Episode.26 Bear’s Cafe 様
――開業のきっかけ
お客様:きっかけは、もうずっと飲食に携わってきてたので、いずれ自分のお店持ちたいなって思ったとこからですね。自宅でちょっとお友達呼んでパーティーみたいな感じで、お料理も作ってたりしたので。それでやっぱりお店持った方がいいよって、ちょっと勧められたのと、夢でもあったので、それでお店作ろうかなっていうきっかけですね。
営業O(以下O):元々ホテルとかでしたっけ??
お客様:じゃなくて、普通の企業の中で…。最初は銀行さんの寮のお食事から始まって、その後はレストランのコース料理、あとはサンマルクでパートをしながらの、そこもコースなので、そういう様なもの。そこでけっこう15年間とか働いたので、コース料理はいろいろやってますし、お料理に関しても立食パーティーも今まであったので、それも含めて勉強しつつ身に付けた感じですね。
O:和洋折衷、なんでもできるっていう強み。すごいですよね。
お客様:いえいえいえ。そんなことないです。
O:カフェでもあり、カフェレストランっていうような感じで、食事を楽しんでもらえるんですね。
お客様:そうですね、言えば食事の方が多いですかね。
――問い合わせのキッカケと決めた理由
お客様:ホームページで人気なお店っていうか、写真とかも添えてある、ページを全部見たんですよ。けっこう好きな感じのお店を作ってはるなと思って、それを参考にディレクターさんに依頼したら、結局高く見積もられてしまったので…。それをキャンセルして、テナント工房さんにお願いしたわけです。
O:2社ぐらい、見積り取られてたんでしたっけ?
お客様:1社はそのディレクターさんで、もう1社も高くて。1000万以上だったんですよ。それはないわと思って、すぐキャンセル。ここのレイアウトも作ってくれてたんですけど、でもさすがにないなーと思って。それでもう一回検索し直して、ホームページを見て、今まで作った実績の写真を見たら、なんかいい感じと思って。で、テナント工房に決めました。
O:ありがとうございます。
――開業まで不安だったこと
お客様:開業までの不安…IT系ですよね。これが不安でしたね。やっぱり機械系弱いので。ここのお店作る分の設計とかは、もう大丈夫かなと思って。
O:事前に打ち合わせされてましたもんね。
お客様:自分の思い通りのお店はお願いしようと思ってて。そこそこ値段も抑えてっていうのは考えてましたけど、内装工事に関してはそんなに不安はなかったですね。
O:問い合わせ頂く前は、もう物件の契約が決まってて。で、支払いもしなきゃいけないのにっていうところで、まだ工事系会社が決まってないみたいなところからでしたよね。
お客様:そう、だから早く探さないとって思いつつ、でも場所はここがもう、良いって決めてたんで。
――担当者の印象
O:私の印象ですね。
お客様:もう感謝ですよ。Oさんには。
O:ありがとうございます。
お客様:感謝しております。ほんとに女性の方で、めっちゃなんかやりやすいっていうか、男性でも大丈夫だと思うんですけど、話しやすいっていうか、けっこう密にやっていただいたので、すごく助かりました。パッパとやってもらったので。
O:ありがとうございます。オープンまで期間が迫ってましたもんね。1か月ぐらいでキュッとしました(笑)
お客様:キュッとやっていただいて、ほんまに助かりました。
O:お客様のバイト先まで行って、打ち合わせしましたよね
お客様:そうそう、バイト先で打ち合わせしましたもんね。バイト先のみんなに辞めることを言ってなかったら、バレないように、バレないようにって(笑)
――Oからお客様への印象
O:カフェやられる人って、料理っていうよりも、接客とかおもてなしみたいなところの方が、今までのクライアントさんは多かったんですよ。しっかり料理を学ばれててとかいうのって、またちょっと違うカフェができあがるんだろうなとは、すごい料理も楽しみにしながらお店を造ってました。
お客様:そうなんですね、みんな、できてから勉強しはるんかな。
O:メニューもそんなに決めてなかったりとかしますよ。できてから考えようみたいな。なんか構想はあるんですよね。
お客様:私はこういう料理を出したい雰囲気のお店にしてください、ですもんね。
O:そう、始めからそれがあって。しっかり内装のイメージも決まってたのですごいやりやすかったです。
お客様:イメージ通り作っていただいて、ほんまにありがたいです。めっちゃ褒められるんですよ。素敵って。
O:嬉しいですね!ちょうど昨日、弊社への問い合わせの電話があって。Bear’s Cafeを見て…こんな感じにしたいなって。
お客様:ほんとですか!めっちゃこだわりが詰まってるって、お客さんに言われたんですよ。椅子とか、シンプルなキレイ目とか。でも全然男性でも入ってきますよ。男性の常連さんもいますし。
O:料理のファンなんだろうな。
お客様:お料理を出した時に「わあ」って言ってもらうがためにやっているので。
O:お花とかあって、かわいいですよね。
お客様:そう、今はカウンターにも置いてあるお花を添えてます。
O:良い。素敵!
