小さい店舗におけるレイアウトの重要性!決める際のコツ

小さい店舗での売り上げを左右する重要な要素は、レイアウトをきちんと考えることです。提供する商品やサービスがよかったとしても、レイアウトがあまりよくなく、来店や購入してもらえばければ収益につながりません。 そこで本記事では、小さい店舗におけるレイアウトの重要性のほか、小さい店舗ならではのメリット、レイアウトを決め方や決める際のポイントを解説します。

本記事を通じて、店内をよりよいレイアウトにする方法を理解し、さらなる売り上げアップを目指しましょう。

小さい店舗のレイアウトが重要な理由

小さな店舗では、レイアウトがとくに重要です。具体的には、以下3つの理由が挙げられます。


  • 売上に影響するため
  • 従業員の作業効率化のため
  • 顧客満足度に影響するため
  • 店内の温度に影響するため

いずれも来店客からの高評価につながるため、しっかりと理解しましょう。

売上に影響するため

店舗のレイアウトは、収益に直接関わる重要な要素です。販売店の場合、来店客が店内を自然に巡れる設計にすることで、商品に触れる機会が増え、結果的に売上アップにつながります。また、商品を発見したり比較検討したりする喜びは、店舗体験を豊かにし、購買意欲を刺激できます。

従業員の作業効率化のため

従業員の効率を考慮したレイアウトにすることも大切です。従業員が動きやすいバックヤードにすると、サービスの提供速度や品質が向上します。とくにサービス業では、従業員の無駄な移動を減らすことが、来店客の信頼と満足感を高め、リピートにつながります。したがって、来店客と従業員双方の動線を適切に設計することで、店舗の売上と効率性を高められるのです。

顧客満足度に影響するため

店舗の内装や配置は、快適さや満足度にも影響します。とくに飲食店などでは、リラックスして食事を楽しむための空間づくりが求められます。そのためには、ただ座席数を増やすだけではなく、フロアの広さと座席の配置のバランスを考慮することが必要です。

たとえば、座席間のスペースが狭すぎると窮屈さを感じ、快適に食事を楽しめない可能性があります。座席と座席の間隔を適切に保つことで、プライバシーが守られ、落ち着いた雰囲気のなかで食事を楽しめるでしょう。 このように、店舗のレイアウトには、動きやすさだけでなく、心地よい空間作りが求められるのです。来店客の快適性を重視したレイアウトは、結果として顧客満足度の向上につながり、リピート率のアップにもつながります。

店内の温度に影響するため

店舗の快適性を左右する要素のひとつに、店内の温度があります。店内の温度は、店舗のレイアウトが直接関わる部分です。たとえばドアや窓の配置、空調設備の位置によっては、適切な店内温度を保つのが難しい場合があります。 外からの気流をコントロールするには、入口の構造や開閉方法が重要で、外気の影響を最小限に抑えられる設計が必要です。具体的には、エアカーテンもしくは二重扉を設けることで、外気と直接接触する機会を減らし、店内の温度変化を抑えることが可能です。

空調の風が直接客席に当たらないよう、風向きの調整や設備の配置を工夫することも求められます。このように店内を快適な温度に保つことは、来店客の滞在時間や満足度に直結し、結果的に店舗の評価や売り上げへと影響を与えます。

小さい店舗を運営するメリット

小さい店舗のメリットとして、以下3つが挙げられます。


  • 開業費用やランニングコストを抑えられる
  • 顧客をスムーズに案内できる
  • 来店客一人ひとりに丁寧なサービスを提供できる

「小さい」という言葉でネガティブな印象を持つ人もいますが、大規模店舗にはないメリットが多々あることも把握しておきましょう。

開業費用やランニングコストを抑えられる

小さな店舗には、開業費用やランニングコストを大幅に抑えられるという大きな利点があります。 開業にあたっては、物件の保証金や賃料、内装工事費、さらには設備投資といった諸経費が必要ですが、いずれも店舗規模に比例して増加する傾向があります。

開業にあたっては下記のような費用が必要です。


  • 物件の賃金
  • 物件の保証金
  • 内装工事費
  • 備品購入費 
  • 設備投資  など

これらの費用は店舗規模に比例して投資金額も上がっていく傾向にあるので、小さい店舗であれば必然的に開業費を抑えられるわけです。 また、運営スタッフも少なくて済むため、人件費の節約も可能です。さらに、光熱費などのランニングコストも低く抑えられます。

