Episode.51 Nishiki Market Alley from MOON and BACK様(後編)
――よかった提案
お客様:僕が考案したんですが、カラオケルームは良かった!アルバイト達は早めに来てみんなカラオケしてますよ!別店舗はこの店舗より早く閉店するんで、仕事終わったスタッフがこっち来てカラオケしてたりとか。河原町でアルバイト同士がご飯食べた後に、ここでカラオケするとかあります!
O:めっちゃカラオケ好きやん!
お客様:福利厚生施設なんで!(笑) あと、スタッフたちが働いてて、この店舗やったら面白いと思います!
O:結構皆さんカラオケしますか?
お客様:します!この前、スタッフみんなで打ち上げしたんですけど、こんなんですよ。(動画再生)
O:すごいな!?外国人ばっかりやね。
お客様:みんな楽しんでる。このメンバーは日常です!(笑)
Y:その動画だけ見ると、日本じゃないですもんね。海外みたい!
O:でも日本にずっと住んでいたら、お店のイメージとか、「こういうお店を作りたい」って、あんまりならないと思うんですよね。
お客様:「外国人」って言っても、世間の外国人のイメージって中国人、韓国人などのアジア人なんですよ。でも僕がフォーカスしているのはアジア人のイメージではなくて、完全にウェスタンカルチャー。ハリウッドに出てくる日本のレストランみたいなちょっとダサい感じ。日本人が見たら「いや、これダサいやん!」っていうことを、もっとかっこよくしていきたい思いがありました。このカラオケルームの机とかも。雑誌を切り抜いただけですよ!
O:面白いですよね、これね!
お客様:500円で買ってきた古い雑誌を、ただ、ベラベラにちぎって入れるだけです。(笑)
O:だから、センスの塊なんですよ!

――うまくいかなかったこと
お客様:別にそれもないんちゃう?
O:やり切ってるんですかね?
お客様:強いて言うなら、カラオケボックスのモニターでテレビが見れるようにアンテナつけたらよかったかな?ぐらいです。アンテナを買ったけど、バルコニーに入らなかったんですよ。別にテレビ見れんでいいっちゃいい。あとはもうちょっとトイレをスターウォーズ感出したかった。間接照明入れて。
Y:もうちょっと光っててもよかったなって感じですか?
お客様:そうそう。
O:近未来的なね。おもろいと思います!下から上から光らしたりとか。もっと照明入れたりとか。
お客様:でも、やり過ぎたらきりないし!改善点としては、カラオケボックスの壁に貼るミラーは買いました!
Y:鏡?
お客様:カラオケルームって見えないんですよ。けど、壁に鏡つけたら、客席から「あそこ、カラオケルームあるんや」って反射して映る。何に出会うか分かんないという思いがあるんで!

――印象に残っているエピソード
O:めちゃ思い出してきた!オープン告知のために看板を作るからA3で全部焼いてくれみたいの覚えてない?それを窓ガラスに全部貼ったら、看板になるくらいのやつを作ってきて。
お客様:やりましたね!今思うとその考えは初心者でしたね。(笑)
O:いやいや。なかなか思いつく人おらへん!懐かしい…
Y:インパクトありますよね!
お客様:あと、Yさんが某テーマパークに行ったことがないっていう。デザイナーやのに!
Y:めっちゃ怒られましたもん。(笑)
O:そうなん!?そのエピソード知らないです!行ったことないの?
Y:その当時はなかったんです。でもお客様に行ったほうがいい!って言われて。そこまで言われるなら、絶対得るものは何かあるはずやと思って、行ったんですよ。めちゃくちゃおもろかった…
お客様:多分、この仕事についているから余計に面白いんですよね。お金のかけ方も違うし、全部モルタル造形で。
Y:一つ一つの非常照明の隠し方とかも一切の妥協ないですもんね。確かに僕もそのエピソード印象に残っていますね。「ディズニー行ったことないのは、デザイナーとしてあかん」って言われて、「すんません!」って言って。(笑)
お客様:「エンターテイメントを追求する人間は行くしかないやろ」って。(笑)僕がその大手ディスプレイデザイン会社に入りたかったのは、某テーマパークをやりたかったからなんです。だから、一般建築はあんまり興味ないんですよ。アトラクション作ったりするエンターテイメント寄りで、世の中にあんまり必要ないものをやりたいから。今でもよく行きますね!

