Episode.27 LiLy hair 様


滋賀県近江八幡市にオープンした美容室「LiLy hair」 様。これからの将来を見据えて、この度ご夫婦で美容室をオープンされることになりました。開業のキッカケや弊社を選んでいただいた理由、今後の展望などを詳しく伺いました。


――開業のきっかけ

旦那様:もともとあまり独立心がそんなにないタイプの人間だったんですけど、自分の家族であったり親の将来を考えたときに、開業を考えた次第です。


設計Y(以下Y):不安とかありました?


旦那様:いや、もう見てるところが前だったので、もうやるしかないしっていうことだったので。でも本当にそれもお客様のおかげですよね。それに尽きる感じですね。


Y:迷いとか全然感じられなかったですもんね。


営業H(以下H):お客様のためっていう気持ちも強かったですもんね。


旦那様:そうですね。走り出したらもうあたふた言ってられないので。

取材はLiLy hair様におじゃましました!
(左から奥様、旦那様、弊社設計Y、弊社営業H)


――問い合わせのキッカケと決めた理由

旦那様:右も左も分からない状態だったのですが、優好美容室のオーナーさん(※)が「(テナント工房は)本当に一生懸命やってくれはるんやわ」っていうのを開業されたときから聞いていて。それがきっかけで、お問い合わせさせていただきました。(※)Episode.4 優好美容室のオーナー様


Y:ありがとうございます。



――開業まで不安だったこと

旦那様:何かあった?


奥様:一番最初に、夫が勤めてた美容室をもう辞める日付をパーンって決めてきはったので、わーみたいな。今までないタイプの行動やったんで、あれはびっくりしたのは覚えてる。


H:えー!今までは慎重に相談とか重ねてきはったけど、今回は…


旦那様:そうですね。オーナーに事前にお話しして、いつかは決めてないんですけど、だいぶ長いことお世話になったので、早めに辞めることをお伝えしようと思って。いつまで続けるかっていうのはまた考えるわっていうお話しで、それが後日ご返答いただいたときに、半年後の3月までにしようかとなって、それで日が決まるという感じですね。


奥様:あとは、物件がいいとこ見つかるかっていう不安が結構大きかったですよね。


H:そうですよね。


奥様:結果はここで、すごくよかったんですけど、途中で結構、当たるとこ当たるとこ不安っていうか、駐車場の問題だったり家賃だったりとか。


Y:難しいですよね。


H:もともと近江八幡の駅のほうのご希望でしたもんね。


旦那様:そうですね。あと、開業の流れっていうのが分かってなかったので、融資であったりとか、全く未知の世界だったので、自分が思っていた順番と違うんだなと。

まずは物件決めて内装費用でいくらかかるのかを出した上で、融資の申し込みをするっていうのを聞いたときに、そういう流れなんだと知りました。そうなると時間も差し迫っていたので、そういったときに内装業者さんとの連携っていうんですかね、内装の見積もりを出してもらうために、前任の担当者さんに一緒についてきていただくことって可能ですか?って聞くのも、優好美容室のオーナーさん経緯っていうのもあってお伺いもしやすかった。いいですよって言ってもらえて、そのときに見積もりをある程度、出していただけたっていうのが、自分としてはあそこが一番、結構よかった。

内装業者さんっていうのも僕も今回開業するに当たって、初めてセッションする形だったので、不動産業者さんもそうですし、いろんな業者さんに対してコミュニケーションをとれるのかっていうのが不安だったところはありましたね。それが本当に関わってくださった皆さん、不動産屋さんもテナント工房さんも銀行さんも、皆さん親身になっていただいて、進めてくださったのが非常によかったなって思いますね。


Y・H:ありがとうございます。


旦那様:いえ、こちらこそありがとうございます。


Y:僕らも、ものすごく助かったというか。


H:なんでもめっちゃ早く連絡返してくださったから、連携とらせてもらえたんで。


旦那様:関わってくださったことの感謝もあるし、お客さんに対してもあったんで、そういった方々の気持ちが原動力というかもありましたしね。


H:お客さんへの思いをめっちゃ感じています。


旦那様:でも本当に自分みたいな人間は、多分、皆さんがいてくださったから今があるだけなんで。それしかないですね、本当になんにもない人間やったんで。



――担当者の印象

旦那様:12月の末に前任の担当者さんから急に引き継いでいただくっていう形になったことで、相当お二人にも負担をかけていたところがあったと思うんですけど、なんせそのときから、できるだけ汲み取ろうとしてくださってる気持ちが、もうそのときから伝わってきていました。さっき言ってくださっていましたけど、僕らも投げ掛けた問い合わせに対しての返答であったりとかも、多分ほんまにお忙しかったと思うんですけど、そんな中ですぐ返してくださって、ほんまに一生懸命してくださってるっていう印象がありますね。
だから、自分よりも一回りも二回りも若い方々やのに、その姿勢を見せてもらっているとそれがまた刺激になって、ほんまに勉強させてもらった感じはめっちゃあるので、ほんますごいなって思いましたね。


Y:その言葉めちゃくちゃ嬉しかったです。


旦那様:いや、でも、これはほんまに思っていることで。思っていますよね?