またランニングコストについても下記のような費用が必要です。


  • 物件の賃金
  • 通信費
  • 材料費
  • 水道光熱費
  • 人件費
  • 広告宣伝費

一般的な飲食店の場合は、売り上げの8割・9割程度をランニングコストが占めると言われております。 一方で、収益面で不安を抱く人もいるのではないでしょうか。しかし、現在はテイクアウトやデリバリーなどのサービスも盛んになっており、席数が少なくても収益を上げることが十分に可能です。 このように、小さい店舗は資金面での負担を軽減し、経営をよりスムーズに進められる利点があります。

来店客をスムーズに案内できる

小さい店舗の場合、来店客をスムーズに案内できます。たとえば、飲食店では来店があったときすぐに空席を確認し、速やかに席へと案内することが可能です。 また、小さい店舗だからこそ、帰宅する際もいち早く気づけるため、レジで待たせることはありません。このように待ち時間を全体的に抑えられるため、より満足度の高いサービスの提供につながるでしょう。

来店客1人ひとりに丁寧なサービスを提供できる

小さい店舗は、コンパクトな規模から来るあたたかみと、親密さのある丁寧なサービスを強みとしやすいメリットがあります。 店舗規模が小さいため目が行き届きやすく、スタッフは一人ひとりに細かく気を配れ、結果的に丁寧な対応をすることが容易になります。

このような個別対応は、来店客との距離を縮め、アットホームな雰囲気を生み出すことにつながるでしょう。 また、アットホームな環境は来店客同士で交流しやすくなる効果もあり、ひとりでも気軽に立ち寄れる居心地のよい場所を提供できます。落ち着きたい、リラックスしたい、気軽なコミュニケーションを楽しみたいと考える人にとって、理想的な選択肢となるでしょう。

小さい店舗におけるレイアウトの決め方

小さい店舗のレイアウトを考える際、意識すべきは以下の5つです。


  • 5W2Hでコンセプトをはっきりさせる
  • 動線を意識する
  • 空間を広く見せる工夫をする
  • 什器を効率よく配置する
  • 店舗の色味や照明を調節する

上記を踏まえてレイアウトを決定することで、さらに雰囲気がよい店舗になるでしょう。

5W2Hでコンセプトをはっきりさせる

コンセプトをはっきりさせることは、店舗のブランド価値を高めることにもつながります。そのためには、英語の疑問詞である5W2Hをもとに考えていくとよいでしょう。


  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(だれが)
  • What(なにを)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)
  • How Much(いくらで)

When(いつ)

営業時間の設定は顧客層を理解し、集客を増やすために不可欠です。まずは、来客数の多い時間帯を把握しましょう。また、店舗立地の特性を生かし、地域の人々の生活パターンを観察することで、ターゲットとする顧客層の活動時間帯を特定することも可能です。 より多くの来店を促進するためにも、商圏内の住民の生活パターンや活動時間を把握したうえで、店舗の営業時間を設定しましょう。

Where(どこで)

店舗がどの地域やエリアに位置するかによって。ターゲットとなる顧客層は異なります。たとえば、オフィス街に店舗を構えればビジネスマンが主な来店客となり、駅近くならば通勤や通学で利用する人々が客層になる可能性が高いです。 そのため、店舗のコンセプトや提供するサービスの方向性を明確にするうえで、出店地の選定は重要な役割を果たします。

Who(だれが)

店舗の成功は、サービスや商品を求める顧客層を正確に定義することから始まります。この際、年齢や性別、職業などを考慮し、できるだけ具体的に設定することが重要です。 具体的な特性を理解することで、より適切な商品やサービスを提供し、心を捉えられます。明確な顧客像を描くことは、店舗を成功に導くうえで欠かせません。

What(なにを)

店舗では、来店客に何を提供するかを定義しましょう。飲食店を例に挙げると、顧客層に合ったメニューを考えることが重要です。 たとえば、20代の健康志向が高い女性には、栄養バランスを考慮した小分けの料理が好まれると予測できます。一方で、30代の男性客が好むのは、ボリューム満点で満足感のある料理かもしれません。 このように、来店客が何を求めているかを理解し、需要に応える商品やサービスを提供することが店舗の成功へのカギとなります。

