飲食店の看板の種類は何がある?看板デザインのコツも合わせて解説!

  • 2023.6.29

  • 最終更新日:

飲食店の前を通ると、おしゃれで目立つさまざまな看板が並んでいます。看板のメニューや写真に興味を惹かれ、思わず入店した経験はありませんか?

看板はお店の位置を伝えるためのアイテムですが、お店の雰囲気やメニューなどの詳細情報を伝える重要な役割もあります。

本記事では、飲食店の看板の種類を紹介しながら、看板で気を付けるべきポイントを解説いたします。

看板を設置する目的

看板は、お店をアピールするための重要なアイテムです。看板を設置する目的は、お店の存在を知らせるためと、興味を持ってもらうためです。

また、メニューなどの情報を書き込むことで、お店の情報を短時間で認識できる販促ツールにもなります。

お店の場所を知らせるため

看板は、お店の場所を知らせるために役立ちます。たとえば、初めて訪れる地域でのお店選びにはネットを利用する方も多いですが、繁華街などお店が集中している場所では、目的の店舗を見つけ出すのも困難でしょう。

しかし、看板を設置していると、初めて来店する方でもお店を見つけやすくなります。さらに、ネットにお店を掲載する場合でも、目を引く看板の写真を載せていれば、看板を目印にお店を探すことも可能です。

また、ビルの2階以上の店舗は、歩いていても気づいてもらいにくいですが、袖看板などを設置しているとビル内にお店が入っているとわかり、お店の場所をアピールできます。

お客の興味を引くため

看板には「美味しそう」「入ってみたい」とお客様に興味を持ってもらう目的もあります。お店に入らなくても、何のお店か、店内はどんな雰囲気か、どんなメニューがあるのかなど、短時間で情報提供できるツールです。

他店と差別化できる期間限定のフェアやイベントなどをアピールすると、お店が集中している場所に出店していても入店につながります。

また、デザインが特徴的など、おしゃれな看板はSNSで拡散してもらいやすいため、広告などの掲載費用を払わなくても集客が可能です。

看板の種類

看板には、店名をアピールできる大きめサイズのファサード看板や、メニューなど詳細情報を提供するためのスタンド看板まで、さまざまな種類があります。アピールする目的に合わせて、看板の種類を選びましょう。

1. スタンド看板

スタンド看板は、路上に設置する置き型看板です。スタンド看板は、A看板や立て看板とも呼ばれています。近くで立ち止まって見やすいため、メニューや営業時間など、お店の詳細情報の提供におすすめです。

黒板やホワイトボードなどの書き換えできるタイプであれば、本日のおすすめや新メニューなど、変更頻度の高いメニューの書き込みも可能です。

また、近くで見てもらえるため、写真など料理内容が目でわかるものも貼り付けられます。スタンド看板を設置する場合は、通行人の見やすい目線を考えた高さを選びましょう。

2. ウィンドウ看板

ウィンドウ看板は、窓に貼り付けるタイプの看板です。通行人にお店のアピールをしにくい、ビルの2階以上のお店におすすめします。店名や印象的な一言など、大きな文字をカットして貼り付けてのアピールが可能です。

3. ファサード看板

ファザード看板は、入り口の真上部分に取り付ける看板です。表示面積が広く、看板のなかでも最も目立つため、お店の顔として店名アピールに利用できます。材質や書体にこだわっているお店が多く、店主がとくに力を入れる看板です。

4. 壁面看板

壁面看板は、お店の壁面に取り付けるタイプの看板です。ファザード看板と同じく、大きめに作成できます。大きい壁面看板なら目立ちやすく、お店のロゴやイラストを載せるなど、アイキャッチとして使用可能です。

お店の壁面に設置するため、通行の妨げにもならず、スタンド看板の設置が難しいお店で役立ちます。

5. 袖看板

袖看板は、支柱や建物の壁面から突き出すように取り付ける看板で、通行人だけでなく車からでも確認しやすいのが特徴です。ビルの2階以上など、位置が確認しにくいお店におすすめします。

通行人の進行方向に対して、直角に設置すると目に止まりやすく、目立ちやすいようライトを内蔵するなどの工夫も可能です。

看板デザインのコツ7選

繁盛しているお店の看板には、いくつか特徴があります。看板は、お店の雰囲気や設置場所に合った種類と、デザイン選びが重要です。入店につながる看板デザインのコツ7つを紹介します。

【1】視認性が高い

繁盛しているお店の看板は、どれも視認性の高さにこだわっています。視認性とは、目で見たときに認識しやすいかどうかの度合いのことで、看板の役割を果たすためには最も重要です。

とくに目立たせる必要があるファザード看板・壁面看板・袖看板は、視認性を意識し、工夫する必要があります。

視認性を高くするには、何を提供しているお店なのかわかりやすいカラー使いや、お店のコンセプトに合った興味を引くようなおしゃれなデザインを意識します。加えて、見やすい高さや大きさ、書き込む文字のフォントを工夫するのもポイントです。

