Episode.24 nor°clinic 様(前編)


京都市中京区にオープンされた美容クリニック「nor°clinic」 様。REINE beauty CLINIC様の事例を見て、ご依頼の段階から担当をご指名いただくという弊社としても珍しい経験をさせていただきました。今回は前編・後編2回に分けてお客様の声をお届けいたします。前編では、開業のキッカケや弊社を選んでいただいた理由などを詳しく伺いました。


――開業のキッカケ

本城先生:開業用に何年も前に父がこの物件を用意してくれてたんです。事業したいなと思ってたので、タイミングが合ったかなって感じですかね。



――問い合わせのキッカケと決めた理由

本城先生:開業をちょっと考えてた辺りで、いろんな素敵なクリニックさんをホームページとかで見てて、純先生(※)のホームページをお見かけしたら、すごい素敵で、「一回見に行ってみないと分からん」と思って、奈良まで…。(※)Episode.10 REINE beauty CLINICの院長・高柳様


古川:行ってみたいな~となったんですね。


本城先生:そうそう。純先生にお会いしたかったのもあるんですけど、本当にクリニックすごい素敵だなと思って「ちょっと拝見しに行きたいです」ってお伺いして。そしたらホントにすごい素敵で、先生のエレガントでお上品な、でも優しい感じの雰囲気が反映された内装だったんで。それでもうホントお願いしたいと思って。


古川:それでどこがやったんやと?


本城先生:そうです、「紹介してください」って言ってお願いしたら、なんと滋賀やったっていう。絶対奈良か大阪の業者さんやと思ってたから、「えっ、滋賀なん?」みたいな感じで。それなら行きやすいし、設計の方とお顔を見ずにオンラインでっていうのはやっぱりちょっと難しいなと思ってたんで、会える距離感っていうのが良くて。ホントに素敵なクリニックだったんで、絶対それを設計されてた方が良いって思って。それがMさんと古川さんのお2人のコンビだったっていうのをお伺いしたので、「ぜひそのお2人で」っていうご指名をさせていただいて、お願いしちゃったんです。


――指名いただいた当時の気持ちは?

設計M(以下M):古川から電話かかってきて。「なんか指名入ったでー」みたいな。


本城先生:名指しで、「このお二人じゃないと」みたいな感じでお願いした。


M:「何その指名?」っていうとこから入って。


本城先生:え、指名ってないんですか?


古川:なかなかないです。リピーターの方なら再度同じ担当でってなるんですけど。初めから指名頂くことってないです。自分たちそんな売れっ子やったん!?って話してました(笑)


M:「何を言ってるのかなあ?」っていうところから入っていって(笑)


古川:僕が仕事を進めていく中で指名することはありますよ、「Mじゃないとあかん」っていうときあるんで。


本城先生:「合いそう」とかですか?


古川:そうそう。


本城先生:へぇ~!そうなんですね。


M:指名って言われたら「やらなね」っていう気持ちになって「ほなやろか」って。でもREINEさん見ていただいてっていうのを聞いてたんで、僕もプレッシャーでした。


本城先生:そうだったんですか!


M:うん。事例を見ていただいてからのお話しなんで、それはちょっとプレッシャーではありましたね。


古川:けっこうプレッシャーやと思いますよ。実際物件もここってサイズ感分かったときとか。


M:いや、ここ来たときはホンマに「あー、終わった」思ったもん(笑)


古川:そう、「え、収まる?」みたいな感じやったから。


本城先生:そうなんですよ。「何部屋欲しくて」とかって要望言ったけど、私も実際は「この広さでどうやって?」って思ってました。


M:これはなかなかハードやなと思って。


古川:天井もけっこう低かったしね。


M:こっち側ほぼ全部ガラス、そんなに広くないし、先生の要望多いし。「どうする?」って言いながらね(笑)


本城先生:そう。だからホントに、何もないスケルトンのときの方が狭く見えて、で、実際、骨組みができて入ってから拝見させてもらったらホントに広く感じて、びっくり!


