Episode.33 ケア・メンタリング 様
――改装のきっかけ
お客様:もともと弊社のほうでは、ヘルパーの事業と、ケアマネさんの相談支援事業っていうのをやっていて。そちらのほうは、どちらかというと在宅サービスということで、ご利用者さんのおうちに行くサービスでやってたので、できるだけご利用者さんのおうちに合うようなやり方であったりとかがメインになってくるんですけども、お付き合いさせていただく中で、こういう就労の機会というか、外出して、そういうふうな就労をしていただくっていうことによって、より1日の中のサイクルが良い状態にさらになっていただけるんじゃないかなっていう思いがあって。こういう障害者の就労をどこかではしたいねって言ってて。ちょっとコロナにもなってしまったんで、コロナが明けて、みんなの協力も得ることができて、じゃあ、やろうとなって、物件を探して、ここでっていうふうに3カ月ぐらい探したかな。
営業スタッフO(以下O):結構探されてたんですね。
お客様:そうなんですよ、なかなかなくて。もちろん、予算に糸目が付けないんであれば、ずっと空いてるところとか、ものすごい高いところとかいろいろあると思うんですけど。やっぱ福祉で考えると、それだけの予算っていうのがなかなか難しいと思って。たまたまちょっとぽろっと出てきたのがあって、すぐにお電話して。ただ、改装しないといけなくて。
O:そうですね。もともと民家っていうか。
お客様:そう、民家なんですよね。1階のここは駐車場だったんで。作業スペースで最低これだけ以上っていうのがあるので、改装しないと、ちょっと認可は下りないっていうのは分かってたので、そこで、どこかにお願いしないといけないというふうな、そういう流れですね。
(左側からお客様、弊社スタッフO)
――問い合わせのきっかけ
O:ホームページか何かで見ていただいて弊社にお問い合わせをいただいたんですよね。そこのきっかけみたいな。
お客様:初めて建築会社さんにお願いするって形で、知り合いとかも最初全くなかったんで。よく私自身もGoogleで検索したりとかしてたんで、それでじゃあ、山のように会社さんあるんでね…。
O:そうですよね。
お客様:テナント工房さんのところは口コミもすごく大切にしてるみたいな感じで評価もあったんで。何個かちょっと絞った中で、1回お声がけさせてもらったっていう経緯でございます。
O:結構、事前に調べられてたですもんね。図面というか、手書きの図面とか。
お客様:そうなんですよね。
O:お問い合わせいただいた時には、もう基本的に出来上がってたんで。これでええやん、みたいな(笑)
お客様:依頼するにあたって、何かちょっと調べたら、何もなかったら逆に出しにくいみたいな。建築会社さんからしたら、ちょっとある程度、こういうふうなんがあったほうが、進めやすいみたいなのがあったので、じゃあ、ある程度ちょっとどんな感じかはイメージお伝えせなあかんなと思って。
僕自身、東京にいた頃はちょっと住宅設備機器の卸しの仕事もしてたんで、全然ゼロではなかったんですけど、そういうのもあって、一応、問い合わせメールと一緒にこんな感じでっていうふうなのは送らせていただいてっていうことで。
O:そこまで何か完璧にできてる図面が初めてだったので、すごいなと思って。
お客様:よく口コミ評価高いけど、やっぱ忙しくて対応できないっていうケースも、特に飲食店とかやってらっしゃってたら、そういうのもあるじゃないですか。もしかしたら、テナント工房さんも口コミこんだけあるから、忙しいから、なかなか内容によっては違うのかなって、勝手にね。でも、それは僕の思いなんで、そうじゃないかもしれへんから、1本お電話も入れてから判断しないといけないなと思って。そしたら、すぐ対応してくださって。
O:いえいえ!ありがとうございます。
――改装まで不安だったこと
お客様:不安…そうですね、やっぱり費用がね。初めての経験なんで、相場が分かんないんですよね。最初電話で話したときに、テナント工房さんからしたら予算は聞くのは当然やと思うんです。本来、私もよく知ってたら、これぐらいの予算でっていうふうな言い方ができたんでしょうけど、そこが本当に分かんなくて、どれぐらいになるんかな、みたいな。すごく迷ってて。
利用者さん来てもらった時に、場の空気が心地いい状態、気持ちいいねっていう風に感じてほしい。うちは「介護を通して幸せを届ける」という理念があって、幸せの定義を一応「良い気持ち」っていうふうに定義してるので。テナント工房さんも「幸せを」っていう風に謳ってらっしゃる部分があると思うんですけど。だから、来てもらって気持ちいい状態は感じてもらいたいなと。…ってなると、それなりに費用かけなあかんやろし、でも運営考えたら、予算はできるだけ抑えな…みたいな。そこの不安はありました。
O:そうですね。資金的なところと、あと、駐車場だったので、どういうふうになるのかっていうのが、ちょっとイメージが難しかったですよね。
お客様:そうなんですよね。それはOさんにもいろいろ一番安くするにはこういう風なって提案いただいたんですけども、なかなかそこの決める判断の基準もないから、そこをどうしたらいいか…っていう、いろんな意味で不安はありましたね。
――担当の印象
お客様:Oさんの印象はすごく信頼できるなっていうのが、本当。
O:ありがとうございます!
