ケーキ屋の内装は何を意識すべき?押さえておきたいポイントを5つ紹介

ケーキ屋の内装は、お店の魅力を作り出すポイントの一つです。お客さんが店内に入ったときに、心地よく過ごしてもらうためだけでなく、集客率や従業員の働きやすさなどの観点からも細かな工夫が必要になります。

しかし、ケーキ屋の内装工事は高額な費用がかかるため、費用を抑える方法についても知っておく必要があるでしょう。

そこでこの記事では、ケーキ屋の内装が大切な理由やケーキ屋の内装に押さえておきたいポイントだけでなく、内装工事の費用相場や内装工事費用を抑える方法についても解説します。

ケーキ屋の内装が大切な理由

ケーキ屋の内装は、店舗の雰囲気を左右するだけでなく、信頼性や従業員の働きやすさにもつながるため大切な部分です。

店内が暗かったり、レイアウトが悪かったりすると、お客さんは不快に感じ、次に来店する意欲が減ってしまうでしょう。集客を増やすだけでなく、また来たいと思ってもらうためには、お客さんに美味しいケーキを提供するだけではなく、心地よい空間を演出し、店の雰囲気にも愛着を感じてもらうことが重要です。

また、内装にこだわることで、従業員の働きやすさを高める効果もあり、適切な設備やレイアウトが整っていれば、多くのお客さんに対し、より効率よくサービスを提供できるだけでなく、従業員の満足度向上や売上げ上昇も期待できます。

ケーキ屋の内装工事にかかる費用

ケーキ屋の内装工事にかかる費用相場は、店舗の規模やグレードによっても変わりますが、一坪あたり40万円から50万円となっています。そのため、20坪程度の店舗であれば、800万円から1,000万円程の資金が必要です。

また、ケーキ屋の内装費用で、とくに高い割合を占める部分は厨房設備で、ケーキを焼くオーブンや食材を保管する冷蔵庫、ミキサーや作業台など、多くの物を揃える必要があります。これらの物を新品で揃えると、200万円から500万円程かかります。

ケーキ屋の内装費用は、開店資金の50%前後を占めると言われており、高額な費用になるため、費用を抑える工夫が大切です。

ケーキ屋の内装を決める際のポイント

ケーキ屋の内装は、店舗の雰囲気を左右し売上げにも関わる重要な部分ですが、内装を決める際の具体的なポイントを押さえないと、平均的な内装工事費用を大きく上回り、経営を圧迫するだけでなく、集客率にも関係します。

次は、ケーキ屋の内装を決める際のポイントについて詳しく解説します。

清潔感や親しみやすさを意識する

ケーキ屋の取り扱う商品は、賞味期限が短い生菓子であることから、清潔感が大切です。また、さまざまなお客さんに来店してもらうためには、親しみやすさも重要なポイントのひとつです。

白を基調とした壁紙を使用すると、店内が明るい印象になり清潔感を演出できます。また、無駄な物を置かず、すっきりとした空間を保つことも効果的です。内装がすっきりとしていると、掃除もしやすく、清潔感のある空間を維持しやすいでしょう。

そのほかにも、あえて綺麗な厨房を見せるデザインにすることで、清潔感だけでなく、お客さんにとっての安心感にもつながります。また、高級感を抑えた内装にすることで、親しみやすさも演出でき、さまざまな方に来店してもらえるでしょう。

商品と内装イメージを揃える

ケーキ屋の内装を決める際、取り扱う商品と内装イメージを揃えることも重要です。ケーキ屋におけるメインは商品であり、内装イメージと揃えることで統一感が生まれ、商品を引き立ててくれるでしょう。

たとえば、和風の内装なのに洋風のケーキのみ取り扱っていた場合、イメージがバラバラで統一感がありません。このように、取り扱う商品と内装イメージが揃っていない場合、違和感やセンスに欠けた印象を与えてしまいます。

統一感の無さは、店舗のコンセプトも伝わりづらく、商品を最大限引き立てられないため注意しましょう。

このように、商品と内装イメージを揃えることは、統一感を演出し、商品を引き立てる効果もあるため重要なポイントのひとつです。また、内装のデザイン性がよい場合、SNSの普及により大きな宣伝効果も期待できます。

看板と内装イメージを揃える

ケーキ屋の内装を決める際は、看板と内装イメージを揃えることも大切です。お客さんは、看板のデザインから店内や商品のイメージを連想し、自分に合う店舗か判断します。

そのため、看板と内装のイメージが揃っていないと来店した際に、想像していた商品と異なり、がっかりさせてしまうかもしれません。このようなお客さんからのギャップを無くすためにも、看板と内装イメージは揃えましょう。

看板と内装イメージを揃えるためには、細かなデザイン性の違いを防ぐために、すべてをひとつのデザイン会社に依頼することが大切です。

ショーケースは道路からよく見える位置にする

ショーケースは、道路からよく見える位置にすることも、重要なポイントのひとつです。外から見えるようにすることで、通行人の目に止まり、予定になかった方がケーキを購入してくれるかもしれません。

このように、購入する予定ではなかった方に対しても、入店してもらうきっかけをつくれるため、ショーケースは道路からよく見える位置に設置しましょう。

イートインスペースは店内が見渡せるようにする

回転率を上げるために、イートインスペースは店内が見渡せるようにしましょう。イートインスペースがあれば、購入したケーキなどその場で食べられるだけでなく、ちょっとした休憩も可能です。そのため、気軽に店舗に足を運んで貰え、集客率も増加するでしょう。

しかし、特定のお客さんがイートインスペースに長く滞在していては、回転率も悪くなり、集客率増加もむずかしくなるでしょう。イートインスペースは、ちょっとした休憩などもできることから、集客率をあげるひとつの方法ですが、回転率を上げるために店内が見渡せるようにするなど工夫が必要です。


内装工事にかかる費用を抑えるには

内装工事にかかる費用を抑える方法はいくつか存在します。たとえば、居抜き物件を活用するというのもひとつの方法です。

居抜き物件は、店舗の内装がそのまま残っており、状態によっては工事の必要がありません。そのため、大幅に内装工事費用を抑えられます。

注意点として、状態の悪い設備が残っている物件やそもそも業種が異なる物件であれば、修理や改修工事が必要になり、より高額な費用が発生してしまう場合があります。そのため、物件を探す際は、不動産業者などのプロと一緒に探しましょう。

そのほかにも、デザインにこだわりすぎないことも内装工事費用を抑える方法です。内装は、店舗の雰囲気を左右し、集客率や従業員の働きやすさにも関係するため重要な部分ですが、こだわりすぎて高額な費用がかかってしまえば返済を圧迫し経営がむずかしくなります。

そのため、コンセプトを明確にし、デザインにこだわりすぎないように注意しましょう。

まとめ

ケーキ屋の内装は、店舗の雰囲気を左右し、集客率や従業員の働きやすさにも関わるため重要な部分のひとつです。内装工事の費用相場は、一坪あたり40万円から50万円程となっており、居抜き物件の活用やデザインにこだわりすぎないなど、工夫することで費用を抑えられます。

内装を決める際は、統一感が大切であり、そのほかにも清潔感や親しみやすさを意識すること、商品、看板、内装のイメージを揃えることなど意識すべきポイントがいくつか存在します。統一感をもたせるためには、全て同じデザイン会社に依頼することが大切です。

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