Episode.10 REINE beauty CLINIC 様

院長 高柳様・ナース 恵美様 × 常務取締役 古川・設計 M

奈良市のライネビューティークリニック様。大手美容外科・美容皮膚科でご経験を積まれ、ご自身の理想のクリニックのカタチを実現するために独立されました。開業のきっかけや弊社を選んでいただいた理由、今後の展望などを詳しくお伺いしました。



――開業のきっかけを教えてください。

高柳様:大手の美容外科で働いてから、大阪の皮膚科クリニックで3年ほど院長経験を積んでいました。当時環境には満足はしてたんですけど、自分の中でもっと追求したいなという想いだったり、自分だったらこんなクリニックを作りたいなと思うなかで、どうしても医者同士の方針の違いが出てきた。価格一つでも、クリニックの経営でも、どういう風にお客様に対してやっていくかっていう考え方が全然違ったんです。
その時に、自分が思うことをしていくには自分でクリニックをつくりたいなと。院長になってからは特に思うようになって。で、ちょうど周りの環境の変化があったり、ここでやっていきたいなと思う物件が見つかったりして、ちょうどいい風が吹いてきた。今だなと思うきっかけがピークに達したので、開業したって感じですね。


古川:どれくらい前から思ってはったんですか?独立したいっていうのは。


高柳様:院長になって頼られるようになってきましたし、大元の経営側にも頼られるようになったときに、自分だったらこうしたいっていうのが本当に強くなってきたんです。でも、1年でやめるわけにもいかないので、とにかくコロナの事もありましたし、3年は経験というか自分ができる「冒険」みたいなことをしようと思ったんですよね。
なので…大阪で院長経験して1年くらいにはもう独立しようとは思ってましたね。タイミングがいつにしようかなっていうのはずっと考えてましたし、考えて考えてピークに達してちょうどいいタイミングがその時だったので決めちゃおうと思って、辞めますって言いました。はじめ院長になったときは、自分のことでいっぱいいっぱいなんですけど、1年経ってくると次のステップに行きたくなるというか。やる気があればあるほど、医者ってやりたいことが出てくるんですよね。

取材はライネビューティークリニック様におじゃましました!(左から設計M、古川、高柳様、恵美様)


――問い合わせのきっかけ、決めた理由は。

高柳様:医者って忙しくて知識がないから、大体の方がコンサル会社を通して流れ作業のように内装業者も決めていくっていうことが多いんです。でも私は絶対コンサルは嫌だった(笑)


古川:そうなんですね(笑)


高柳様:税理士の先生と仲良くて、開業するときは色々助けてくださると言っていたので相談しました。本当はね、内装もうちで働いてる子の知り合いに頼もうと思っていたんですけど無理になってしまって。どうしようかなと思っているときに、その先生が、「ここの会社はすごくいいし、デザイン性も優れているので頼んでみたらどうかな」って。尊敬してる方が言ってくださったので、もう私の中でそこに決めようっていうのは決意してたんですけど、実際担当者さんとお会いした時の印象だったり、テナント工房さんのホームページや心斎橋のオフィスの印象も凄く良かったので御社に決めました。


古川:ありがとうございます!


高柳様:これも縁だったのかなと思いますね。


古川:僕と町田は近年稀にみるプレッシャーだったんですよ。前のところでご相談されてて色々あって、税理士の先生から紹介してもいいですかっていう流れだったので、前のところを越える提案をしないとあかんし…っていう。一番最初に会う前はめちゃくちゃ下調べしました。


M:そうそう。もちろん前を越えないとあかんし、先生からの紹介っていうのもプレッシャーでした。


高柳様:だからこそ、こんなに素晴らしいものが仕上がったんですね!



