Episode.17 L cafe 様

お客様とテナント工房スタッフ

大阪府の門真市にある「L cafe」 様。大手洋菓子店で長年勤めて来られた経験を活かして、この度カフェをオープンされました。開業までのエピソードや弊社を選んでいただいた理由、今後の展望などを詳しくお伺いしました。


―― 開業のきっかけを教えてください

お客様:開業のきっかけはですね、単純に前職をやめたからなんです。きっかけはそこから。元々カフェはやりたいなと思ってて、定年後にっていう人生設計は一応持っていたんですけど、想定より早く会社を辞めちゃったので、8年ぐらい早くなってしまったけど、まぁいいかなって感じです。そんなに深くなくて、わりと勢いで(笑)


スタッフO(以下O):カフェをやるから退職したって訳ではなかったんですね。


お客様:日本のサラリーマンは、60歳定年が前提にあって、そこまで全うしたかったんですけど、最近色々考えていたら人間長生きで元気なんで60から先も10年、20年働けるじゃないですか。60になってから始めるのも結構大変なのかもしれないと思って、ちょっと早いけどいいかなって。

取材はL cafe様におじゃましました!
(左からお客様、弊社設計O)


―― 問い合わせのきっかけの理由

お客様:え、これ正直に言ってもいいですか?


O:もちろんです!


お客様:単純に検索にかけたら一番最初に出てきたから…(笑)


O:他も見られてたんですか?


お客様:他も見てたんですけど、HPの内容ってだいたい似たりよったりじゃないですか。ただ御社の場合は、電話したくなるようなキーワードがやっぱり散りばめられていた。例えば開業のあともフォローしますよとか。僕が一番「あ、いいな」と思ったのは、「オペレーションの設計までしますよ」っていうの非常にありがたいなって。大きくいうとその2つかな。


O:カフェのセミナー?のような所にも行かれたんですよね?


お客様:行きましたね。でもそこは思っていたのと違って(笑)入学してください、っていうパターンでした。


O:スクールみたいな?


お客様:スクールでしたね。スクールに入ったらサポートしますみたいな。


O:じゃあ内装会社でいうと弊社だけだったんですね。


お客様:そうですね、内装会社ではテナント工房さんだけでしたね。



―― 開業まで不安だったこと

お客様:不安だったこと…あんまないですね。不安材料はまったくなくて。


O:早めにここの物件に決められてましたよね。見てすぐ契約されたって仰ってましたよね。


お客様:そうですね。ビジネスなんでスケジュール感とか費用とかそういった面で、途中バタバタはあったけど、開業前の不安だったことはなかったですね。「開業後の方が大丈夫かな」という不安に思う事はあったけど、開業前はなかったです。


O:集客だったりとか?


お客様:そうですね。開業後のことになっちゃうかな。


O:今もメニューとか色々考えながら、お客様の層も見ながらされていると仰ってましたよね。


お客様:そうですね。でもある程度そこは開業する前からイメージ出来てたんで。



―― 担当の印象

お客様:最初の会社の印象としてはすごく良かったです。僕もサラリーマン長くやってたんで、最初の電話した時の営業の印象で決まるじゃないですか。そこの対応が悪いと折り返ししますねと言ったとてまずしない。そこでいくと御社に電話した時、18時は過ぎててわりと時間が遅かったんです。でも電話にすぐ出てくれて、電話に出てくれた男性の方も、内容伝えて折り返して電話しますとすぐかかってきたのが古川さん。

概要を伝えてすぐ現調しますんでと来て頂いたのが、Oさんと古川さん。その時に名刺いただいて見たら、「え、役員!?」ってなって。こんな小さい案件でも役員が来てくれるんだ、すごいなって思ってそこの印象がよかったです。最初の現調でもOさんが尺測って、その時点で設計も考えてくれていてそこはすごくよかった。小さいスペースだからこそ難しい部分もあったと思うけど、ここまでしっかり測って最初の段階でイメージをしっかりふくらましてくれるんだって刺さりましたね。そこから契約っていうとこに進めるまでに第一ステップとして、信頼できたんで「ここでいいかな」ってその時点で決めました。

印象っていう面でいうと…女性の方だったんで…正直言うと男性の方が良かったんです(笑)


O:えーそうだったんですか!!(笑)


お客様:どうしてもサラリーマン気質があって、女性の方だと言いづらいとこが今後出てくるかなって思ってて。やっぱりビジネスだったんで。そういう点でOさんが嫌とかではなくて僕の性格の問題で…。ただ名刺見たときに、営業じゃなくて設計って書いてたのも印象が良かったです。


O:そこまで見られるんですね!