スタンド看板の場合は、設置する位置も重要です。通行人が増える時間帯の流れを読んで、目に止まりやすい位置に設置します。また、複数の流れがある場合は、どの方向からでも見やすい位置がおすすめです。

通行人から場所がわかりにくい位置にあるお店は、とくに視認性を意識した看板の種類選びと設置方法を取り入れましょう。

【2】読みやすい

目に止まりやすい看板は、誰が見ても読みやすいところが特徴です。いくら印象的なカラーやデザインの看板でも、読みづらければ何のお店かわからず、入店してもらえません。

もし、イタリア語やフランス語など読みづらい店名の場合は、カタカナ表記を加えるなど、読みやすくなるような工夫をしましょう。

【3】情報が多すぎない

来店客数の多いお店のスタンド看板は、情報量が適量で、アピールしたい内容が一目でわかります。メニューやお店の情報を提供できるスタンド看板は、情報量が多すぎると内容が伝わりません。

お店の詳細情報を伝えるには、文字以外にもイラストを使う方法もあります。新鮮野菜が魅力のお店であれば野菜のイラストを盛り込むなど、伝え方の工夫をしましょう。

また、看板を複数置く場合は、それぞれ看板の情報を共通させるのがポイントです。看板ごとに情報が異なると、本当にアピールしたい内容がわかりづらくなります。アピールポイントを整理して、提供する内容を統一させましょう。

【4】夕方や夜でも明るい

看板は、夕方以降の暗い時間帯でも明るく見えるよう、照明を用いて照らしましょう。暗い看板は読みづらいだけでなく、寂しくネガティブな印象を与えます。ビル内など閉鎖的な場所にあるお店でも、看板を照らすと明るい印象になり、入店しやすくなります。

看板の照明以外にも入店しやすくするには、ドアにOPENやWELCOMEなど、開店中をアピールするパネルの追加もおすすめです。また、営業時間や定休日を確認できるようにしておくと、よりわかりやすくなります。

ドア付近にパネルを設置する場合は、看板だけでなくドアにも照明を当てておくと、パネルが見やすく安心感にもつながるためおすすめです。

【5】通行人の流れを読む

看板は、通行人の動きや目線を考えた設置位置と、設置場所に合ったデザインにするのが重要です。

通行人が一番目線を置く場所には、興味を引きやすい、目立つデザインやカラーの看板がおすすめです。

また、足を止めた先にはお店のメニューなどの情報が確認できる、見やすいスタンド看板が適しています。看板の設置は、通行人の動きをイメージしながら、デザインや種類を選びましょう。

【6】お店の雰囲気を伝える

店内を見なくてもお店の雰囲気が伝わる看板デザインにするのも重要です。初めてのお客様でも入店しやすく、来客数の増加が期待できます。

デザインは、提供している料理に合わせることを意識しましょう。和食なら墨文字、イタリアンならデザインに赤・白・緑を取り入れるなど、連想しやすいものがおすすめです。

また、色の効果を利用すると、さらに入店につながりやすくなります。たとえば、ボリュームが売りの定食屋さんでは、赤・黄など食欲をそそる暖色系が好まれるでしょう。

新鮮野菜がおすすめのカフェレストランは緑やブラウンのアースカラー、アイスクリームやかき氷屋さんは冷たいイメージの寒色系など、扱う食品やお店の売りに合わせたカラーを取り入れましょう。

さらに、食べたいと思わせる工夫も必要です。手書きできるスタンド看板には、食感や味が想像できる単語や調理法、食材の信頼性を高める産地情報など、書き込む内容にもアレンジを加えるのもひとつの方法です。

【7】店舗情報を記載する

看板は、店舗情報を提供する役割もあります。店舗名に加えて、営業時間やメニュー価格など、伝えたい情報を盛り込みましょう。

スタンド看板やのぼりなどを利用して、期間限定メニューやサービスなど、多店舗と差別化できる情報を載せるのもおすすめです。しかし、本当にアピールしたい内容が何なのかを見失わないよう、情報量の多さには気をつけましょう。

まとめ

看板は、お店の場所を知らせる目印の役割に加え、お店の雰囲気やメニューの情報を伝えるなど、お客さまの興味を引いて入店につなげるための集客アイテムにもなります。

看板にはさまざまな種類があり、設置場所やアピールしたい内容に合わせて選ぶのがおすすめです。記事内で紹介したよい看板の特徴を参考に、お客さまにアピールしたい内容をしっかり伝えられるものを作りましょう。

「テナント工房」は、物件探し・デザイン・施工、さらにアフターフォローまで、お店作りをトータルにサポートするパートナーです。

看板は店舗の顔になる重要なアイテムであり、建物の一部でもあります。デザイン工房であれば、看板デザインのコツに合わせた素材選びやアドバイスなど、サポートをしてくれます。看板でお悩みのときは、ぜひ一度相談してみてください。