古川:さすが『間取りの魔術師』。


M:こっち必死(笑)ここ一番しんどかったかもしれない、これまでの経験の中で。


本城先生:ホンマですか?


古川:REINEさんのところは面積が大きかったもんね。レイアウトが回しやすかった。


M:うん、しやすい部分はあった。ここは正直に言ってやりづらかった(笑)


本城先生:そうだと思います。だからもうホントに、すごいなと思って。最初にイメージ画像みたいなのを作ってくださったじゃないですか?それからもう「全然これでいいです!」みたいな感じやったんで。

取材はnor°clinic様におじゃましました!
(左から本城先生、設計M、古川)


――開業まで不安だったこと

本城先生:不安だったこと…何もでも初めてだったので、何にしろ。


古川:現実的な部分で言うと融資とか、お金の話とかもね。思ってたよりちょっと時間かかって、とかですもんね。


本城先生:ああ、そうですね。確かに。そういう銀行との交渉とか、そういうのがホントに初めてだったんで。


古川:うんうん。そこけっこう時間かかって苦労されてたイメージ。


本城先生: でも、なんかすごい恵まれてたなって思います。だからここもホントに、設計の説明にしろ、価格のお話にしろ、ちゃんと進んでくれてたので安心感がありました。


古川・M:ありがとうございます。


本城先生:ホントにそんな感じだったんで、設計に関してとかね、改装とか不安はなかった。


古川:僕らからしたら、不安なかったって言われたら、最高の褒め言葉頂いてると今思ってるんで。


本城先生:そうですね。改装に関してはそうですね。


古川:逆にMは不安あった?あ、不安だらけか(笑)


M:まずはレイアウト納まるかな?って。


本城様:そうですよね(笑)


古川:僕の中で一番あったのは、本城先生のお父さんのプレッシャー。


本城先生:あ、そうですね(笑)一応、あーだこーだと口挟んでくるとは思ってたんですけど、逆にここのクリニックの設計図を見てすごく気に入ってて。上の4階はただの倉庫の予定だったはずが、「やっぱり改装する」って言い出して。


古川:そうですね。上の階も施工させていただいて。


本城先生:改装するって全然言ってなかったのに、ここのデザイン画を見て急に改装するって。


古川:この物件お父さんの持ち物じゃないですか。僕らからすると、お父さんが娘さんのためにこの物件を用意していて「ここで事業をさせるんだ」っていうこの想いの背景があるから、「絶対下手なことできへん!」っていうプレッシャーがむちゃくちゃあって。


M:そこは「いいもの作らな」っていう、そのプレッシャーがすごかった。で、人生経験も含めていろんなものを見てこられてはると思うし。


古川:だからそこは「ホンマに喜んでもらえるのか」って。なのですっごい気張ってたのは正直あります。


本城先生:いやホントにね、よく引き受けてくれはったなって(笑)



――担当の印象(古川・M)

本城先生:相談しやすかったです、とっても。デザインはもう圧倒的な信頼があったんで。デザインについて私なんにも言ってないですよね?


M:最初のヒアリングの「こうしたいああしたい」ぐらいでしたね。


本城先生:何をどこに取ってほしいかって、間取り的なことしか言ってなくて。「雰囲気こんな感じで」ぐらいしか言ってない。最初に提案見せられてから「いや、これのここが…」とかなんにも言ってなくって。


M:機能的なとこだけですよね、レイアウト的にこれいらないとか。


本城先生:「もうちょっとここ通りたい」とかそういうだけのことなんで。ほんとにデザインは何も言ってない。そして機能的なんですよ、すっごく。「あ、ここってこうじゃないとこうなるんだ」っていうのを私は実際に使ってみないと分からないんですけど。「あ、だからこうなってるんや」って後で分かるぐらい、配慮して作ってくださってるなって思ったんで。


M:おおー!今日来て良かった!(笑)