お客様:見ます見ます。サラリーマンですからそりゃもう。契約するまでの間、しっかり厳しく見ます。良いなと思えばあとは印象と僕の尺にはまるかどうか。そこでいうとOさんの営業マンとしてのちゃんとしたスキルは、僕にはまった。


O:おー嬉しい!女性で良かった(笑)ありがとうございます。弊社営業S(以下S)の印象もちょっと聞かせていただいても…。


お客様:良いぺアだったなと(笑)さっきも話したように僕は女性には言いづらい性格だから…。Sさんは明るくて、言葉が合っているかは分からないけどわりとイケイケな感じの営業スタイルじゃないですか。だからこの人だったら言いやすいなってのがあったから、言いにくい事があったらSさんを通してOさんに言ってもらおうかなって。対面したのはOさんたちとお会いしたわりと後でしたけど、上手い具合の良いペアをつけてくれたなと。


O:最初、Sも来る予定だったのが来れなくなっちゃったんですよね。それで現場入る前に挨拶させていただいて。


お客様:こんな小さい案件で二人もついてくれるのは、その時点でやっぱり信頼という意味で良かったなって。



―― 良かった提案

お客様:これはもう中の厨房ですね。僕はクリエイティブな発想は全然ないんで、だから御社のような内装会社にお願いするんですけど。内装は設えとかライトであったりとか壁であったりとか、プロの方なんでおまかせしようと思って、そこに対してはあまり言ってなかったと思うんです。
厨房の中の設計に関しても、正直あんま考えるの嫌だったんですよ(笑)考えるのかったるいなと思ってたんですけど、全部Oさんの方で設計してくれて、こういう感じでここに厨房機器がこういう位置であった方がやりやすいんじゃないですかとか、そこに関してすごいありがたかった。実際今お店をしていて何の不便・不具合もなく動けているから、そこはさすがだなと。そこが一番良かったですね。



―― うまくいかなかったこと

お客様:これは喋らなくてもいいんじゃ…(笑)


O:生の声なんでこれもぜひ!


お客様:うまくいかなかったこと…これはスケジュール感と予算の問題、そこですかね。元々5月にはやりたかった。オペレーションの検証を自分の中で1ヶ月ぐらいやりたかったっていうのがあったんですけど、ただ結果から考えたら、今はまだ暇なんで、オン・ザ・ジョブ・トレーニングって感じで、お店をやりながら出来たので逆に良かったなって思ってます。色々聞いてたら(完工までに)半年ぐらいはかかるよって言われていたので、1ヶ月ぐらいの遅れだったからそこは問題ないかなーって思ってます。

あとは…予算の面に関しては、逆に僕がOさんに教育してあげたいぐらいかなってような感じです(笑)サラリーマン的にはちょっとうーんってのがあったんで。予算って御社の中と僕の中で落としどころってのがあるんで、そこの最初のイメージの段階で相違があるなってところは、お互いに上手くいかなかったってのがあったかな。まあそれが商談なんで。ただそこのズレっていうのが最初の段階で大きかったっていうのが、うまくいかなかったところかな(笑)


O:ご迷惑をおかけしました…。最後の最後までファザードも決まらなくてそこもね…。


お客様:まぁそれも今となってはこうやって笑って話せますもんね(笑)



―― 印象に残ったエピソード

O:さっきの話の流れからだと、金額のところもあって分離発注しようかってお話もありましたよね。


お客様:あ、そうですね。たしかにそこはそうですね。


O:最終的には弊社にまとめていただいて。


お客様:今から考えると、トイレは別にやって貰ったけど、全部一緒にやって貰ったら良かったなって思って。さっきのスケジュールの調整でいうと2.3週間遅れたかもしれないけど。僕も色んな本読んで、どんな感じで進めるとか想像はしてたけど、結果論でいくと1社におまかせして全部やった方がいいのかなって。本によっては電気や水道はここって自分で調整しながらやるのが一番安くつくみたいな事も書いてあったけど、結果で見ると御社は結構リーズナブルにやってくれているんだなって思いました。トイレも結局御社が提示してくれていた金額よりオーバーしたんで(笑)


O:あれ、オーバーしたんですか!