お客様:うちの副代表の家内と、あと、ここの責任者のYも一緒に同席させてもらって。もうここで進めてみようってなったので、すごく好印象で、はい。
O:ありがとうございます!みんなで、4人でマテリアルとか選びながら進めていった印象がすごいありますね。すごい打ち合わせが楽しかったですね。
お客様:ありがとうございます。こっちも、わいわい進めれて。やっぱ専門家としてのアドバイスもいただきながら、決めつけともそういうのはなく、いろいろ提案していただいたっていうのはすごくありがたかったと思います。
―― よかった提案
お客様:良かった提案、いろいろあるんですけども、二つもし絞るとしたら、すごくこっちのこういうちょっとでも気持ちいい、心地いい空間にしたいということで、予算も抑えつつ、でも、色合いとか、その辺のところはOさんのご経験とか提案していただいたのが良かったなって。本当に色によって全然違ってくると思うんです、印象っていうのが。その辺の提案というか、アドバイスというか、専門家としての意見っていうのはすごくありがたかったかなと。提案とはまたちょっと違うんかもしれないですけど、やっぱ、あと納期ね。一応、この時期には立ち上げしたいと。となると、申請はこれぐらいよねっていう逆算。
O:結構、逆算していただいて。
お客様:逆算してみたら、ものすごい何て言うかな。この時期までにはこの色を決めないと間に合わないとか、それは逆にいうたら、苦痛(笑)
O:結構、プレッシャーが。
お客様:苦労なんですよね。判断、決断していかなあかんから、でも、たぶんこれが「仕事」なんだろうなっていうふうに感じて。期限までに仕上げていくっていう。
――うまくいかなかったこと
O:ここをちょっとパーティションをあとで足したっていうのもあって、下地がどうのっていうところもありましたね。
お客様:そうやね。
O:結構、四苦八苦しました。
お客様:何とかね(笑)何とか、でも、基本、ほとんど自分の思ってた形じゃないかなと思うんです。確かにパーティションとかあとで追加で、下地をもうちょいたくさん入れてたら、こういうふうなのもあとで追加がしやすいんだな、というのは分かったんですけど、でも、それはもう経験値やと思ってるんで。ないかな、うまいこといったんじゃないかな、本当に。
O:ありがとうございます。
――印象に残ってるエピソード
O:打ち合わせとかですかね、私の場合は。結構、頻繁に通わせてもらって、マテリアル持ってきて、みたいな。レイアウトどうしようかって、ここの位置とか、これの位置とか、いろいろ考えながらやってましたね。
お客様:そうやね。もう幅が狭いもんやから、できるだけタイトな、しかも、できてみないと、ちょっとイメージ湧かないところのラインで、あと、どれぐらいいけるかなとか、そういうふうな。
O:自転車置き場を確保して。
お客様:置き場もね。奥行あとどんだけかなとかって。それもあるし、あとは、僕的には色合い決めるのに、うちの管理者とか、副代表とかとOさんと一緒に、まあまあわいわい楽しく色決めできたのが、すごく印象に残ってるなと思いますね。本当に一緒に作っていただいたっていう感じかなと思います。
O:看板の色もブルーにして良かったですね。すごい映える。
お客様:そうなんですよね。きれいな感じで。ただ、もうちょい大きいのやっぱ要るなと思って(笑)ちょっと目立つように、A型看板とか。あの時はあんまり目立たんようにっていうふうなんも僕の中ではあったんで、別にあれはあのときはあのときの判断で、色合いはすごいとてもいい感じになってるかなと思って。すごい愛着はあるんで。
O:良い!物件の色が、すごい映えるなと思って。
――リニューアルオープン後の利用者様の反応
O:利用者さんの反応ですね!
お客様:そうですね。利用者さん、徐々に体験とか、あそこにもチラシいっぱい置いてるんですけど、僕らもポスティングして、もちろん、うちのすでにご存じの契約してる利用者さんにも見て、体験してもらったりとかっていうのもちょっとずつ進めていってます。やっぱすごい心地いいっていうふうには言っていただいて、2階もちょっと、あまりいじれてないですけど、いろいろアドバイス、お手洗いもきれいに扉とかは追加でしてもらいましたけども、1階だけじゃなしに、ちょっと2階とかにも日変えたりとか、あとは、いろいろ作業内容によっては2階もやってるんですけど。
O:2階ももう使ってるんですか?
お客様:もう使って、作業もやってもらったりとか、少しずつ始めてます。でも、本当にすごく心地良いっていうふうなんで。
O:リラックスしていられる感じ。
お客様:はい、リラックスして、すごく良いっていう風には言っていただけるんで。もちろん、その建物の良さと、あとは、うちのスタッフがそういうふうにちょっとでも心地良くなるようにってのを意識して頑張ってくれてるっていう両方、相乗効果があるのかなとは思うんですけどもね。
――今後の展望・PR
O:お店というか、こちらの施設の今後の展望とか、PRとか、どういう方に来ていただきたいとか、何かそういう。
お客様:そうですね。本当におうちで困ったり、もしくはほかでお仕事で一般就労行ったけど、なかなか続けられない、続かないっていうふうな方もぜひともうちに来て、作業しながら、どうやったら働き、働くことは当然、大事なんですけど、やっぱ「働き続けられること」っていうのがとっても大事かなと思うので、そういう働き続けるにはどうしていったらいいかっていうのを、一緒に利用者さんと考えて、次のステップとして、ここに継続するのか、ここから慣れたら、今度また一般就労を目指していくのか、そこは一緒に利用者と考えて、その方が良い人生を歩めるようなお手伝いができたら嬉しいなって。そういう人がたくさんここにぎやかで、活気のある場所になってもらえたら、すごく私としては一番嬉しいかなと思ってます。