Episode.7 osoro 様
滋賀県草津市のプリントショップosoro(オソロ)様。オリジナルウェアや小物で「こんなん作りたい!」をカタチにしてくれるお店です。プリントショップでは珍しいスタイリッシュな空間で唯一無二のお店が完成しました!弊社を選んでいただいた理由やオープンまでのエピソード・こだわりなどを、詳しくお伺いしました。
――開業のきっかけを教えてください。
お客様:大きく言えばサービス業をしたかった。あと、「お客様の声を生で聞きたかった」が一番。前職でTシャツのメーカーと工場を経験して、開業に向けてある程度の条件はそろったので、最終どこでするかっていうところを考えてました。「ありがとう」と直接言ってもらえたらめっちゃ嬉しいじゃないですか。きっかけはそれですね。
サラリーマンをしていたら、やって当たり前、出来て当たり前っていうのが求められるから。営業してるときに「ありがとう」って言ってもらえるのはなかなか少なくて。そこにもやもやしてたんですけど、じゃあ誰にありがとうって言ってもらいたいかってやっぱお客さんかなって。それなら自分で開業するしかないなと。そのチャレンジは40歳までにはしたかったんです。
スタッフT(以下T):決まってたんですか?
お客様:決まってた。もともとは2019年、コロナ前にやりたくて。当時は京都でやろうと思っていました。1年経って、ある程度コロナのことも理解できて。改めて見てみると滋賀県ってコロナに影響されてへんなって気付いたんです。関西だと京都・大阪・兵庫は緊急事態やまん防で間違いなく影響されるなって。
スタッフM(以下M):たしかに、大阪・京都で飲み屋が開かないってお客さんが滋賀に来てっていう話も聞いてましたね。
お客様:地方は元気盛んにやってるっていうのを理解したので、そこでピックアップしたのが和歌山・奈良・滋賀。人口とかマーケティング、将来の話を考えたときに滋賀が圧倒的に良かった。それは全国的にも。それで滋賀を選んだかな。
仕事していると、仕事仕事ってなってしんどくなる。Tシャツつくるのも何するのもそうやけど、結局フェイス・トゥ・フェイスの仕事。人間と人間の関わりっていうのがビジネスの根幹で。どれだけITが成長しようが、どれだけ人を使わない仕事でも、アナログな部分って絶対残ると思うんです。それなら会話しながら最終的にはお互いWIN-WINな関係で終わるのが一番いいのかなって。そういう仕事の仕方が滋賀にはあると思って、だからここで開業することになりました。
――問い合わせのきっかけ、決めた理由は。
お客様:滋賀県内で探そうと思ってて、不動産に紹介してもらった1社・前職の知り合いで1社・HPから自分で調べた御社の3件に絞った。滋賀は僕にとってはアウェイな場所だったから、滋賀県内の人と接したい繋がりたいという目的もあって滋賀の会社を選びました。
決めた理由は「僕の事業を理解してくれようとしてくれた」。これはまず大前提。言ったことに対して作ります、言われたことを見積もりしてこの金額です、っていうのではなくて事業をちゃんと見ていただいていて。僕の事業として市場も見てくれてるし、草津っていう場所も理解した上でプレゼンの提案をしてくれたっていうのが大きかったですね。
T:嬉しいですね。
お客様:でもほんま大事ですよ。内装なんて業者からすれば誰でも同じことはできるだろうし…そこの付加価値が、ぐいっと心を引き寄せられた理由ですね。
T:めちゃくちゃ調べたりしましたもんね。
M:美容室や飲食店とか今までやったことのある依頼をいただくことが多いんですけど、今回始めての業種でした。なので、プリントショップって何なのかっていうことから始まって、その仕事をうまく見せる方法、どういう工程でやっていくんだろうっていうのを調べ倒して、きっとこういうことをする、じゃあこの場所の特性ってこうだよねっていうのを踏まえて、2パターンのプレゼン準備させていただいてっていうのが提案に至るまでの経緯ですね。