奥様:思っています!


旦那様:前任の担当者さんも仕事がすごい好きな方なんやなってのが、ひしひしと伝わってきて。たまに夜に、ちょっと今お時間いただいていいですかって言ったときなんかでも、時間作ってくださったりとか。お仕事に向き合ってはる姿勢とか、そういったのがほんまに勉強になるし。それがまたYさんとHさんの二人にもいろいろ分配とかもあったかと思うんですよ。それを想像するだけでも、相当なもんやったと思うんですけど、そんな中でよく、細かい質問したりしても、めちゃめちゃこの入りがソフトなんですよね。マイナスの表情を出さない。自分たちも接客業なんですけど、自分の中でも課題としてるところはあるので、ほんまにそれはすごいなって思いましたね。本人達はそんなこと何も思わず、普通にやっていただけなのかもしれないですけど。だから打ち合わせなんだけど、打ち合わせしてるときにも、僕らもアップデートさせてもらっているというか。だから本当にすごいなって思いました。


奥様:実際、お客さんからも内装とかもめっちゃ好評で。それも喜んでいただける中の一つとして、私らもお任せしてよかったなと思う。ここまで、内装、タイトなスケジュールの中でやってくれたことに、ありがたかったなって思います。


Y:僕はめちゃくちゃ勉強になったので。


H:初めてお会いさせてもらったときに、弊社の都合でご迷惑をおかけしたのに、なんでそんな優しい言葉や表情で返答してもらえるんやろって思っていて。こんな優しい方々なんてめったにいないって思いました。その後も、ずっと優しく接してくださっていた。


奥様:そんなことしたっけ?


Y:それは社内でも話していて。最初の時にいた別の設計も「あんな優しい方なかなかいない」って。


旦那様:自分も実際開業できるって思えてなかったんで。そんな開業の準備をしてきてたわけでもなかったから、びくびくしながら行くけど、本当にいろんな業者の方々が親身になって聞いてくださって。内装のことでも、さっき言ってたみたいに、ほんまに汲み取ろうっていう姿勢とか、言葉の掛け方とかそういったのがすごくありがたかったので、ほんまにそれに尽きますよね、本当に。



――良かった提案

奥様:いろいろあるけど。Hさんはほんまに細かいとこを「これどうですか」とか「これで出来てなかったんで、けどこっちの方でもよかったら」とか、そういういろんな角度からの提案に、助けてもらったっていうのはあります。


H:ありがとうございます。そんな風に見てくださってるのが嬉しい…。


Y:クロスもあったよな?


H:ありましたね。打ち合わせのカフェで選んで見てたときは良い感じだったのに、帰って見てみたら、何か色合いのイメージ違うくて、なんで?ってなりました。


旦那様:そういうところですよね。「言ってはったし」っていうので、そのままスルーで終わらすことができるけど、それを一回確認しようって思うのが、節々にそういう提案で、見せてくださったり。Yさんもいろんなレイアウトであったりとか、「この木材にしたら?」とか。僕らは木材については分かんないけど、現状から理想に近づけるんやったら、こういうような提案でとか、いろんな選択肢を見せてくださって。メニューを見せていただけるみたいなところですかね。それも近く感じさせていただけるし、逆に聞いてみたくなる提案をしてくださっていた気がするので。だから、そのときそのときの向き合ったものに対して、いろいろしてくださっていたのは、全部ですかね。そこから選ばせていただけていたっていうのは。


H:あとはお客様の決断が早い!


Y:あー、それは、めちゃくちゃ早い!


旦那様:早よせなって!(笑)


Y:だいぶ、早いほうやったと思う。


H:うん、早いです。意見も一致しはるのも、多分あると思うんですけど。


奥様:こうしたい、ああしたいっていうことを言っても、「それ高くなりますよ」とかマイナスでいったん受け止めることとか、多分あると思うんですけど、そうではなくて、ひとまず一旦受けてもらって、このパターンとこのパターンがありますとか、そこから考えてくださって。マイナスで受け止めて渋い顔されると、ああ、いらんこと言うてもうたかなとか、次ちょっと言いにくいなってなるんですけど、そんなんとかも全部、心よく受けてくださったんで、よかった提案1個じゃなくて、全体的によかったかなって。


Y:そこまで言ってもらえて…生きててよかったです!


