Episode.1 hair salon Zero 様

オーナー 作田様 × 設計 望月

作田様は大手美容室から独立し、滋賀県野洲市でお店をオープンされました。「お客様の美のステップアップをZeroから作る」をコンセプトに空間をデザインさせていただきました。お客様からも落ち着けるといった嬉しい声を頂いているとのことです。弊社を選んでいただいた理由やオープンまでのエピソード・こだわりなどを、詳しくお伺いしました。



――― 問い合わせのきっかけと決めた理由

作田様:仲介屋さんに工務店を探していると相談したときに、匠さん紹介しましょうか?って言って紹介してもらったのがきっかけです。そこで、いかにも今から作ります、というような感じで2人(望月・大西星)が来てくれて。というのも、大体初見は間取りを見るだけでこんな感じかなみたいな工務店さんが多いのに、2人は見た瞬間にここはこうしてってほぼほぼ決めてたんですよ。


望月:美容室で大事なのは設備と照明のことなので、もちろん見させていただいたんですが、それよりも作田さんがどういう店舗を作りたいかっていうところを聞いて提案しながらその場で話させてもらいましたね。


作田様:他の工務店さんは、こちらがいうままにこんな感じですかねという反応だったんですが、(テナント工房は)そうじゃないからちょっと楽になれましたよね、任せられるから。


望月:他と迷われてたんですか?


作田様:3つの会社くらいに問い合わせたんですよ。でも出店が初めてなのではっきり言われないとわからないこともあって。自分が無知で提案する状況って不安じゃないですか。そういう不安がなかったのがテナント工房を選んだ理由ですね。



――― 業者選びで重視したことはありますか。

作田様:こちらの想いが伝わるかっていうのと、プロ目線で提案してもらえるかっていうのが一番大きかったですね。金額に関しては(テナント工房は)高いとは噂を聞いてましたけど…それよりも任せられるかどうかかなと思いましたね。


望月:たしかにどっちかって言われると、そんなに安い提案ではなかったとは思います。

作田様:でもはじめてだから安いとも髙いともわからないですしね。まあ今後ですよね、交渉させていただきますよ(笑)




――― 開業のきっかけは何でしたか。

作田様:一番はコロナですね。いつか個人でやりたいとは思っていたんですけど、コロナで個人経営のお店がどんどん右肩上がりで、一方チェーン店は下がっていたんですよ。なので、もともとプライベートサロンをやりたかった気持ちとコロナのタイミングと、っていう感じです。


望月:初耳かもしれません!昔からプライベートサロンがやりたかったっていうのは聞いていたけど、コロナがきっかけっていうのは知らなかったです。


作田様:周りの個人店はコロナ関係なくやっていて、お客様も関係ないじゃないですか。大手でやっていた時には本当にお客様が来なくなってしまって。休みが増えて考える時間がたくさんできたのもきっかけですね。



――― 開業まで不安だったことはありましたか。

作田様:不安だらけですよ。オープンするまではね。店は完璧にしてもらったのに予約がぎりぎりまで入らなくて。でもなんとか上手いこといきましたけど。望月さんにも来てもらったし(笑)


望月:初日にね(笑)お店づくりはいろんな提案をさせてもらいましたけど、細かいところは好きにやっていいって言ってもらえて、好きにデザインさせてもらっていたので、僕の髪の毛も好きにしてくださいって言いました(笑)


作田様:誰でも開業前は不安ですよね。作った側も不安やと思うんですけど。


望月:いい店ができるっていう、お店に対する自信はありましたけど、僕がいいと思っていても作田さんにレイアウトが使いにくいって言われたらどうしよう、来たお客さんに雰囲気悪いとか言われたら・・・とかそういう不安はありました。


作田様:オープンしてみないとわからないっていうのはありますよね。


望月:そうですね。美容室を1からがっつりとやらせていただいたのも実ははじめてだったんですよ。なので思い入れもあるし、その分不安もありましたね。




――― 担当(望月・大西星)の印象を教えてください。

作田様:もう若いっていう、ほんとその印象ですね。他の工務店さんは自分より年齢も上の方だったんですけど、そこに若手がぽんっと来た感じ。でもね、2人ともおしゃれだったから、ああ若い感性が入るんじゃないかなっていうのはありました。年齢も近いし話しやすいし。何回もコーヒー飲みに行きましたね(笑)

 