お客様:内容が浅くても深くても、やったっていうことが大事やしプレゼン資料が入ってたっていうのがよかった。僕も同じ立場で、お客さんに対して、単純にTシャツ作りたいです、ではなく、どういう目的があってなんのために作るのか、やっぱり聞かないといけない。大会で優勝したいならそれを鼓舞するような色やデザインを考えましょうってなるので、一つの目的に対してその方のことをしっかり調べられるのはすごく大事やなと思ってるんです。その大事なものをやってらしたので御社にお願いしたって感じです。
T:調べてるときも楽しかったです。こんなのいいんじゃないかなって擦り合わせして。
M:osoro様は、販売もあるんですけど作るっていう工程もある。そこをどううまく両立させるかを考えました。最初に持たれてたイメージは、多分販売をメインで押していくっていう感じだったんですけど、選んでくれはる素材感や、イメージを深くヒアリングさせてもらうと、これってもしかして「作る」っていうほうがメインなんじゃないかって僕らも気がついて、じゃあちゃんと内装も「作る」工程が前に出る提案をしよう!と。
お客様:そのおかげで。めちゃくちゃ良くなった!あとは…若さですね(笑)お店の作り手側が勢いがあって。これから自分が成長したいってときに、後押ししてほしいというか、若さと元気さっていうのはいいですよね。
T:元気だけはあります!
お客様:結構即決。すぐ決めましたね。
T:デザイン提案では負けないって強く思っていたので貫き通しました(笑)
お客様:そこまで提案してくれるのは御社だけだったので。
M:はじめから3社相見積があるのは聞いてたんですけど、絶対負けへんって言ってました。
お客様:他社との違いは平面図以外にもグラフィックで見せてくれたので、こんなものが作り上げられるんだろうなってイメージしやすかった。平面図だけだと、そこからイメージしないといけない。開業するときに、お店作ったこともないのに白図面見てイメージできるわけないじゃないですか、床のサンプルとかもらってもね(笑)どうなるかわからないですし。グラフィックがあったのはイメージが付きやすいし、希望を伝えやすかったから進めやすくてよかった。トータルしてプレゼン資料が一番ぐいっと引き込まれたかな。
M:ありがとうございます!僕らなりに頑張ったものをそうやって評価していただけるっていうのは嬉しいですね!
――担当(M・T)の印象
お客様:元気!あと誠実!僕も自分の行動理念には入れてるんですけど、「誠実さ」っていうのはお二人からはにじみ出てるし。距離感が近い遠いは関係なくて、やっているものに対してちゃんと1人のクライアントとして誠実に向き合ってくれてるなと。 言ったことに対してすぐ返してくれたり、すぐに来てくれたり、出来上がるまでこのお店に対してちゃんと愛情を注いでくれる=「誠実さ」だと感じましたね。
M:それめちゃくちゃ嬉しいですね。自分自身、誠実であることを大切にしていて。どんなことでも包み隠さずにお話することを心がけているので嬉しいです。
――印象に残っているエピソードはありますか?
お客様:プロセスの中でいうとほんまに最初なんですよ。一番最初の資料は、いまだに残してる。きっとどこかのタイミングで僕は参考にするだろうって思って。このプレゼン資料がどうかではなくて、このプレゼン資料を作ったときのお二人の考え方に自分を置き換えるというか、お二人の気持ちになったときに、こういう風に考えてくれたっていうのを思い返す原点のために置いてるんです。
T・M:めちゃめちゃ嬉しい。
M:現場サイドのエピソードでいうと、床を解体したときに、予想してなかったところに出っ張りみたいなのがあって。そういうアクシデントがあったときに今までのデザインを変えずに、さらに良いものを作れるように考えるっていうのは、自分としていい経験になりましたね。
お客様:心配事の感覚がプロとは違うんやろうけど、基本やってくれるだろうというのはあったからあまり心配してなかった。やってくれたおかげで目立つこともなかったです!