――― 担当の印象(古川・M)

高柳様:印象は良かったですよ、凄く!誠実な感じもしましたし、お話しやすい方たちだったので。お話しやすいのって凄く大事だと思ってるんです。話しやすくないと困ったときも遠慮してしまうじゃないですか。話しやすいっていうのは、今考えたらそれも決め手だったのかなと思いますね。


古川:決して打ち合わせの回数が多かったわけではないよね。


M:たしかに、少ないほうだね。


高柳様:そうなんですか!でも始めから、和気あいあいとやってましたよね。


古川:最初からざっくばらんに話させてもらったよね。


M:たしかに。まあ最初の提案はやっぱりすごく緊張したけどね。



――― 良かった提案はありましたか。

高柳様:全て良かったけど、特にフローリングを杢調にするのにこだわってくれたのは良かったです。私はすごく気持ちいいんですよ。


恵美様:バックヤードよりもここのほうが好きで、みんなリラックスしてますね。


古川:窓も大きいし開放感があるんですかね。


高柳様:そうですね、カフェ的な感じで作業もできるし、必要以上にここに集まるからバラバラしないし集中できるしいいですよね。あとは、エントランスの柱もめっちゃいいです!可愛いって言ってくれるお客さん多いし、全部扉を締めたときの通路が私すごく好きで。可愛いですよね、女の子がすごく好きそうな感じで…


M:考えたのおっさんなんですけどね(笑)


高柳様:でもね、女性が考えられたんちゃいますかって言われる方多いです。そのくらい女性の好きな感じを理解してらっしゃる。デザインしてくれたの男性なんですよって言って驚かれること多いです。


古川:そんなの言っていただいて…デザイナー冥利に尽きるね!


M:ありがとうございます。あとはレイアウトは一番気を使いましたね。見えるところとスタッフさんがどう動くかっていうところ。そこを整理するのは苦労しましたね。

古川:水道とかの位置の指定もあったしな。


高柳様:こんなにしっかり考えてくださっていて…実際スタッフの使い勝手どう?


恵美様:いい感じの広さですね。棚も置けるし、かといって狭い感じもしないし。シンプルでコンパクトだけど、コンパクトすぎなくて使いやすいです。


高柳様:内装おしゃれで収納力もあって、考えられてるなって。実際働いてて困ったことないよね。全部使い勝手いい。スタッフからも不満を聞いたことない。


M:それが一番嬉しいですね。


高柳様:居てて気持ちいい。提案の資料を見たときもビックリしたんですけど、一番驚いたのがここに来たときにあの写真のままが表現されてるしそれ以上の仕上がりやなって思って。


古川:イメージパースですね。


高柳様:お客さんにも、写真もすごくいいなって思ったけど実物すごく可愛いねって言ってもらえる。スタッフもそうなんですよ。実物見たときのほうが感動してくれてました。


古川:作った僕らが言うのも変なんですけど、珍しいんですよね、「写真に勝つ実物」って。写真が負けるんですよね、今どき加工の時代なのに。


高柳様:本当に凄くいい感じです。



――印象に残っているエピソードはありますか?

高柳様:初めて写真を見せていただいたときですね!すごく良い提案って思って。こんな感じにしたいってなんとなくお伝えしていたのが、ちゃんと表現されていて、さらにもっといい提案になっていたので、すごいなって思ったのが印象に残ってます。


古川:ありがとうございます。


高柳様:ここで働いていくんだなっていう自分の中でのイメージが出来上がった。きっとそれは妹もそう思ったと思う。帰り道に凄いねって言ってたよね。ちょっとしたことでイメージをキャッチして目で見れるようにしてくれて、あれはすごく感動したよね。


恵美様:感動した。


高柳様:さすがプロは違うわ、でもあれ高そうやな〜って(笑)


古川:僕らが印象に残ってるのもそこですね。金額出させてもらって、実際においくらでしたいってなったときに、一瞬僕らも固まったんですよ。でもそこをなんとかしたいなと思って。打ち合わせ終わってお二人が帰らはったあと、実はめっちゃ町田と話してたんですよ。どこどうして金額下げる?って。


M:そうそう。イメージ崩さないように費用抑える方法をね。


高柳様:めっちゃ頑張ってくださってありがとうございます。結果、提案の金額と私が思ってた金額の真ん中らへんで。私の中ではまあ思い切ったわけなんですけど、本当に良かったなって思います。


古川:良かったです!