望月:僕らの業界って若手が来るとほんまに大丈夫?って思われることも多いんですよ。


作田様:でも若い人の感性って若いときにしかないじゃないですか。僕はそれが逆に良かったですね。


望月:建築業界って上の方が多いので信用していただきにくいんですよ。未来に期待をかけてもらえる「信頼」があるのは若手の特権ですけど、なかなか初めから信用してもらうのは難しい…


作田様:職種的にね。でも若い人が活躍する時代だから。若いなという印象でしたけど、若いからゆえ、イメージを広げていく感性はやっぱりずば抜けていますよね。毎回3パターンくらい提案を持ってきてくれるんですけど、2パターンは分かるけど1パターンはそう来るかっていうのが結構あって!素人ながら間取り的にもこれはここやろなとかわかるんですけど、でもどこか変わったことをするんですよ、それがすごいなって思っていましたね。



――― 良かった提案はありましたか。

作田様:飛びぬけた提案力というか、絶対に発想しないであろうことを提案してくれる。例えば、タオルやカラー剤の収納でも、お店に合うように、あえて見えるようにしてくれたり。普通の工務店に言うと、きっと普通のものしか作ってくれないんだろうなと思って。


望月:収納は隠しましょうという考え方が基本ですからね。


作田様:それに、僕がこういう感じにしたいって言ったことのイメージを広げてくれるんですよ。ほんとはここ(エントランス)もすりガラスじゃなくて壁で。ガラス越しにお客様が来たのをみたいって言ったら、普通のガラスは手入れが大変かつ丸見え感があるからってすりガラスにしたんですけど、上からの照明が当たっていい感じにきれいに見えるんです。


望月:初めは小窓を付けたいって言われてたんですよ。でもこれやるなら内装に合わないから全部プランを変えましょうって言って。このデザインに合うにはこういうのがいいと思いますっていうのはその都度提案させてもらいながらしていました。なので、一緒に作った感はすごくありましたね!


作田様:ありますね!カウンターにレジも置こうと思っていたけどそれもデザイン的に置いちゃダメだって。結局置かなかったんですけど、その方が広く使えるしお洒落。お店感は出したくなかったので結果よかったです。

あとはモノをあまり置かなくてもいいつくり。普通の美容院ってポスター貼ったり多いじゃないですか。でもそういうのがないのはお客様からしても居心地がいいみたいです。無になれるって。文字とかあると目に入るみたいですね。ぼーっとできる、寝れるっていうお客様からの声は僕が思っているコンセプトとマッチしていますね。






――― 印象に残っているエピソードを教えてください。

作田様:近江八幡の物件が先に取られてしまったことかな。物件を変えることになったんですよ。


望月:でも今となっては逆によかったですよね。今は駅前で交通の便もいいし。


作田様:そうそう、お店周辺の人の数も多いし。近くのマンションからめっちゃ来てくれるんです。あと、駅のホームから電話が来ることもあるんです。ちょっと右見てって言われて駅のほうみたら、お客様がこっちを向いて手振ってるとかね(笑)


望月:すごくいい場所ですね。物件の変更は僕も印象に残ってますね。結構プランをすすめていた時期にひっくり返ったのは衝撃的というか。


作田様:取られた後すぐに連絡してここに決めて。


望月:そうそうめっちゃ早かったですよね(笑)


作田様:そこからはスムーズに。あとはカフェでのエピソードとか?


望月:契約していただいたのは近江八幡のカフェでしたよね。席が空いてなくて外のテラスで温かいものを飲みながら。寒いのに色々話をして、風も強いし紙が飛びそうになりながら契約書を書いてもらいました。


作田様:ありましたね!



――― 上手くいかなかったことはありましたか。

作田様:それが特にないんですよ。物件は変わったけど、そのあとはポンポン進んで2月に話し始めて5月オープンだったので。オープンしてからもないですし。


望月:スムーズだったし仕上げも早かったですよね。


作田様:余談ですけど、出来立ての時ってめっちゃ嬉しいですよね。靴脱いで入る感じ。


望月:もうさすがに靴履いてください!って言ってましたね。完成したときは本当に嬉しかったですね。



――― オープン後のお客様の反応はどうですか。

作田様:お洒落な店っていうか落ち着くってよく言ってもらえます。女性が絶対好きな色合いですよね。シャンプー台も暗くてすごくいいって言われますし、あと、入りやすいとも言っていただけます。


望月:基本マンツーマンっていうのもコロナ時代にも合っていますし、内装を作るときもプライベートサロンを作りたいっていうのが最初の想いだったのでそこは意識しました。落ち着くように、白もただの白じゃなくて少しイエローいれるとか考えて。なので、そこでご評価いただけているのはすごく嬉しいですね。


