)、礼金、仲介手数料、前家賃などです。居抜き物件の場合は、これに加えて造作譲渡料(前のテナントに支払う設備や内装の対価)が必要になることもあります。
運転資金(仕入れ費・人件費など)
開業後すぐに経営が軌道に乗るとは限りません。少なくとも3ヶ月~6ヶ月分の運転資金は、開業資金とは別に用意しておくのが理想です。運転資金には、食材や商品の仕入れ費、スタッフの人件費、家賃、水道光熱費などが含まれます。
まとめ
10坪店舗の内装工事費用は、物件の状態や業種によって大きく異なりますが、相場はおおよそ200万円から800万円です。初期費用を抑えるためには、居抜き物件の活用や相見積もり、中古品の利用などが有効な手段となります。
しかし、単に費用を削減するだけでなく、店舗のコンセプトを明確にし、お客様とスタッフの動線を考え抜いた上で、信頼できる業者と共に理想の空間を創り上げることが成功の鍵と言えるでしょう。この記事で得た知識をもとに、しっかりとした資金計画を立て、あなたの夢の実現に向けて着実に準備を進めてください。