旦那様:出会えてよかったです!


Y:泣きそう!


奥様:私も出会えてよかったです。


Y:キュンってしました、久しぶりに。


H:うれし過ぎる。



――うまくいかなかったこと

奥様:うまくいかなかったことっていうのが、あんまりない。ちょっと不安に思ってたことがあったら、ちゃんとすぐ対応してくださるので。


旦那様:ほんとにそれですね。だから、うまくいかなかったって言っても、質問を投げ掛けたら、それに対して返事していただけるので、どうなんだろっていうのは、なかった感じですかね。



――印象に残っているエピソード

Y:僕、あります!


H:私もあります!


旦那様:あー、あれですか(笑)


Y:あの大事件!(笑)


旦那様:一番初め工事が始まって。配管業者さんが工事してくださってて、埋めてモルタルかなんかしてくださってたんですよね。


Y:カフェで打ち合わせさせてもらって、ちょっと現場のほうを見に行きましょうかって行ったときに、まだ乾いてないモルタルを…。


奥様:踏んでね、がーって(笑)


旦那様:めっちゃスローモーションでしたもんね。踏んだ瞬間に、はぁっ!ダン、ダン、ダン、ダン、ダンみたいな感じで(笑)


奥様:ほんでYさんが「僕コテ持ってますよ」って。


旦那様:それも印象的です。なんでコテ持ってるんですか。かばんから出して。内装業者さん、みんなこうなんやって思いました(笑)


Y:かばんにコテ入ってるの、多分僕ぐらい。たまたまあの時は。


旦那様:業者さんも怒らずにずっと見てくれてはったのが印象的ですよね。


奥様:みんなが囲ってるところを写真撮ったのを覚えてます。


H:私も動画も撮っちゃいました。


旦那様:動画持ってはるんですか。


H:あ、送りますね!


旦那様:送ってください。ストーリーに上げようかな(笑)



――オープン後のお客様の反応

旦那様:皆さんおしゃれって言ってくださってますね、本当に。


奥様:おしゃれ過ぎて緊張するわとか言ってくれはった方もいたり。


旦那様:本当に綺麗とかすごく良いお声をいただいています。どこで頼んだの?とか、内装の人がいろいろして言うてくれたの?とか、そういう風に結構言ってくださったりして。テナント工房さんです!って答えてます。


Y:家具のセンスもいいし。


H:かわいい。チェアの色もかわいい。


奥様:結構途中らへん迷走しましたけど。最初カット席の間のパーテーションもどうしようかなってなったんですけど、これも快く上の垂れ壁も快諾してくださったし。今までのお客さんとかでも、ちょっとした衝立や、個室が結構今活きてて。子どもさんとかちょっと待っていただくときとかもすごい活きていて。前までオープンスペースの中にある美容室で、斜め前のお客さんが目に入って、会話を控えていた方でも、ここ来たらめっちゃ喋りはるなとかっていうのがあったので、すごいよかった点やなって思っています。


旦那様:最初にテナント工房さんから提案いただいた、棚とスライドのドアのパーテンション、あれもやりたかったんですけどね~。ああいう造作もしはるんですか?


Y:そうですね、図面描かせて貰って、家具屋さんに依頼してます。


旦那様:あれいつかやりたいですね。本当にお客さまからはいいお声をいただいてます。



――今後の展望とお店のPR

奥様:さっきも言ったみたいに、美容室ちょっと苦手っていうお客様とかも、衝立があるので、そういう面では利用してもらいやすいかなとは思いますね。あとは、マンツーマン的な感じでもあるので、他のスタッフが大勢いて…とかいう中ではないので、アットホームな感じでご利用していただけるんじゃないかなとは思っています。


Y:言ってはったみたいに、僕もお客さんとして髪を切りに行くときも、周りの方がいたらちょっと喋りにくいなとか、声のボリューム下げたりとか、あんまり自分の気持ちというか、こうしたいねんっていうのを伝えられないときとかあるなって思って、そういう面ではめっちゃいいですよね。


H:美容師さんとのだけの空間って感じするから、安心します。


旦那様:営業をさせてもらっている中でも、結構まったりした時間を過ごしていただける感じなので、本当にくつろいでいただけたらなっていう思いです。自分たちとしては、ここに来てよかった、ここに出会えてよかったと思っていただけるような仕事をさせていただけたらなって。それで日々コツコツさせていただく感じなので。今後の展望というと、大きく展開してとかという風にも思ってないですし、来ていただいた方にしっかり満足していただけるような仕事ができればなと思っています。

※本対談に記載の内容は取材当時のものです。(2024年5月)