本城先生:お二人を知る前に、「私こんなに設計のことを知らなくて、ここにこうしてこうしないと後で困るとかっていうのが分からないのに大丈夫?」みたいなとこはあったんですよね。
でももう設計を見せてもらった段階で、「ここにはこれあった方がいいよ」とか「こんだけあった方がいいよ」って。コンセントとか照明の感じもそうですけど。それを言われて決めるって難しいじゃないですか、使ってみてないから。それをすごい事前にカバーしてくださって。「最初の印象通りでした」っていう安心で、良かったです。


古川:ありがとうございます。


M:ちょっと照れますね、改めて言われると。


古川:僕自身も何でも楽に会話させてもらってたなって。すごいありがたかったです。



良かった提案

古川:良かった提案…「ここ好きやなあ」みたいなやつでも。


本城先生:このね、カーブがめっちゃ好きなんですよ。これ、後ろから見ても好きなんです。


古川:言ってましたね!


本城先生:お客さん入れないのに、後ろから見るカーブも綺麗なんですよね。ホントに計算されたカーブやなと思って。「鏡を置こうか」って言って、どこか真っすぐに置けるようにっていう話も一瞬してたような気がするんですけど、それだとカーブがなくなって真っすぐになっちゃうっていう話で。やめて良かったです。「このカーブのままで良かったな」って。


古川:すっきりしてますよね。シンプル。でも出だしからこの間取りやったよね?


本城先生:そうなんですよ。だから、大きく3つの中でどれかっていうのを決めたところから、この間取りほとんど変わっていない。


M:ここのカーブが好きって、一番最初のとき仰ってて。で、この狭さでこの奥行きを作るのに、もうこれしか方法がないっていうぐらいに。


本城先生:そうなんですね。こうなるって全然想像してなかった。「ちょっとこんなんしたいな」っていうのも、「いや、こっちの方が素敵です」ってちゃんと言ってもらって。


古川:入ったときのここの圧迫感ていうか、狭さは感じないんですよね。


本城先生:ないんですよ。不思議と。


M:レイアウト出来たとき「これやな」って言ったもんね。


古川:言ってた言ってた、「もうこれしかないわあ」って。


本城先生:レイアウトの神が降りてきたみたいな?(笑)


M:そうそう。あとの2つはもうたぶん、選ばれるとちょっと逆に困るなぐらいの感じで。


本城先生:私も「こうなってるのがいいな」っていうのしか言ってなくって。でもこの木の感じとか、全部柔らかくて、でもぼやけてないからすごく良い。「デザイナーさん入れてはるんですか?」ってすごい聞かれるんですよ。「設計してもらったところのデザインです」って言ってます。


古川:で、出てきたらおっさんが出てくるっていう(笑)


M:よく言われる。「えー?」みたいな。「女性の方じゃないんや」って。


古川:純先生にも言われたもんね。


本城先生:私も、純先生のところからMさんにお会いした時は「あっ、なるほど」って(笑)「あの設計図出てくるんだ」と思って。


M:皆さん、女性やと思われるんですよ。で、出てきたらおっさんやったっていう(笑)


古川:男性でも若くない、まあまあおっさんっていうね(笑)


本城先生:それはね、父も言ってました。「Mさんの見た感じと、デザインの作る空間が、ちょっとギャップがすごい」って。


M:お父さんそんな風に言われてたんですか(笑)それは褒め言葉?


本城先生:褒め言葉です。めっちゃ褒め言葉です(笑)作る人の雰囲気の感じと、実際の作られる感じが違う。ほかの店舗はまた全然違いますもんね。だから「幅が広いんだな」と思って。


古川:実際に、上の階のデザインはまた全然違いますしね。


本城様:そうそう、違いますよね。


古川:幅は広いですね、確かに。引き出しが多いという。


M:でもこう見えて案外こういう柔らかいデザイン好きなんすよ。


本城先生:あ、そうなんですね。


古川:だいぶおっさんやけど(笑)


本城様:いやでも、4階もそうじゃないですか?上品で、でも、かちって堅くないから。


M:ありがとうございます。

※本対談に記載の内容は取材当時のものです。(2024年4月)

※後編は5月中旬に配信予定です。