作田様:あと、一つ一つの場所がちょっと空間が違うじゃないですか。エントランスは明るくて、カット席はオレンジ系、シャンプーエリアは黒とか。初めて入ってきた人には特にその違いを楽しんでいただけてるのかなって思います。


望月:Zeroの由来がステップアップっていうところだったので、空間にも3つの場所(待合・カット面・シャンプー台)でステップがあるようなつくりにしたかったんです。上手く体現できて良かったなって思いますね。


作田様:これもね、(名刺を見て)このコンセプトも作ってもらって、見た瞬間これを題材にって思って。


望月:ロゴにしてほしいなと思って、作ったイラストを打ち合わせのたびに資料の図面の右上にずっと入れ続けてたんです(笑)


作田様:なんかいいなあって思って使いました。ポップ系のシンプルな感じ。


望月:お店の名前聞くとまだ悩んでる、決まっていないって方が多いんですけど、作田さんはお店をこうしたいよりも先に、Zeroって名前でやろうと思っているんです、っていうのが先におっしゃってて。その想いからロゴを考えました。


作田様:名前は結構前から決めてましたね(笑)




――― こだわった箇所は。

作田様:一番はシャンプー台の暗さ。シャンプー台で寝てもらうのをイメージで伝えてたんですよ。僕は素人なので、とりあえず暗いほうがいい、壁とかも黒っぽいほうがいいって思っていて。

でも黒だったら何も見えなくなるって言われたのでグレーにしたんです。でも僕はそれが分からなくて、そこは黒のほうがいいんじゃないかなって思ってたんですけど、まあお任せしてやってみたら、ちょうどいい。ちょーうどいいくらいの暗さで!


望月:暗いイメージっていうのは強くおっしゃっていたので、黒のクロスとかも全部持って行ってたんですよ。でも実際これってね、って(見え方を)全部説明させてもらって、そうなんかなあ、うーんでもそこまで言うんやったらって言ってもらって。


作田様:クロスだけやと空間のイメージつきにくいじゃないですか。でももし黒を選んでたら、大変なことになっていましたよ。シャンプー台でカラーもしたりするので、真っ黒だったら色がわからないんです。そこはほんとに無知でした。危なかったです。


望月:ありがとうございます。


作田様:あとは壁の段差のイメージ。お客さんにしたら分かりにくいのかもしれないけど、僕はすぐわかるから。気に入ってます。


望月:カウンターもね。


作田様:そう、ちゃんとここにコンセプトがありますよっていう。やりすぎてない感じがいいです。


(設計側のこだわりを聞かせてください)


望月:細かい話をすると、普通壁は床まで来たときに巾木(はばき)がつくんですけど、ここは床材を張り上げてやってるんですよ。言われないとわからない箇所ではあるんですけど、全然空間の見え方が違うのでこだわりです。


作田様:広くみえますよね。


望月:圧迫感もなくなります。床屋(ゆかや)さんにはやめてって冗談半分で言われますけどね。これをやるためだけにかかっているお金もあるので、果たしてお客様にとってよいことなのか判断はしています。小さなことって思われるかもしれないけど、落ち着けるとか、狭くても圧迫感がないって言っていただけるのは、こういう小さなこだわりをいっぱい詰め込ませていただけたおかげなのかなと思います。



――― お店のPR・今後の展望をお願いします!

作田様:実は2つあるんですよ。1つは2号店3号店を出すこと。普通の美容院って半個室って言いながら絶対にどこかすれ違ってしまうので、そういうのが全くないところを作ってみたいです。エステみたいな。もうちょっと大きいテナントでっていうのは考えてますね。もう1つは…バーでもやろうかなって!


望月:おお!いいですね!


作田様:飲食って大変だけど、バーだとここのお客様に来てもらうこともできるし、営業時間も違うので2つできるかなと。今後やりたいことは色々やっていきたいですね。いろんなZeroを作りたいです!


望月:Bar Zeroとか、居酒屋Zeroとか!それはもちろんテナント工房で…?


作田様:もうもうそれは!お願いします!結局一人の人にどれだけサービスできるかっていうところが大事なのかなって。それがZeroのコンセプトでもあるので。

あとは、美容室でも個人店って緊張していけないっていう方多いんですよね。まずはそういった人も来れるくらい知名度を上げたいですね!