バルの店舗デザインをおしゃれにするには?5つのポイントと居酒屋との差別化も解説!
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2024.9.2
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バルの店舗デザインを考える際は、まず本場のバルがどのようなところであるかを知り、コンセプトを明確にすることがポイントです。また、おしゃれにするためのポイントを把握しておくとよいでしょう。
そこで本記事では、バルの店舗デザインについて、コンセプトを明確にするうえで知っておくべきことや、デザインを考えるときの大切なポイントを解説します。そのほか、居酒屋との違いをはじめ、差別化するためのポイントも紹介します。
バルの店舗デザインを考える前に
バルの店舗デザインを考える際は、まずお店のコンセプトをはっきりさせることが重要です。よくある普通のデザインにならないように、バルらしいおしゃれな雰囲気を引き出すためのコンセプトを作り上げるとよいでしょう。
コンセプトを明確にするとき、どのようなイメージで店舗を経営したいか、どのターゲット層を狙うかなどに着目するのがポイントです。ターゲット層が幅広い場合は、空間を仕切ったり照明で雰囲気を変えたりなどの工夫もできるでしょう。
また、バルはスペインを本場にさまざまな国で広まっています。そもそも本場であるスペインのバルとは、飲食に限らず、日用品や食品なども販売している店舗があります。日本人がイメージしているおしゃれな店舗デザインとは異なるでしょう。
独自のコンセプトを貫くのか、本場であるスペインのバルのイメージを汲み取るのかを意識し、店舗のデザインを検討しましょう。スペインのバルでは、簡単に調理できる小皿料理が提供されることが多いため、その点を汲み取るのもおすすめです。
バルの店舗デザインで大事なポイント
バルの店舗デザインをおしゃれにするには、ただ好きなデザインを取り入れるのではなく、重要なポイントを押さえて考えることが大切です。ここでは、バルの店舗デザインを考えるときに覚えておきたい5つのポイントを紹介します。
カウンターテーブルの設置
バルの店舗デザインの大きな特徴は、カウンターテーブルです。カウンターテーブルの位置やデザインは、バルの店舗デザインを左右するといっても過言ではありません。
また、カウンターテーブルは、人と人との交流を促す場として大切です。お客さん同士の交流だけではなく、キッチンスタッフとの交流も促したい場合は、カウンターテーブルとキッチンが一体化しているオープンキッチンが適しています。
統一感のある内装素材
バルの店舗デザインは、統一感のある内装素材を用いることで、一段とおしゃれになります。バルの内装素材には、無垢材やレンガなどの暖かみのある空間がつくれるものがおすすめです。
とくに、無垢材は、おしゃれな料理やお酒との相性がいいといわれており、インスタ映えを狙っているコンセプトに最適です。レンガを壁に使用すると洋風感が増すため、日常感を消したい場合に適しています。
また、壁と床で色合いや素材などを合わせることで、より統一感のある空間をつくり出せます。壁や床などの内装が決まれば、内装にあったインテリアを見つけやすいでしょう。
落ち着いた雰囲気の照明
バルの店舗の雰囲気を左右する要素のひとつが照明です。壁や床などの内装に力を入れても、照明ひとつで雰囲気が大きく変わってしまいます。バルの雰囲気づくりには、落ち着いた照明を選ぶことがポイントです。
バルでよく用いられる照明は、スポットライトやペンダントライトが多いです。店舗全体を照らすというよりは、テーブルの料理やお酒が見える範囲のみを照らして、ほかの部分を暗くするケースが多く見られるでしょう。
また、照明ひとつでメリハリのある空間がつくれる点が魅力です。照明の色は、暖かみのあるオレンジ色がおすすめで、明るすぎず暗すぎないものが適しています。 バルの本場であるスペインをイメージさせたい場合は、暖色系の照明を取り入れるとよいでしょう。オレンジ色以外に、赤色や茶色などの照明を設置すれば、より情熱的なイメージが強くなります。
ゆとりのある動線
バルは料理やお酒を提供する場なため、スムーズに料理を運んだりお客さんがトイレに行ったりするため、ゆとりある動線を確保することがポイントです。とくに、客席からトイレや会計まで動線を確保しなければ、窮屈に感じてしまいます。
さらに、スタッフがスムーズに動ける環境を作ることで、サービスの質が向上し、お客さんにとっても快適な空間となります。 具体的には、通路の幅を60cm以上になるように設計するとよいでしょう。トイレや出入り口付近などの人同士がすれ違うことが多い場所は、通路の幅を90cm以上にするのがおすすめです。
コンセプトにあわせた什器やインテリア
バルの店舗デザインを考えるうえで明確にしたコンセプトにあわせて、什器やインテリアを配置することがポイントです。バルの醍醐味はお酒なので、ワインや洋酒などのお酒が映えるような什器やインテリアを見つけるとよいでしょう。
店舗内に設置するインテリアも、店内の雰囲気と統一することが大切です。また、ワインセラーやボトルを設置する場合は、重量に耐えられるインテリアを用意する必要があります。
居酒屋との差別化に必要なことは?