お客様:今までカスミソウやったんですけど。こういうちょっとしたことがね。
O:そういう印象。だから料理のプロっていう印象がすごい強かったです。
――良かった提案
O:内装するにあたってのご提案で何かありましたか?
お客様:それは、この設置場所。厨房機器とかレイアウトとか、もう私では分からないので。
O:初め、トイレの位置が今の位置と違ったんですよね。こっち側だったんだよね。
お客様:だから、どんなのがいいんだろうって思いながらも、お任せで。私には仕上がりが分からなくて、図面上では分からないので、だからもうOさんにお任せして良かったなと思って。私が1段高く厨房を作りたいっていうのだけは、お伝えしてたので。あとは、ロゴ関係、ロゴここ入れてくださいっていうのだけはお願いして。
O:ロゴもすごいかわいい。初めもうちょっと可愛いらしかったんだけど、もう少し大人っぽい方がいいよって、変えてもらって。
お客様:これが有名になるんちゃう?ってね(笑)
O:ほんとかわいい!
お客様:かわいいです。だからけっこうロゴも写真撮ってもらってますよ。なんかいろんな所、撮られますね。お客さんに。
――うまくいかなかったこと
お客様:やっぱり、Wi-Fiとかそっち系かな。そういうネットワーク系の契約が、もう初めてなので不安でしたね。あとレジ関係ですよね。PayPayが使えなかったりとか。それは私が手続きをミスしてしまって、登録できてなかった。やっと今全部できるようになったんですけど。
O:工事的なところで、ちょっと不安だったのはあれですよね。天井をスケルトンにしちゃったので、音とか匂いとか大丈夫かなって。
お客様:全然。これがいいってお客さんに言われるんです。天井高いから空間がいいって、お客さんには言われますね。
O:良かった。スケルトンにするのにもお金かかってますしね。
お客様:天井貼ってたら、もう圧迫感がね…。
O:匂いも大丈夫でしたか?
お客様:全然、全然匂いはないですよ。
O:充満しない感じですか。それは良かったです!
――印象に残っているエピソード
お客様:エピソードですか…。そんなありましたっけ?
O:エアコン室外機、置くのにけっこう大変になったぐらい?オーナーさんの敷地の所に置かないといけないから…。隣のマンションからちょっと出入りさせてもらって、網をねじで外してみたいな。
お客様:電気屋さん入ってもらってね。あれがちょっと大変でしたね。
O:大変でしたね。ちょっと狭かったですね、ここの区画が…。それぐらいですかね。
お客様:それぐらいですよね。エアコンは1台で済んだし、効きも全然大丈夫なんですけど。
O:けっこう効いてますよね。冬がちょっとまだ分かんないですけど。
お客様:意外に寒いんですよ。私、じっと1人でいると寒いから、上着着ますもん、ここにいると。夏場どうか分かんないですけどね。春先は寒かったです。1人の場合はね。
O:窓の所も最終、シートを貼ったりとかしてますよね。その辺とかも追加で、後でやって。でもすんなりいきましたもんね、工事は。
お客様:すんなりいきました。あとガスが、接続がちゃんとできてなかったというか、機器が付かなかったんで、もう一回入ってもらってってぐらいですね。
O:オープンまで、時間が何週間かありましたもんね。
お客様:そうです、時間あったので大丈夫です。なんせ、この買った椅子も届くのが遅かったのでね。
O:そうだ、椅子が遅かったんですよね。海外から取り寄せてたから。それがギリギリだったかな。
お客様:でも今回めっちゃ早く来ましたよ。このピンクの椅子とテーブル1個頼んだんですけど、すぐ来ました。2、3日で。
O:早っ。補助金の申請とか、その辺とかも特に問題なく?
お客様:うん、問題なくスムーズに。
――オープン後のお客様の反応
お客様:もうめっちゃ喜んでらっしゃいます。
O:うれしいですね!
お客様:うれしいです。
O:予約があんなにね!予約入れて来るんだと思って。
お客様:娘もオープンして1か月で予約は入れないよって。とりあえず行ってみようかなって、急に来るよって。でもめっちゃメニューは通りがかりで見られるんですよ。見られるんですけど、でも最近は予約が多いです。昨日なんかも、予約3件だったんですけど、一般の人もめっちゃ入ってきて。で、デザート系もカフェ系もめっちゃオーダー入ってきて、ずっと夜まで。昨日夜のディナー営業もあって。いつもの常連さんなんですけど、その方。だから8時近くまで店にいましたね、昨日。
O:大変、すごい!
お客様:1人でやってんの?って言われます。だってもう10食作りましからね、あのお膳を。
O:ほんとですよね。今までそういうのやってたから出来てるんですよね。
お客様:良くやってるねって言われて。
O:娘さんの旦那さんが料理人でしたっけ?手伝いに来られたりあるんですか?