――お客様の反応はいかがですか。

高柳様:すごく好評!きれい、おしゃれとか、すごくゴージャスなのになぜか落ち着くみたいな声があります。


恵美様:おしゃれっていう言葉が一番多いかな。


高柳様:嬉しい言葉ですよね。


古川:お客さんはどのくらいの年齢層の方が多いんですか?


高柳様:30代後半〜60代。結構幅広いですね。40代が一番多いかな。年齢層高い方からも印象いいですし、色味も落ち着くみたいです。


古川:町田的に実は苦戦してたところとかはある?


M:デザイン的にはイメージがわかりやすく入ってきたのでそこまで苦労はしてないんですよ。一番苦労したのは色味かな。クリニックで白く明るく清潔に、ってだけでもダメですし、かといって飲食店みたいに雰囲気ばっかり作るわけにもいかないし、ちょうどその間の感じを意識した。クリニックなので落ち着いてもらうっていうのは絶対条件なので…


高柳様:色味って考えるの大変そうですよね。でもその絶妙な色味ですごくいい雰囲気になりました。上手くいったなってところはありますか?


M:レイアウトは最初すごく苦戦はしたんですけど、ちゃんと動線も作れたしスタッフさんのところも考えてできたし、実際反応も悪くなかったってお聞きしたのでレイアウトはうまくいったかなと!


恵美様:本当にレイアウトいいですもんね。


高柳様:あと、ビルの雰囲気ちょっと古い感じなんですけど、ビルに入ってきたときと、クリニックの空間とのギャップが大きくてすごいなって言われます。こんなにすごいの?って。ビルだけ見ると内装も小さくてシンプルな感じなのかなって思うみたい。駅から近くてちょっと隠れたところが良くてここに決めたんですけどね。


古川:そういう意味だと集客も難しそうですよね、そうでもないですか?


高柳様:Instagramとブログで実は結構集客できていて。ただ自分の持っているお客さんが他府県から結構来てくれていて現状奈良は少ないんですよね。見つけにくいかもしれないけどそれが逆に気に入ってて。看板を打ち出すよりは、ちゃんとうちを選んで来てくれる人がいいっていうのもあって、立地も気に入ってますね。遠方から来る人が多いので、絶対駅チカでやりたいっていうのがあって。 あとは、お客様に気持ちいい印象を残して帰ってもらいたいっていうのを自分の中では大事にしてきたから、フロントは強烈にいいイメージを残したかったので、自分のなかで良かったなと思ってますね。



――お店のPR・今後の展望をお願いします!

高柳様:周りのドクターからは2店舗目どうですかって言われるんだけど、実は私は考えてなくて。もともと自分がやりたかったのって大手の美容皮膚科じゃないから。大手ってやっぱり流れ作業になっちゃうし、ひとつのスタンダードな治療でも、私から言わせたら全然だめだなって思うことがあって…私は価格もそれなりの安すぎず高すぎず、みんなが生活の中でうまくやりくりしてできるような価格でありながら、それ以上のコスパを出していきたいと思っているので、リピーター率がめっちゃ高いんですよね。そういうのを追求していくと自分自身もめちゃくちゃ勉強しないといけないし自分自身の技術も高めていかないといけない。 良い医者・良いスタッフを育てたいので私は1つの場所をしっかりと固めていきたい。自分がいいと思う美容医療をここで誠実にやっていきたいと思って開業したから、今のところチェーン展開は望んでません。
あと、スタッフそれぞれが得意な分野を見つけて活躍してもらえるようにしたいし、自分ができる最大限のことをお客様に提供したいと思ってたから、後々追求していったときに周りの先生に教えてあげたりだとか教育的なこともやっていきたいなと思っています。
みんながここに来たら安心できると思ってもらえるような美容クリニックを作っていきたいです。まずは、ライネビューティクリニック学園前をしっかりと守っていく。 揺るがないくらいの強いクリニックをここの1店舗でつくっていきたいです!

※本対談に記載の内容は取材当時のものです。(2022年10月)