Why(なぜ)

店舗を開業する背景には、創業者の情熱や使命感があるはずです。店舗が存在する理由、つまり創業の動機や店舗名に込めた想いをはじめ、事業を通じて達成したい目的をしっかりと掘り下げてみましょう。核となる理念は店舗のアイデンティティを形成し、魅力的なストーリーとなります。 また、創業者の強い信念や願いを明確にすることで、来店客は店舗のコンセプトをより深く理解し、共感を覚えるケースがあります。情熱や使命感を示すことで、店舗と来店客との強い結びつきを築くきっかけにもなるでしょう。

How(どのように)

ターゲット層に対して、どのように宣伝すれば響くのかを考えることは、収益を伸ばすうえで不可欠な業務です。若年層にはSNSを活用したプロモーションが効果的ですが、SNSの使用頻度が低い世代にはチラシや看板がより有効だといえるでしょう。 顧客層の特性を深く理解し、適切な宣伝方法を選ぶことで、集客を最大化し、店舗の目的を達成することが可能になります。

How Much(いくらで)

商品やサービスの価格設定は、店舗の運営において重要な要素です。提供する商品やサービスの価値に自信を持つことは大切ですが、価格が市場や来店客の期待と大きくかけ離れていると、思うように販売できないかもしれません。 そのため、競合との価格比較や、独自の付加価値を設定することで、差別化を図りつつ市場に受け入れられる価格を設定することが不可欠です。また、顧客層が納得する価値提供を心がけることで店舗の魅力を高め、長く愛されるようになるでしょう。

動線を意識する

来店客のことを第一に考えた導線は、購買体験を向上させ、結果的に売り上げを伸ばすために必要な要素です。とくに狭い空間では、来店客が店内を自然で効果的に見て回れるようにすることが求められます。 たとえば、人が無意識のうちに左回りを好む心理を利用し、左回りの動線を設計すると効果的です。来店客が店内を広く、そして長く見て回るようになり、複数の商品購入を促せます。

さらに通路は歩きやすい幅を確保し、来店客の目を引くような店内広告や商品展示を工夫するのも有効な手段です。これらの要素を総合的に考慮した動線を考えることで、顧客満足度を高めつつ、店舗の売り上げアップを図ることが可能になります。

空間を広く見せる工夫をする

店舗内の空間を広く見せ、来店客に快適な体験を提供するには、いくつかの工夫が大切です。たとえば飲食店では、客席とキッチンのバランスをうまく取る必要があります。 ただし、広く見せることばかり意識して客席を過剰に広げてしまうと、キッチンや通路のスペースが狭くなり、作業効率が損なわれるおそれがあります。そのため、キッチンと客席スペースのバランスは理想的とされている「2:8」の割合にするとよいでしょう。

また、店舗の形状が細長い場合は、入り口から奥へと視線を誘導するレイアウトにすることで、空間をより広く、開放的に見せることが可能です。このようなレイアウトの工夫は、来店客が店内を探索しやすくし、結果として滞在時間や満足度の向上につながります。

什器を効率よく配置する

使用する什器およびその配置は、空間の使い勝手と購買体験に影響を及ぼします。什器選びはサイズや機能性だけでなく、従業員の動線や作業を妨げないことも考慮しましょう。 不適切な什器を選んでしまうと、作業の遅延や事故のリスクを高め、悪影響を及ぼす可能性もあります。

たとえば飲食店では、厨房内の調理スペースや洗い場の配置、必要な冷蔵・冷凍庫の大きさを決める際、メニューの種類や提供スピード、衛生管理を踏まえることが重要です。また、什器を配置することで、従業員が動きづらくならないかもあわせて確認しましょう。

使う什器のサイズや配置まで気を配ることで、限られた空間を有効活用し、来店客にとっても従業員にとっても快適な環境を実現できます。

店舗の色味や照明を調節する

店舗の色味と照明は、来店客に与える印象を左右します。壁紙や床、カウンターなどの色彩は店舗全体の印象を決定づけ、照明の種類によって雰囲気を演出できます。

たとえば、明るい色調は空間を広々と見せる効果があるため、店内を広く見せたいなら白やベージュ系の色彩が適しているでしょう。明るい色調は開放感を生み出し、親しみやすい雰囲気を作り出します。