バルの店舗デザインを考えるとき、居酒屋と混同してしまう方がいるのではないでしょうか。ここでは、バルと居酒屋との違いをはじめ、差別化するためのポイントを解説します。
バルと居酒屋の違い
バルと居酒屋は、料理やお酒が楽しめる場所であることに違いはありませんが、提供される料理のジャンルに違いがあるといえます。バルの場合は洋風料理、居酒屋はさまざまなジャンルの料理が提供されることが多いです。
また、バルはBarと表記されており、カウンターテーブルで立ち飲みができる飲食店をコンセプトにしているところが多々見かけられます。居酒屋は、複数人テーブル席で飲食を楽しめるところがほとんどです。
提供しているお酒の種類にも違いがあります。バルは洋酒がメインであり、居酒屋は日本酒から洋酒までさまざまです。バルは、お酒がメインとなっているケースが多いため、ワインなどに合う料理を提供している傾向にあります。
差別化するポイント
バルならではの雰囲気を大切にしたい場合は、居酒屋との差別化を図ることがポイントです。ここでは、居酒屋と差別化するためのポイントを3つ紹介します。
南ヨーロッパを意識したデザイン
居酒屋との差別化を図るには、店内デザインを南ヨーロッパ風にすることがおすすめです。本場のバルならではの雰囲気をつくり出せ、普段の日常では味わえないような非日常感を味わえるでしょう。
南ヨーロッパ風の雰囲気にするには、照明やインテリア選びがポイントとなります。明暗のメリハリのある照明と、スタイリッシュなインテリアをそろえれば、洋風な空間を演出できるでしょう。
お酒のボトルをディスプレイ
バルは、洋酒を豊富に取り扱っている点が特徴です。洋酒ボトルは、見た目だけで洋風の雰囲気をもたらせるため、店内にディスプレイすることがポイントです。洋酒ボトルもインテリアのひとつとして飾ることで、おしゃれな雰囲気をつくり出せます。
壁やカウンターに洋酒ボトルを並べておくだけで、お客さんの興味を引くことも可能です。ディスプレイされている洋酒ボトルは、ただ観賞してもらうだけではなく、売り上げ増加につながる可能性もあります。
また、季節のお酒や新商品をディスプレイすると、定番のお酒のほかに、旬なお酒を取り揃えている店舗として認識してもらえるでしょう。取り扱っているお酒の種類の豊富さもアピールできるため、結果的にリピーター獲得につながる可能性があります。
座敷を設置しない
バルと居酒屋を差別化するには、座敷を設置せずに、カウンターテーブルを主体としたスタイルを取り入れることがポイントです。座敷があるだけで、一気に和の雰囲気が漂い、居酒屋と混同してしまいます。
立ち飲みができるスペースを設けることで、お客さん同士が気軽に交流できる場をつくり出せます。知らない方同士でもフレンドリーに会話できる海外のイメージを連想させるでしょう。
また、座敷を設置せずに立ち飲みできるスペースを多く設けることで、お客さんの回転率を高められる可能性があります。売り上げアップにもつながる効果も期待でき、店内のレイアウトは継続して経営していくためにも重要なポイントとなります。
まとめ
バルの店舗デザインは、南ヨーロッパを意識した洋風のイメージを強調することがポイントです。無垢材やレンガなどで内装を施し、暖かみのある照明でバルの本場であるスペインを連想させると居酒屋との差別化を図れるでしょう。
また、バルでは洋酒をメインにさまざまなお酒を提供しています。洋酒ボトルは見た目がおしゃれなため、カウンターや壁などにディスプレイしておしゃれな雰囲気をつくり出すとよいでしょう。
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