――オープン後のお客様の反応
お客様:「おぉ!」みたいな感じですよ。だるまの入り口で写真すぐ撮って入ってくる。(笑)後は畳ルームだけは絶対に一言、「オフシューズ」って言わないと、土足でみんな上がりよる。でも「オフシューズ」って言ったら、入り口で靴脱ぐ方もいてるんです。黒い線がラインだと思うみたいで。(笑)
O:めちゃ難しいなあ。
お客様:靴を履くのがめんどくさいから、そのまま裸足でトイレに行く方もいますね。(笑)ほぼ全員ですね。スリッパを置いて「あるよ」って伝えても「大丈夫、大丈夫」みたいな。
Y:そうなんですね!
お客様:日本人には考えられないですよね。
Y:すごいな、文化の違いですね。
お客様:あとは、別店舗から溢れたお客さんが来るようになった。団体のお客さんを今の店舗に案内できたりとかするのはよかったです。いままで機会損失やったっていうのもありますし!
Y:もう1つの京都の店舗も両方行くお客さんはいるんですか?
お客様:います!ビジネス的に話すと、このお店がオープンして別店舗の売り上げが落ちるかっていうと、総トータルの売り上げは2店舗目でも全体比率が上がるので、全然問題なくて。あと、特に今はグルテンフリーのお客さまばっかりなので、食事制限ある人は来やすいですね!その分日本人は少ないです。この店舗ももう1つの京都の店舗も外国人ばっかりですよ!
Y:やっぱそうなんですね。9割ぐらいですか?
お客様:9割ですね。98%ぐらいです!
Y:それは、スタッフさんも、お客さんも?
お客様:そうですね。たまに日本人が僕だけの時もあります!スタッフも5人ぐらい入っていても外国人で、お客さんも全員外国人。だから英語しか使わないんです。
O:海外にいるみたいですね…日本でそれを作れるんがすごいですよね。
お客様:でも無いからこのお店を作れるんです。外国人は働きたいけど働けないから。アルバイトの応募は毎月200人ぐらい来ますよ。レジュメめっちゃ送ってきます!
O:ええーっ。それはそれで大変やね。
お客様:今の人数で足りているので応募いただいても見ていないです。他のスタッフが辞めるときぐらいに見ますね。結局、こういうのって全部タイミングなんです。人材が必要な時にたまたま見て出会うのが巡り合わせやと思う。
O:なるほど…タイミングって大事ですね!
――今後の展望
お客様:今後も店舗展開はするんですが、方向性は悩んでいます。この店舗をもっと作っていくか、いろいろ揉みながら進めていきたい。このコンセプトで行くなら、次に開業予定の木屋町の裏路地を初めとしたAlleyシリーズを全国にどんどん広げていきたい。例えばインバウンドが広島に行ったら、広島のAlleyに行けば、グルテンフリーもビーガンも全部食べれるよという。各地でインバウンドの人が行く店舗を広げすぎず出していきたい。スタッフが増えていけば進めていきたいなと考えています。
O:県外でも内装工事はもちろん行くので、言ってください!(笑)
お客様:まあ任せられるスタッフがいれば東京もありかな。ただスタッフが問題なんですよ。今は僕が全部見きれる範囲で事業をやって、そこから違う店舗に飛ばしたりとかというのはありだと思っています。僕も1周回って結局、店舗の近くにいたほうがパーティーとかもしやすいし!
O:このお店に来られるお客さんは外国人の方がめちゃくちゃ多いから、僕たちもインバウンド狙いに行くために、英語で対談記事を書いておくのもありかも。新しい自社の試みみたいな感じで!
Y:問い合わせでも外国の方も増えてきましたもんね。
お客様:やっぱり増えているんですね。うちも特定技能で、いろいろなスタッフを雇用しようとしています。
O:今は日本で働きたい方も多いですもんね。
お客様:日本は働きやすいですもんね。僕が海外行って思ったのは、ユーロ圏で働いたら、時給30ユーロ(約4,000円)は稼げるけど、給料っていうより生活水準が安定していたほうがいい。日本は海外と比べて、コンビニがたくさんあって、スーパーもあって、とりあえずきれい。その点では日本は住みやすいと思う。でも住んでいたら結局どこも一緒ですよ!
O:住むと旅行は違いますし、住んだことがあるからこそ言えることですよね!
お客様:そうですね。(笑)来月は打合せでシドニーに行くんです。2月にPOPUPでラーメンイベントを開催するんです。逆輸入みたいな感じで!オファーいただいた会社が大きくて、出展の条件もめっちゃいいんです。
Y:すげー。
お客様:オーストラリアで有名な会社です。最悪、その会社に「1店舗やらへんか」と言われたらそれはちょっと考えますね!でも、全然あり得る話で、大手アパレルブランドのカフェ立ち上げの時も、僕がやってたお店にその会社の社長が来て、「このコンセプトでやりたい」って言ったから、韓国に行ったという過去の経験があるので。
K:なるほど!
Y:現在は日本食を売りにして、海外の方が気にいって来てくれてはるじゃないですか。それをパッケージ売りできて海外に輸出できたら、めちゃ面白そうじゃないですか?
お客様:まあ、そうですね!でもFCをやりたいかって言うと、別にやりたくはないんです。直営で行きたい。こんなん今言っているだけかもしれないですけど、僕の思い描いているビジネスはシェフも必要やし、アレルギーの対応も難しいんで、パッケージ化しにくい。ただラーメン出しているだけじゃ、エンターテイメントじゃないし…とは思います!
O:確かに難しい…でも、まだまだ新店オープンもしていくことですし、今後の展開がめちゃめちゃ楽しみですね!
お客様:ありがとうございます!