反対に、暗い色調を用いることで、高級感や隠れ家のような独特の雰囲気を演出することも可能です。こうした暗い色調は、落ち着いた照明と組み合わせることで、より深みのある空間を作り出せます。 このように、店舗のコンセプトに合った色味や照明に調整することで、顧客満足度を高められます。

レイアウトを決める際のポイント

レイアウトを決めるうえで、重要なポイントは以下4つです。


  • 売れる場所を作る
  • 入り口を入りやすくする
  • 客席と厨房のバランスを図る
  • オープンキッチンを導入する

 

上記4つのポイントをきちんと押さえたレイアウトにできれば、売り上げアップを期待できます。

売れる場所を作る

販売店において、店舗内の特定のエリアは、商品の販売促進に有効であることが知られています。具体的には、以下のエリアです。


  • 入り口付近
  • レジ前
  • 陳列棚の端

 

入り口付近は、通行人の注意を引きつけるための商品の展示に適しています。一方レジ前は、来店客が決済を待つ間に目に留まりやすい小物や特価品を配置することで、衝動買いを促すことが可能です。 陳列棚の端には、来店客の視線が自然に集まるため、重要な商品をアピールするのに向いているといえます。

また、商品を陳列する際は、来店客の視線の高さを意識することで、商品の視認性が高まり、より購入につながりやすくなるでしょう。 これらのポイントを押さえることで、店舗の売上を効果的に向上させることが可能です。

入り口を入りやすくする

店舗の集客を高めるには、来店客が気軽に入れるような入り口のデザインが不可欠です。入り口の清潔感は、来店客に対する第一印象を左右します。扉や外壁の汚れはもちろん、周囲の清掃状態も店舗に対する評価を決定づける要素です。 また、店舗の内部が外から見える設計にすると、店内の雰囲気をあらかじめ把握できるため入店しやすくなります。さらに、入り口に料金表を掲示することで必要な金額を事前に把握でき、安心して店内に入れるでしょう。こうした細やかな気配りを積み重ねることが重要です。

客席と厨房のバランスを図る

飲食店において、客席と厨房をバランスよく配置することは、効率的な運営と顧客満足度の質に直接関わります。来店客が入店から注文、食事に至るまでの一連の流れをスムーズにするため、まず厨房の位置を慎重に決定しましょう。

その際、来店客と従業員双方の動線を考えることが重要です。 次に、厨房内の効率を高めるために、調理器具や設備の配置も計画する必要があります。店舗の設計段階で、厨房とダイニングエリアの面積比を考慮し、座席数と調理設備の規模のバランスをうまく取ることで、快適な客席と効率的な厨房運営を実現できます。

オープンキッチンを導入する

限りある空間をうまく活用しつつ、顧客満足度を豊かにする方法として、オープンキッチンの導入が挙げられます。

オープンキッチンの導入により、来店客は厨房の様子を見て確認できるため、調理への安心感を与えられるでしょう。さらに、オープンキッチンに隣接したカウンター席を設置することで、サービス効率も向上し速やかな顧客対応が可能となります。

また、オープンキッチンは店内でもとくに注目を集めやすい場所です。必然的に来店客の視線が注がれるポジションのため、目線が合いやすく、コミュニケーションの起点にもなりやすい強みがあります。 ただし、厨房の一部が露出する形となるため、清潔で整頓された状態を保つように注意しましょう。不衛生と思われてしまうと、かえって顧客満足度を下げてしまうことにつながるおそれがあります。


まとめ

テナント工房は、お店作りの夢を実現するサポートを行っています。お客様の想いを形にし、開業からその先もずっと寄り添うパートナーでありたいと考えています。開業の瞬間だけでなく、その後もお客様の信頼できるサポーターとして、小さなことから大きなことまで一緒に歩みます。 物件探しからデザイン、施工、さらにはアフターフォローに至るまで、一貫したサービスでお客様のお店作りを全力で支援します。テナント工房とともに、人々が笑顔で集う活気あるお店を実現しましょう。