お客様:あの子はまた違うジャンルなんで。細かい盛り付けとかは、ちょっと苦手かもしれない(笑)
O:でも1人で大変ですよね。
お客様:ですね。その合間にカフェも入ってくるので。フレンチトーストとか、クレープとかも入ってくるから、それも焼きつつ。「すいません、ちょっとお待ちくださいね」っていつも言います。「あ、全然いいよ、話してるからいいよ」って言ってくれる。だから順番に出してます。オーダーの時、御膳とカフェのメインが変わるメニュー両方って頼まれる方が多くて。これとこれが1個ずつって言われるから、余計に時間かかってしまうんです。
O:なるほど、どっちかにしていただいたら、同じものまとめて作れますもんね。
お客様:両方見たいから、これどっちもとか、御前2種類とか、それぞれ頼まれるんです、2人組の大人は。工程が違うから時間かかりますよね。まあでも楽しいです。出した時の反応が良いから。
O:うれしいですね。
お客様:デザートも出した時の「わあ」っていうのが。それのためにがんばれます。
O:すばらしい。
お客様:いやいや。もうそれだけを求めて(笑)
O:ほんと良かったですね、思い切って。娘さんが推してくれて、やったらいいんじゃないって言って。
お客様:そうそう、でも周りにはびっくりされますわ。その年で店始めるん、みたいな。行動がすごいねって言われる。
O:でも、今までやってきた集大成みたいな、そんな意味ですよね。
お客様:ほんとに。でも、1人楽ですね、めっちゃ。だって自由ですもん。何しても、メニューも自由だし。値段付けるのも自由だし。
O:人間関係もね。
お客様:そう、人間関係もないし。バイト先で店長によく世間話で相談されてたから(笑)
O:分かる。なんか相談したくなれちゃう雰囲気が、オーラが出てる。
お客様:そんなことない、そんなことない(笑) まぁそういうのもないし、ほんまに気楽です。最初は、オープンの時は、娘たちとか、娘の旦那とか手伝ってもらったり。でももうやりにくい(笑)
O:そうなんですか。
お客様:動けないから(笑)1人の方がめっちゃ楽、と思いました(笑)
――今後の展望とお店のPR
お客様:見た目が…おいしそうとか、お客さんの反応を求めたいですね。出した時の反応を。だから、あんまり安い物は使いたくないんですよ。値段もそこそこじゃないですか、1800円って。
O:たしかにけっこうランチではいい値段。
お客様:相場的にはね。でも、出すと「ああ」って思われて。で、食べたら「おいしかったよ」って言われて、良かったと思って。で、この値段ですみたいな。デザートもこだわりがあってね。毎回同じ商品を出したいっていうか、日によって違うんじゃなくて、いつも一緒よみたいな、既製品みたいな感じで出してるんですよ。作った?みたいな感じの仕上げにしてますね。
O:前パンナコッタ食べたんだっけな。
お客様:パンナコッタ今日も作りましたよ、リンゴゼリーとヨーグルトのパンナコッタ。あとバニラアイスが食べたいってお客さんいたから、バニラアイス増やして。
O:取り入れたんですね!なんか今後こうしたいとか。お客さんの喜ぶ顔が見たいとかありますか?
お客様:毎日忙しくなったらいいかな。
O:もっと忙しい方がいいんですか。
お客様:うん、もっと忙しい方がいいです(笑)
O:じゃあもっとお客さんに来てもらって。
お客様:夜がやっぱり、このオードブルとかなんで、なんかもっとおしゃれな居酒屋的な一品料理とかも出したいなとは、ちょっと思ってて。やっぱオードブルやから出えへんのかなぁ、一品だと頼みやすいんかなと思って。おしゃれな居酒屋みたいな感じで。ちょっとだけカフェバー的な。今は様子見てるとこで。まだオープンして1か月なんで。もうちょっと落ち着いたらやろうかなとか思ってますね。気軽に来てほしいというか、そんな感じで。あとはちょっと、やっぱり場所が分かりにくいから…。でも今やっと、インスタとかでけっこう認知されるようになってきたので。
O:娘さんがやってくれてるんですか?インスタ。
お客様:いや、私がやります。自分で上げてます。
O:インスタ大事ですよね。
お客様:インスタ大事なんですよ。やっぱり投稿しないと、お客さん見ないんで。娘はストーリーとかよく上げてくれるんですけど、ストーリーはおばちゃん見ないんですよ(笑) おばちゃんはストーリー見なくて、投稿を上げてくれたら見てくれる。で、いいねをけっこう付けてくれる。そのためにインスタを投稿してます、毎回。
O:ほかに言いたいこと、アピールとか…一押しの料理とか。季節によって変わるんですか?
お客様:中身は若干変わってくるんですよ。もうそろそろ、この辺変えようかなと思ってて。
O:そういうメニューとかって、どうやって決めるんですか?
お客様:それは…見栄え。赤、黄、緑は必ず入れる。
O:見栄えが大事なんですね!味もそうですけど。
お客様:そう、まずは見た目。まず出した時の見た目。まず第一。その次が味ですね、だけです。このカツオのたたきなんですけど、これもちゃんとミョウガも添えての、もみじおろしもちゃんと添えて…っていうことですね。溶けちゃったら臭いから、ちょっとシャリっと感で出してるんですよ。半解凍ぐらいの感じで。その方がおいしいので。夜もね、ちょい飲みができるように…。
O:楽しみ!