――お客様の反応はいかがですか。
お客様:めちゃくちゃおしゃれって言ってくれる!実はなぜか、僕が作ったお店=基本おしゃれですよねって言う前提があって。そのプレッシャーはずっとあった(笑)結構いろんな方が来てくれたんですけど、全員言ってくれたの。「あ、やっぱり、おしゃれ!!」って。全員が全員。だから良かったです。
T:良かった!嬉しいです。
お客様:同業者の方が来られたときに言われたのは、プリントショップって基本Tシャツやサンプルがたくさん並んでいたりとか、ここでTシャツを作れるっていうのはわかるけど事務所感のあるところが多くておしゃれなところはなかったよねって。 「こんなん作りたい、かつ、圧倒的におしゃれに」っていうコンセプトが自分のプランの中には入っていたので、そこがお店で表現できているから良かったです。裏返せば、ここ何のお店ですかってなってしまうけど、それは次の課題。今はおしゃれって言われてることが成功かな。
M:それこそ付加価値ですよね、違う価値を作るっていう。
お客様:他とやってること一緒やけど、なんかここだけ雰囲気違うってなってくれたら、それで正解かなって思います。お客様のインスタとか見ても、すごくおしゃれなお店でこんなん作りましたって書いてくれてるからね、嬉しい。
―― テナント工房の展示会に向けて、osoro様にオリジナルTシャツの制作をお願いしました。あの時はお世話になりました!
お客様:Tシャツにプリントさせていただいた、「圧倒的顧客目線」「お客様の発展が我らの使命」。あの言葉ってすごい大事で。あれはエゴではないじゃないですか。お客様の立場・目線にたってお客様が求めてるものに対して僕らができるサービスを存分に発揮しましょうね、やから。
M:顧客目線やから言われたことをそのままやるじゃないんですよ。今回、お客様が僕らの提案をいいと思ってくれはったのはそこやと思うんですよね。顧客目線って、お客様のことを読み解いて、お客さんの本当のためになる提案ってなんなんだろうって一生懸命考えることが「顧客目線」だと思うんです。
お客様:しかも「圧倒的」ですからね。プラスアルファ何かが入ってるはずなんですよね。顧客目線になりましょうだけなら要望通りするということですから。すごく考えさせられた言葉でした。
――お店のPR・今後の展望をお願いします!
お客様:滋賀県にはこういうお店って少なくて。イメージしたものがなかなか作れないっていう人が多いなかで、そこを具現化していきましょうっていうのが「osoro」です。なので、お問い合わせいただければデザインからさせていただきます。しっかりとヒアリングさせてもらってプラスアルファのことをご提案できるようなそんなお店です。モノに関してはどこも一緒だと思いますけど、デザインに関しては強みにしてます。
今後は、もちろん2店舗目は考えたい。3店舗目はわからないけど、その代わりに違う事業はやりたいなと。 それは「アート」を世界に。このお店で雇用して社会貢献しつつ、アーティストを世界で活躍させるところまで持っていきたい。
M:ギャラリーとかですか?
お客様:そうそう。国内のアート市場はあんまり大きくないんですけど、まだくすぶっているアーティストはたくさんいるので。国内で有名にならないとヨーロッパにはもちろん行けないので、そういう部分でいうと、箱は絶対必要やし、それをどこでやるかは決めてないんですけど、その箱が有名になるっていうのから始めたいなと。都市ではなく地方でやりたいですね。 プリントショップに関しては2店舗。その代わり滋賀県ナンバーワン。滋賀でしかできない。を目指したい。
M:県内から足繁く通ってほしいですね。
お客様:草津でやっていて、実際高島市から来てくださったりもあるんですよ。地方の特性としては、地方の文化から成り立ってる事業も多いので、そこで僕らがつながらせてもらって、滋賀県でユニフォームを作るならうちでできますよっていうところまで持っていきたいですね!