お客様:そう、オーバーしちゃったんですよ(笑)10万ぐらいの見積がなんやかんやで14万に…。は?って思いながら(笑)
あとはエピソードとはちょっと違うけど、上から目線で申し訳ないんですけど、まだ未熟で完成されていない会社だなって。僕みたいな煩い顧客から色々言われた方が良いんじゃないかなってそのときは思いましたね。


O:いえいえ、率直な意見ありがとうございます。


お客様:Sさんはわりと勢いのとこあるし(笑)わりとSさんにはそういう話もしましたよ。


O:毎日ね、現場にも来てくださって。


お客様:現場は毎日行きましたね。朝と晩行って職人さんと一緒に現場の写真撮りました。朝イチと本当は終わるところも行きたかったけど、何時に終わるか分からなかったから(笑)退職して時間もあったし。


O:なかなかそこまでされる方はいらっしゃらないです。


お客様:あ、そんなもんですか?逆にそうじゃない方が大丈夫ですか?って気持ちになります。皆さん、そんなに見に来られないんですか?


O:ちょくちょくは来てくれましたけど、毎日ではなかったかなと。


お客様:個人事業主の方は多分来られてるんじゃないですかね?だって心配でしょうがないじゃないですか(笑)



―― オープン後のお客様の反応

お客様:今のところは、思ってた通りにはなっています。商売上がったり下がったりとはよく言ったもので、良い日もあれば悪い日もある。昨日とかは本当に悪かった。もう少し来るかなと思ってたけど全然来なかったんで。商売ってそういうところある。逆に今日はあんま来ないんじゃないかって思ってた日に来たりするんで。こういう感じなんだと思います。

お客様の反応もここも想定通りで、ウチのような質感のお店がエリア的にあまりないじゃないですか。居酒屋とかが多くて。大阪市外ってこういう地元の人が来るような商店街はけっこうあるんですよ。そこでいくとここのエリアって言うのは、女性が来たくなるようなお店ってのはなかったので、僕はそこをターゲットにしてるんですよ。オープンしてどういう人が来てるのかなって思ったら、そういうお客様がメインで来てくださっている。

反応としては…1回中に入って飲食して貰ったら結構自信あるんですよ。接客もだし、食べていただいたら分かるんですけど、それなりのクオリティは保っているつもりなんです。なので想定では1ヶ月以内にリピートしてくれていたら良いなと思っていたんですけど、わりと1週間以内でリピートしてくれる人がまぁまぁいらっしゃる。そこは想定よりも良い感じできてるかなって。
ただ厳しいなって思う事もあって。こういう感じやこういう雰囲気は合わないって方も中にはいらっしゃる。ただ好みの問題もあるので、そこはもうお客さんに選んでいただくしかないですね。そこも含めて今のところは想定通りで、全然あかんわ!ってことはないです。


O:思い描いている通りに来てるんですね。リサーチ力がすごいですね!


お客様:全然してないです。感覚かな。


O:初めての開業でここまで出来ているのはすごいです。


お客様:あとは近所の方とのお付き合いが難しい(笑)わりと町内会の方が来てアドバイスしてくれます。こういうお店が初めてこの界隈で出来たから心配してくれてるみたいです。店に入ってくると、すごく綺麗だから「頑張ってね」って言ってくれます。



―― お店のPR・今後の展望をお願いします!

お客様:今1人でやっているのもあって、これで稼ごう!って感じでもなくて、そんなに焦ってはいないんです。最初の段階で販促いっぱいして、来ても全然お店回ってないってなると逆効果になっちゃうんで、なんの告知もせずにオープンしてて。これからどれから積み上げていけるかっていうところをまずは検証していきたくて、そこは半年ぐらい必要かなって思ってて。
だからこういう対談とかチラシとか無料の販促のものはやっていっても、有料のものは今のところはまだいいかなって。Instagramもまだ勉強不足なんですけど、やっていくならこういうSNSでのPRかなと。

展望としては…将来的に引退したら飲食店やりたいっていう人は結構いると思うんですよ。だからそういう人のモデルになれたらいいなって思っています。開業するのにノウハウがいるじゃないですか。だからその辺のアドバイス出来たりするのもいいなって。
あとちょっと思っているのは…このお店も展開できたらいいなって。ここが成功してからの話にはなるんですけど、ゆくゆくは何店舗かできたらいいかなって。たまたま京阪でL商店街ってあるんです。店の名前が「Lcafe」だから、京阪さんと沿線沿いでカフェを一緒に展開とか出来たらいいなって。あくまで理想の話ですけどね(笑)

※本対談に記載の内容は取材当時のものです。(2023年6月)

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